【2022年の初めての多頭飼育崩壊現場対応 〜その４〜 】保護の活動は赤字なんです

（その３の続きです）

 

その３でレスキューした子たちです。

 

 

左が【ナナ】右が【瞳】

どちらも里親さんが見つかりました

 

 

左が【みかん】右が【ビエネッタ】

どちらも里親さんが見つかりました

 

 

さて、半分を切りました 

 

前半にレスキューした子たちは、順番に駆虫薬、ワクチン接種、各検査、避妊手術、マイクロチップ挿入して、お風呂を済ませて預かりボランティアさんのお宅へ行きました。

 

それにしても、どの子もノミが凄い。臭いも凄い。

 

さぁ残り半分を切りました！もうひと頑張りです。

今回は2匹レスキューしました。

 

 

推定5歳の茶白(オス)

歯肉炎がひどく、口から血を流していました

 

 

推定3歳の茶白(オス)

毛並みも悪く、3歳にしては随分小さい

 

 

実はこの子たちの飼い主。

お金に余裕がない暮らしの中で、オスだけは去勢手術を済ませてあったんですよね。

これ以上増やしてはいけないとは思っていたんだなぁと、驚きでした。

 

そんな理由もあり、順番として先にメスばかりレスキューしてきました。

 

 

メスは勝気な子が多かったのか、捕獲するのに苦戦していた依頼主でしたが、オスになるときちんとお迎えの時間までに捕獲してくれていました。

 

～残り5匹～

 

私たちスタッフも、依頼主も色々と慣れてきました。

テンポアップしないと・・・

 

もうすぐ退去期日です。

 

急げ急げ。今回も2匹。

 

 

推定3歳の黒(オス)

この子も瘦せていました

 

 

推定4歳の茶白(オス)

顔に沢山ノミが歩いていて、顔つきも相まってか、凄く可哀想感のある子でした。

 

この頃になると、初めは無口だった依頼主の表情がだんだん明るく、よく話すようになってきていました。ネコを助けてあげられたという安堵感もあったのでしょう。

 

今後、この荒れ果てた家を大家さんに見せないといけないし、頭を悩ませることの連続で疲れ果てていたとは思います。

 

でも最後までできる限り協力して動いてもらいます。

 

（だって1匹3万円の保護費もらってないから！）

 

 

保護費をもらってないことをしつこく言いますが、私たちの活動は赤字です。

ずっとずっと赤字です。

 

ネコの保護依頼を受けた時に一番多いのが

 

「え？お金いるの？タダじゃないの？」

 

そんなわけないんですよ。

医療費・マイクロチップ代・飼育費用・人件費が最低限必要なんですよ。

 

今回の多頭飼育崩壊レスキューは、50万ほどの赤字です。

でもあんな劣悪な環境にいるネコの状態を見てしまうと、無視して放置などできるわけもありません。

 

なので依頼主にはネコの捕獲・投薬以外に、里親探しのお手伝いとしてチラシ配布をしていただきました。

 

さて、いよいよラストスパート！

 

～残り3匹～

 

次の活動報告に続きます。