応援メッセージのご紹介⑩

Candy Farm 会員　サンバ杉山さん

高校生の頃に競馬をTVで観て、すっかり虜になり40年。

週末は用事がない限りは競馬場に居るか、自宅で終日グリーンチャンネルの番をしています。

Candy farmさんは元出資馬、アッシュアッパーがきっかけで知りました。

お腹の中で子供が育たず、繁殖牝馬としての繋養は難しいと生産牧場さんから聞いていて、

仕方のないことと諦めていた中、しばらくしてオープンしたばかりのCandy Farmさんで

支援馬第１号として発見！嬉しくなって連絡を取り、すぐ会員になりました。

当時のCandy Farmさんは今よりもずっと小さくて、道路から木々の間にチラッと垣間見える、まるで隠れ里のような所にありました。

そこにアッシュ、ロバ子、小雪の大中小3頭の芦毛牝馬、小さなボス琥珀、虎と梵のニャンズ達がひっそりと暮らしていて、初訪問した時、その緩やかで和やかな佇まいが大好きになりました。

アッシュは残念ながら急病のため亡くなり、入会当初の目的は失いましたが、あの大好きな牧場の雰囲気から離れ難く、以来ずっと会員を続け、年１～2回は住まいのある東京から遊びに行かせていただいています。

去年は念願叶ってゲストハウスに長く滞在し、毎日ほんの少しだけ、牧場のお仕事を体験させていただきました。

TVでの画面を通じて、また競馬場・牧場の柵の外から長年馬を見てきましたが、ボロの重さ、ブラッシングでのフケの量、何から何まで実は何も知らなかったことだらけ。

人が濃密に関わっているからこそ、あの綺麗な馬達がそこにいる。今更ながらその当たり前のことに気付かせてくれました。

Candy Farm代表の泉さんは「自分に縁があった馬は終生自分が最後まで面倒を見る」という強い信念のもと、幾度かの試練を乗り越え、

養老牧場を続けています。

牧場の穏やかな佇まいからは一見わからないけれど、Candy Farmさんはその強固な信念を基礎とし成り立っています。
滞在していた時のこと、支援馬の一頭の脚に軽い異変が認められたことがありました。

穏やかな空気が一変、泉さんは獣医のご主人との間で、あらゆるリスク・あらゆる対処方法についてかなりの時間意見を戦わせた上、この場で何とかできる検査はやり方を工夫し、すぐにやってみる、設備や知見が足りないことはすぐに人を手配する。私は固唾を飲んで見守るだけでした。
ただ縁あった馬を終生面倒見るだけではない、限られた中で、一頭一頭の馬たちのQOLをいかに保てるか、そこにできる限りの心血を注がれています。

今回、牧場は突然降って湧いた移転という大きな試練を迎えています。第一目標が達成され、一会員としてまずはホッとしていますが、移転先の工事が進行する中で、当初想定していなかったことも色々起きているようです。

ネクストゴールは屋内施設の足元の安定性向上や夏場の暑さ軽減など、高齢のおばあちゃん馬たちの安全性・快適性向上に直接寄与します。
引き続き達成され、Candy Farmの馬たちにとって、快適な環境が創られることを願ってやみません。