プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

「丹波山の大自然の中、自分の知らない世界を体感してほしい」

 

 

 こんにちは、こども・わらずキャンプ楽会です。私たちは東日本大震災の被災地、宮城県気仙沼市の小・中学生を対象に、年に3回長期休みを利用し宿泊キャンプを行っています。前身団体の時代を含め、震災後の2011年から現在まで活動を続けてきました。回数を重ねる中でも、常にこどもたちに新しい経験や出会いを届けられるよう毎回のキャンプを企画、運営しています。

 今回のプロジェクトでは、2018年8月17日~20日に山梨県丹波山村で開催する3泊4日のキャンプで、気仙沼のこどもが丹波山村の農事組合法人が主催する「シャワークライミング」のプログラムを体験するための参加費の支援をお願いします。

 

 

「こどもの世界を広げ、可能性にあふれる未来を一緒に描けるキャンプにしたい」

 

 

 

 被災地のこどもとキャンプをする中で、私たちは、こどもたちが震災を「負の記憶」だけにするのではなく、震災をきっかけに始まった「こどもキャンプ」に参加することで、新たな人や価値観、世界に出会えたと思えるような活動を目指しています。キャンプではこどもたちが主体的に「これがやりたい」「あれがしたい」という気持ちを自由に発信でき尊重される安心安全な場づくりをしながら、ボランティアで参加する多種多様でユニークなスタッフや、キャンプを開催する地域の人々との出会いの場にもなるよう毎回意識をして準備しています。


 こどもたちが前向きでクリエイティブな将来像を描くために、自分たちがやりたいと決めたことを実行し、何かを作り上げ、成功体験を積んでいく。ごく当たり前の事かもしれませんが、震災を経験し、街が破壊され遊び場さえなくなった被災地のこどもにとって、この小さな成功体験の積み重ねが貴重な将来へのステップであると考えています。そして、いろんな人々や見たことのない世界と出会うことで、知らなかった世界に出会い、自分の無限の可能性を広げていってほしい、今の気仙沼だって自分の力で変えていこうと思えばできる、こどもたちがいつの日かその事に気付けることを願いながら、キャンプ作りに励んでいます。

 

 

「日々変化する被災地の現状とこどもたち」

 

 

 

 こども・わらずキャンプ楽会は、震災発生直後から現地気仙沼市に入り、長期滞在し支援を行っていた有志のボランティアたちにより、2011年7月に前身団体を立ち上げました。


 震災直後の気仙沼市は、街全体が津波や火災のダメージが大きく、個人のプライバシーのない避難所暮らしや、不自由な環境での生活を強いられ、こどもたちはのびのびと過ごすことが不可能な状態でした。保護者である家族も、震災復旧・生活の再建に精神的にも肉体的にも精いっぱいで、「こどもたちに十分、目も気もかけてあげられない」という訴えを多々受けてきました。


 そうした状況を身近で見てきた私たちは、気仙沼のこどもを対象に、2011年夏に気仙沼近郊の会場で初めての宿泊キャンプを開催しました。まだ震災の痕跡がリアルの残る時期のキャンプは、こどもや保護者の方々から「また行って欲しい」という声をいただき、スタッフも、大変な状況に置かれているこどもたちと過ごした濃密な時間や体験が、自身の心に大きく響き、活動を継続することになりました。


 こどもたちを少しでも過酷な環境から解放できるよう、活動は宿泊キャンプに加え、定期的な日帰りイベント開催にも広がり、立ち上げからの約1年間で、気仙沼市内や近隣の市町村などで、20回以上の宿泊キャンプや日帰りイベントを開催しました。

 ただ、スタッフは毎回東京から参加するため、移動ひとつ取っても負担が大きく、持続可能な活動とは言えず、また被災地の支援のニーズが一過性のものから持続性のあるものへと変化してきたタイミングも重なり、2013年より、気仙沼のこどもたちを関東に呼んでキャンプをする今の団体の体制に変化させました。こどもたちに出会いを提供するには地元ではない関東でキャンプをする意味は大きく、今までに栃木県の那須や千葉県の館山、東京の奥多摩でキャンプを開催してきました。

 


 7年余りの時間こどもたちを継続的に見ている中で、彼らが現在も置かれる環境、生活の変化にストレスを感じているのではないかと不安になることがあります。遠く離れて暮らす私たちにはなかなか伝わってきませんが、街は現在も震災の痕跡が多く残り、復旧・復興にはまだまだ長い時間がかかると思います。また、震災により人口減少に拍車がかかり、学校の統廃合が進み、それに伴い教育現場や家庭内から受験を意識したプレッシャーが年々大きくなっています。そして、人口減少・流出によりこどもたちも多くの友達との別れを経験しています。そんな現状に少しでも息抜きの場を差し伸べ、前向きな未来を描いてもらうためには何ができるか、それは未知との出会いを提供することであり、長年被災地のこどもの変化を見てきた私たちだからこそできる、今必要な出会いの提供があると考えます。

 

 

「未知なる“東京”との出会い」

 

 

 

 2014年の夏に行った東京都奥多摩町でのキャンプでは「東京 大自然キャンプ・いろんな東京を体験しよう!!」をテーマに、気仙沼のこどもたちが想像するビルに囲まれた都会だけが東京ではないということを実感できるようなプログラムを考えました。東京=都会・便利、気仙沼=田舎・不便というイメージが、彼らの地元の肯定感を低くし、「東京の子に比べて、私たち田舎の人間だから…。」という自己肯定感の低さにも繋がっているのではないか。決して東京=都会な訳ではない、物事を一面的に捉えず広い視野を持って判断をしてほしい、この思いがありました。


 山深く自然豊かな奥多摩の環境に、こどもたちは最初、ここが東京であることを疑っていましたが、最終日に都心へ戻ってきた時、そこに緑がないことを不思議がるこどもの姿を見て、彼らが新しく東京の一面を知ることができた、私たちの思いが伝わったキャンプであったと感じました。

 

 

 あれから4年経った今年の夏、再びこどもたちを東京の山奥へ招待し、キャンプを行います。今回は奥多摩町の先にある隣の村、山梨県丹波山村での開催です。4年の月日が流れる中で参加するこどもたちの顔ぶれは変わり、再び同じようなテーマでキャンプをすることに意味を感じています。
 

 同時に4年前の奥多摩キャンプに参加しているこどももいるため、彼らにとっても新しい出会いのあるキャンプになるようにしなければいけません。奥多摩の先にある、小さな村が持つ無限の可能性を、そこにある自然、そこに住む人々から感じ取り、自分ごととしてそれを還元できるよう、体験の場を用意することが必要になります。


           
関東一「小さな村」丹波山村だからできる出会いにあふれるキャンプ

 


 東京駅から2時間以上電車に乗り奥多摩駅へ。そこからさらに西を目指し1時間バスに揺られると山梨県丹波山村に到着。人口600人ほどの村でコンビニはなく、東京・山梨の最寄り駅・一番近い街、どちらに行くにしても車で1時間以上はかかる決して便利とは言えない村です。他の市町村に比べ人材も予算も少ないこの村ですが、この状況を逆手に取り小さい村だからこそできることを率先して取り組んでいる可能性あふれる地域です。伊勢志摩でG7サミットの開催が決まった2014年の夏(ちょうど我々が奥多摩でキャンプをしたころ)に、日本中の小さな村が集まってサミットやったら面白いんじゃないかというユーモアあふれる発想から、「小さな村g7サミット」を提唱し、小さな村が集まって一緒に情報を発信することで、大きな刺激を日本に与えられると取り組みを続けています。

 

 農事組合法人「丹波山倶楽部」では、この「小さな村だからできること」に挑戦し、その土地ならではの活動をしています。農業体験やフィールドアクティビティなどの丹波山村ならではの体験活動を、他地域の人々に提供しています。
そのプログラムの一つに、今回支援をお願いする「シャワークライミング」があります。大都会東京へ流れる多摩川の源流に当るこの丹波山村、その源流部にある沢を登っていくことで、大自然の体験の中から都会と田舎の重要なつながりを感じられます。都会はそれだけで成り立っているわけではない、そこには様々なところからの恩恵を受けて都会の姿があるということが、気仙沼のこどもたちに伝わってほしいと思っています。

 

 それと同時に、地元にあるものの価値を理解し外から来る人にそれを発信している丹波山の方々の姿を、このシャワークライミングに参加することで、こどもたちに見て知ってほしいと思います。「丹波山倶楽部」の理念である地域の「存続と進化のための多様な可能性を追求する」姿勢を、ぜひそこの地の自然の中で、そこの人々と接する中で感じ取ってほしいです。

 

 

ひとつの出会いが未来を変える。こどもたちの体験にみなさんからのご支援を。

 

 

 

 今回はシャワークライミングの体験費用(こども一人3,000円×25名、引率・同行スタッフ5,000円×15名)の150,000円の支援をお願いします。
 参加するこどもたちは震災で家を失い、現在も災害復興住宅や、みなし仮設住宅に住み生活再建途上のこどもも多数います。そのため私たちは毎回、こどもたちのキャンプ地までの交通費を全額援助し(今回は気仙沼~丹波山村で、小学生一人16,000円、中学生一人32,000円)、こどもたちからいただく参加費は宿泊・食費・保険代と最低限活動に必要なもののみとしています。
 そのため、「活動に必要なものは、お金に頼らずスタッフ自ら労力を提供し、作り、確保する」をモットーに、スタッフも完全ボランティアで活動して支出を抑え、交通費援助は寄付金等で確保しています。
 

 こどもたちが住む、知っている街だけでなく、まだ見ぬ知らない風景を体験できる活動。人との出会いも「気仙沼や被災地の子ども」と「震災のボランティア」だけでなく、遠く離れた街に住む、子どもと大人とが出会える活動。この2つの私たちが目指すキャンプを実現するために、今年の夏キャンプでこどもたちに「シャワークライミング」を体験してもらいたいと思います。
 そして、この現状でこどもたちに「シャワークライミング」という貴重な体験をしてもらうためには、新たなみなさんのご支援が必要不可欠になっています。どうか、みなさんのご支援のほどよろしくお願いします。

 

ー支援金の使用用途ー

 

 2018年8月18日に、子ども25名+スタッフ15名に、農事組合法人丹波山倶楽部の主催する「シャワークライミング」を体験してもらいます。

※雨天決行ですが、悪天候により中止となった場合には、シャワークライミングは中止とし、支援金はこどもたちの交通費として使用します。  交通費で浮いた資金は、次回以降のキャンプへと持ち越されます。

 

 

 


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