現在、鹿児島県のフェスティバロ鹿屋店とFM鹿屋で個展を開催中です。
この活動を、お子様方にも知っていただきたいと思い、活動を始めた経緯を、平易な言葉で会場に綴っております。足を運べない方々にも読んでいただきたく、こちらにも掲載いたします。

 

ぼくは今49さい
平和って何だろうって

考えたのは
45さいになってから

 

ことばでは知ってた
戦争の反対
それが平和
ただそれだけ

 

テレビや新聞が言う
遠くで戦争がありました
ばくだんが落ちて
たくさんの人が死にました

 

そんなことがある度に
心のどこかが
ちょっとムズムズして
それで終わり

 

ご飯を食べたら
すっかりわすれて
仕事をはじめたら
すっかりわすれる

 

ずっとずっと
心のどこかが
ちょっとムズムズして
それで終わりだった

 

いまから5年前
友だちをたずねて
エジプトに行った
すごく遠かった

 

遊びに行った
友だちと話をして
ビールを飲みたいな
おいしいご飯も食べたい

 

着いてみてびっくり
外人はぼくだけだった
エジプトの人も
外人をひさしぶりに見たって

 

その時ちょうど
外人はみんな出ていけ
出て行かないと殺すって
怒っている人たちがいて

 

みんなこわくなって
エジプトから逃げだした
ナイル川の島の中に少しだけ
帰れない人が残っていた

 

友だちは
帰れない人だった
殺されるかもしれないのに
新聞記事を書かないといけない

 

島の外では
ばくだんを体にまき付けて
人ごみの中でばくはつする人が
毎日いた

 

ある日突然
兵隊が家に来て
家から追い出されて
となりの国ににげた人がいた

 

びっくりした
こわくなった
その後
すごくかなしくなった

 

こわい思いをたくさんしながら
新聞記事を書いているんだ
すこしでも平和になってほしいから
がんばってる

 

でも戦争はどんどん広がって
たくさんの人が死んでいく
友だちは悲しそうに
何のためにがんばっているのかなって

 

友だちの言葉と悲しそうな顔が
ぼくの心の中のムズムズを
みるみる大きくさせて
大ばくはつさせた

 

そんなに悲しまないで
ぼくもがんばるから
平和になるように
いっしょにがんばろう

 

その日から
平和はただのことばから
友だちといっしょに
がんばるための気持ちになった

 

友だちは記者だから
記事をかいてがんばるって
ぼくは絵の先生だったから
絵をかいてがんばるよって

 

そう約束して
エジプトのかべに
2羽のハトをかいた
こわかったけどがんばった

 

ぼくがエジプトから帰った後
ばくだんを体にまき付けて
たくさんの人を殺した人がいたって
ニュースで言っていた

 

悲しかったけど
もうムズムズしなかった
ことばだけの平和を
本当の平和にしようと思った

 

 

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