過酷な環境で暮らすレバノンの難民の子どもたちに越冬のための食料を!

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寄付総額

1,996,500

目標金額 1,500,000円

寄付者
114人
募集終了日
2022年12月31日

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2022年12月14日 20:00

駐在員内藤から「日本の皆さまへのメッセージ」

こんにちは。パレスチナ子どものキャンペーンです。

 

いつもより時が早く進んでいるように感じる師走!早くも残すところ17日となりました。

多くのご支援と応援メッセージをいただきまして、誠にありがとうございます。

 

プロジェクトメンバーも励まされる毎日です。目標達成まであと少し。皆様と一緒に頑張りたいと思います。ご家族や友人、まわりの方へ、このプロジェクトを伝えていただければ幸いです。

 

12月16日(金)20時からはオンラインイベントも開催予定です。

あわせてどうぞよろしくお願いいたします。

 

タイトル:「パレスチナ難民の暮らし(レバノン)」

開催日:2022年12月16日(金)20:00-21:00

*Youtubeでご覧いただく方は、ぜひチャンネル登録をお願いいたします

 

さて、本日は、レバノンに駐在して3年になる内藤から皆さまへのメッセージをお届けします。

___________________________________

シャティーラセンターの学習支援クラス指導員と内藤(左から3人目)

 

レバノンでは、知り合いに会ったとき、挨拶代わりに「キーファック?」(アラビア語で「調子はどう?」)とまず聞きます。「ムニーフ!」(元気だよ!)と返すのが一般的なのですが、最近では、「アーイシーン」(生きてるよー。)という答えをよく聞くようになりました。2019年末に経済危機が表面化し、現地通貨の価値が暴落、銀行から預金が下ろせなくなり、はや3年。経済危機下で困難な暮らしが長期化する中で、もうお世辞でも「元気だ」と言えなくなってきました。

 

レバノンは、日本人にはなかなか馴染みがない国です。きっと皆さんの中にも「中東の遠くて、危なそうな国」というイメージを抱いている方が多いのではないかと思います。それに加えて、その中東に暮らす「難民」と聞くと、我々とは全く異なる世界に生きる、遥か遠い存在のように感じられるかもしれません。

 

しかし、当たり前のことなのですが、私が活動を続ける中で「難民」と呼ばれる方々と接する時間が増えるにつれ、彼女・彼らたちが、私たちと本当に何も変わらない、共通点だらけの同じ人間であることを思い知らされます。

 

「難民」という言葉 は、その人の法的なステータスを表し、持つ権利や被るべき利益を示す重要なものです。しかし、同時に「難民」という大きな括りで人々をカテゴライズすることは、その人の「個」を蔑ろにしてしまう危険性も伴います。このレバノンに暮らす難民もまた、当然に一人ひとり名前があり、これまでの生い立ちのストーリーがあり、それぞれ趣味や好きなことがあり、家族や友人と幸せに楽しく暮らすことを望む人々です。

 

以前「難民の人たちと普段どういうお話をするんですか?」とご質問を頂いたことがあるのですが、難民である同僚や、我々の活動に参加する難民の方々と特別な話をしているわけではなく、今だったら、大体ワールドカップの話題で持ち切りです。レバノンやパレスチナ、シリアはワールドカップには出ていませんので、多くのレバノン人、パレスチナ人、シリア人は強豪国をどこか選んで応援するのですが、ブラジルやドイツ等の人気の国が試合する日は、みんな朝からそわそわしていました。また、日本がドイツ、そしてスペインに勝った日の夜は、「おおお!勝ったね、おめでとう!」というメッセージをくれる人もおり、一方クロアチア戦の後は、たくさんの人に「残念だけどいい試合だったね」と慰められました。

 

他には、例えばこのレバノンにも、K-POPの波はもちろん届いており、この前、難民キャンプに暮らすティーンエイジャーの女の子たちにインタビューしたときは、ひょんなことからBTSの話題になって、それぞれ「推し」はどのメンバーかという話で盛り上がりました。

 

こうして共通点を見つけるほど、何が私と、彼女・彼らたちの生活をここまで違うものにしてしまうのか、私は疑問に抱いてしまいます。しかし、いくら考えても、答えは「運」以外に見当たりません。生まれた場所が違ったことだけを理由に、彼女・彼らは難民として日々困難な生活を強いられています。食生活で言えば、三食は食べられないので食事を抜いたり、お肉や魚を我慢したりしています。お腹いっぱい食べられない日は、空腹に耐えながら眠りにつきます。そして、子どもを持つお母さんやお父さんは、「お菓子を食べたい」、「お腹が空いた」と嘆くお子さんに、心を痛めながら「我慢してね」と言わなければいけません。

 

人々は、生まれる場所は選べません。難民であっても、難民でなくとも、我々も、皆さんも、この支援の対象となる方々も、同じように生きている人間です。ただ生まれた環境が異なるだけで発生するこの格差を是正するために、少しでも皆さんのお力を貸していただけないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。


内藤春香(レバノン事務所駐在員)

 

 

先週のイベント「レバノンってどんなところ?」を聞き逃した方はこちらからご視聴いただけます。


*SNSでのシェアもぜひ、よろしくお願いします。
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