制作研修で毎週、FDAさんへ通ううちに、自分自身が彼女達とシュシュを作る時間をとても楽しみにしている事や、「障がいのあり・なし」を気にしていないことを改めて実感するようになりました。

 

そもそも「障がい者」と書くこと自体に、わたしは抵抗を覚えます。その言葉には、本当に色んな感情が入り乱れているように感じますし、何より言われたら、うれしくない。自分が呼ばれたら、悲しいと思う言葉だからです。

 

でも主旨や意図が通じないと、本当に困ります。ここしばらくは、コピーライターの先輩にもお願いし、言葉を探していたのですが、本当に見あたらないのです。

 

唯一いいなと思ったのは「チャレンジド」という呼び方です。ただまだ一般的に通じる言葉ではないし、これは「神さまから、他の人よりも挑戦すべき事を与えられた人」という定義があるらしく、欧米的な宗教観をベースにした言い方のようで、日本では、やはりちょっと伝わり難いように思うのです。

 

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わたしは、美術大学を卒業していますし、幼少から美術教育を受けているのですが、そこには古今東西変わった人は沢山居ます。そこでの教えは一貫して「個性を伸ばすこと」。「他者との差異を知り、差異を伸ばすこと」が、とても大事なのです。そんな世界で生きて来た自分にとっては、病名を教えてもらって、その定義を聴くと、何故それが「病」をされるのかが不思議です。TEDでは、手が震えるという身体の「不具合を活かして」創作活動を行う作家さんが取り上げられていたり、極端な差異は「社会的不適合」ではなく「才能」とみなされる世界もあるということは、どこか知っていて欲しいなあと思うのでした。

 

障がい者でも健常者でも関係なく、そこに楽しんで出来る仕事があれば、それが1番素敵なことではないかと思うのです。

 

個性があって、得意なことと苦手なことがあるのは、誰だって同じことのように思えて来てしまって、そもそも自分がこうしてプロジェクトを立ち上げていることをどう説明したらいいのか、本当に言葉に迷います。

 

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シュシュをお仕事にしたいと思った時に、クラウドファンディングのお誘いをいただきました。夢が広がり、一緒に作る人を考えました。そして、FDAの方々が思い出されました。お話をしに行ったら、やりましょう!ということになりました。経緯はそういうことです。

 

やり始めると、就労支援について関心のある方々と出会うようになりました。そして取り組みを知るうちに、わたし自身もまた、そのことについて、以前より何倍も考えるようになってきたのです。

 

わたしが行っている「シュシュ作り」は、就労支援というよりも、得意分野を分担する「相互支援」だし、ブランドは、「一緒に作り上げているもの」だし、作り手は「わたし達」だとつよく思うようになりました。

 

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綺麗なものを、最初から最後まで任されて作り、作ったものが売れたときの喜びってあると思います。その喜びは、健常者だからとか、障がい者だからとかで区別されるような中身ではないと思うのです。

 

毎週、制作研修で手先を鍛えているのは、わたし自身を含めて、販売するためのクオリティに自分達を持って行くためです。わたしが毎週2つくらいの新作を作り続けているのも、同じく。販売するクオリティに自分を維持するためだったりします。

 

このプロジェクトを成功させて、展示会でバイヤーさん達に出会い、販路をひらきたい。その気持ちは、FDAさんでの制作研修を重ねる度に強まっています。

 

10/24(月)の対談では、こんな話もしたいと思っています。お席を確保しますので、ぜひお申し込みください。info☆facultyworks.net(☆を@に)

 

 

シュシュをつくる彼女達
制作研修中の彼女達