街の小さな映画館をデジタル化して佐賀の映画文化を守りたい

シエデジ会のメンバー、吉木靖子さんからメッセージを寄せていただきました。

吉木さんはシエマのオープン当初から、

ずっとシエマを見守って下さっていた方です。

今回デジタル化のためのシエデジ会を立ち上げた際にも、

すぐに参加してくださり、今でも様々な形で力になってくれています。

これまでのシエマを振り返る文章に、

私も、いろいろなことを思い出し、

うるっとしてしまいました。

吉木さん、ありがとうございます！！

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10日、夕方サガテレビのローカルニュースにシアターシエマ代表の芳賀さんが参加した香港の「NIGHT　MARKET」というのイベントの様子が放映されました。
芳賀さんはそこであのトレードマークの「じゃりんこチエ」みたいなとんぼ眼鏡で60年代の日本のレコードを回していました。

香港で日本文化を発信している遠藤隆史さんとの出会いからこのイベントに参加した芳賀さんは今後も映像やプロモーションで佐賀を発信したいと語り、シエマで制作されたコンテンツも香港のMTVで放映されるとこのことです。

シエマ制作のコンテンツ「河童五代目」はサガテレビの深夜にも放映されました。
シエマのもう一つの顔がわかるニュースでしたが、実際シエマって本当に面白いところで映画館の枠に収まらない場所です。

私は佐賀で２０年と少しチネチッタというグループで自主上映の活動をやっていました。
その縁もありシエマがオープンする時芳賀さんともお話をする機会があったのですが、公民館みたいな場所を作りたい、どこにもない映画館を作りたいとおっしゃっていたのが昨日のことのようによみがえりました。

その言葉どおりシエマはとてもユニークな場所、まさに街のちょっとおしゃれな公民館です。コンサートや子供たちへの絵本の読み聞かせの会、「おいしいコーヒーの真実」の時はコーヒーの淹れ方教室もありましたし、なんとチェコ語教室なんかもやっていました。若松孝二監督は俳優の井浦新さん（今や日曜美術館の顔ですが）を伴って来館なさいました。

首都圏ならば珍しいことではないでしょうがこの佐賀でそんな機会を提供してくれる場所があることは本当にありがたいことです。サブカルチャーにとどまらない真の文化の発信基地です。

ところでシエマがオープンした2007年はミニシアターに逆風が吹き始めたころでもあります。私たちが行っていた自主上映の活動もお客様の入りがしだいに減っていきました。
ミニシアター受難の時代は今も続いています。つい先ごろ吉祥寺のバウスシアターも閉館してしまいました。

この厳しい環境の中、人口の少ない佐賀で7年間、大変な営業努力がなされていたのだと思います。

夏の暑い日、映画を見てエレベータを降りると汗を流して椅子に乗ってポスターを張っている支配人の重松さんの姿がありました。
そんな裏側の顔はちっとも見せずに受付ではいつも笑顔で迎えてくれます。

映画以外のことをいろいろ書きましたが今上映中の「マダム・イン・ニューヨーク」「世界の果ての通学路」「パークランド　ケネディ暗殺　、真実の４日間」なんて素敵な映画たち！こんな映画が佐賀で見れなくなるなんて・・・そうならないように、頑張らなければ。

Ready　For？の目標金額の100万円はおかげさまで達成いたしました。本当にありがとうございました。

でも1000万円という目標額にはまだまだ足りません。

どうぞ、皆様のご協力お願いいたします。

まだシエマ体験なさったことのない方、ぜひ佐賀のシアターシエマにお出かけください。支配人の重松さんがとびきりチャーミングな笑顔でお迎えしますよ。