プロジェクト無事終了いたしました!
この度は「せっかくつくった中学数学辞典を紙ゴミにはしたくない!(Ⅳ期)」プロジェクトにご支援・応援いただき誠にありがとうございました。
2月13日にクラウドファンディングが成立し、直後から、ご購入分の書籍の発送、寄贈分受け入れ校の打診を開始いたしました。ご購入分に関してはご支援確定後すぐに発送完了していましたが、寄贈分に関しては学校の年度末・年度始めの繁忙期に起因するのか、また、昨秋の郵便代金の大幅な値上げに伴い、これまですべて郵便(封書)で行っていた寄贈受け入れの打診をFAX・メールに切り替えたことに起因するのか、著しく寄贈の受け入れ率が下がり、今まで以上に受け入れ先が見つかりにくく、精神的にも追い詰められた状態になっていました。時間はかかりましたが5月17日に全寄贈を完了(投函)いたしました。
Ⅳ期の
郵便による寄贈受け入れ打診(3月末まで)は194校に行い、39校から寄贈受け入れ(うち9校はFAXまたはメールでの再打診による) 受け入れ率20%
4月からのFAXまたはメールでの寄贈受け入れ打診は233校に行い、28校から寄贈受け入れ(うち5校はメールまたはFAXでの再打診による) 受け入れ率12%
Ⅳ期の寄贈受け入れ打診に対する受け入れ率は16%でした。
また今回のクラウドファンディングの
寄贈分は65冊
購入分は46冊
寄贈分に付随した進呈分は1冊
となりました。
これまでは「購入1冊+寄贈1冊」「購入1冊+寄贈2冊」というパターンが目立ったのに対し、今回は45口のうち27口が「購入1冊」というパターンでした。
購入で応援していただいた方、寄贈で支援していただいた方に、ここで改めてお礼を申し上げます。特に、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期と継続的にご支援していただいた方々には格別のお礼を申し上げます。
2023年秋にプロジェクトを開始した時には、動かない山の状態(軽トラの荷台に載りきらないほどの量)だった730冊もの『中学数学用語と公式スーパーサポート』がありました。クラウドファンディング開始前の5年間では80冊しか出荷がなく、いつかは断裁処理(紙ゴミ)になるであろう運命でした。
最初、いつくかの方法で本書を断裁処理から救おうと考えました。
1つ目の方法は、大手学習教室への一括まとめ売りでした。実はこれまでに塾などから10冊程度のまとめ買いは何件もあったので、全国展開している大手学習教室の本部に見本を添えて、破格の値段での交渉を試みましたが、撃沈。
2つ目の方法は、これまでにお世話になった取次(書籍卸)で学参系の取次に応援を乞うことでした。これまで2つの地方学参系取次が本書の販売に特に力を注いでくれていました。しかし、この数年での書店環境の変化を理由に、これも不成立。
3つ目は、本書の出荷が止まったのは、大手出版社からの価格が半分ほどの類書が出た時です。類書は初版では850円(税別)でしたが、その後、版を重ねるうちに1000円以上の価格になっていたので、本書がカバーデザインを変更し、赤字覚悟で価格を税込みで1000円未満に抑える案を主要取次(書店卸)に打診しましたが、少ないものの本書が市場に出回っていて、市場の混乱や返品作業の煩雑化などを招くようで不可ではないものの取次からは難色を示されました。
そこで、クラウドファンディングに頼ってみることにしました。
1回目(呼称0期)は、とにかく動かない山のような在庫を吐き出したいという気持ちが先行していて、塾などに向けた大口の割引販売のみで、クラウドファンディング自体の要領も得ず、目標額の39%(目標額を最低金額に設定してみても79%)しか集まらず失敗。ただ、その時に、支援・応援いただいた方から、いくつかのアドバイスをいただき、「購入」だけでなく「寄贈」、「購入と寄贈」を設定して再挑戦しました。
寄贈に関しては、中学生向けの数学事典の寄贈であれば、中学校からは諸手を挙げて受け入れてもらえると思っていたものの、寄贈を装った紛らわしい悪徳商法もあるようで、最終的には44都道府県の245校(一部、民間施設も含む)に寄贈を受け入れていただきましたが、寄贈を受け入れていただくための打診は1053校(一部、教育委員会や民間のフリースクールも含む)にも及びました(打診に対する受け入れ率は23%)。全国にある生徒数の少ない中学校を探し出し、所在地、FAXやメールアドレスの調査・入力作業は、予想だにしていなかった時間と労力を必要としました。また、みなさまの寄付を預かるような形になっていたので、責任も非常に重く感じました。
Ⅰ期~Ⅳ期のクラウドファンディングで
購入分 213冊
寄贈分 247冊
寄贈者進呈分 1冊
計461冊の『中学数学用語と公式スーパーサポート』が読者のもとに届けられたことになります。
また、クラウドファンディングを展開することによって、ネット上で本書の情報を知った方々が書店で注文購入していただいた動きもあり、現在の総在庫数は40冊程度(100サイズの段ボールに入るくらい)までになりました。
同時に、本書内容に関する再評価の声を聞くこともできたり、寄贈先の中学校の先生が自腹で本書を追加購入していただいたりとうれしい限りです。
本書は在庫がなくなっても大手出版社からのタイトル酷似本があるため増刷(重版)することはありませんが、本書に代わる数学を楽しく学べる新しい書籍を刊行してみたいという気持ちにもなってきました。
なお、お礼に関してですが、「購入」「購入+寄贈」のコースを選択いただいた方には、ご購入分の書籍発送時に、お礼の手紙・粗品としてのポストカードを同封していますので、それをもってご支援に対する感謝の気持ちとさせていただきたく存じます。購入分がまだ届いていない、お礼の手紙やポストカードに不備があったという場合は、お申し出ください。
「寄贈」のみのコースを選択いただいた方には、5月19日までにクリックポストまたはネコポスにてお礼の手紙と粗品を発送していますので、今しばらくお待ちいただければと存じます。
最後に改めて、今回のクラウドファンディングに応援・ご支援いただき、誠にありがとうございました。
17出版
中野吉宏
(追伸)
寄贈総冊数などの数字には注意を払っていますが、誤差がないとは言い切れません。ただし、ご支援・応援していただいた購入分・寄贈分に関しては間違いなく履行しております。近日中に寄贈校のリストをメッセージの方から公開する予定です。ご意見やご質問等がございましたら、ご遠慮なくお申し付けください。



















