約600人に1人、それだけ身近に感じていますか？

皆様からのたくさんのご賛同、ご支援により、80％を超えることが出来ました。ご支援いただいた皆様には、改めて厚く御礼申し上げます。拡散していただいた方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。

この日本において21万人というと、約600人に1人の割合でオストメイトの方がいるわけですがそこまで身近にいる実感がありません。その原因は何故でしょうか？それには二つの理由があると私は考えています。

一つはオストメイトが外見からその障害がわからない内部障害者であるため、気づかれにくいということ。もう一つは周囲にオストメイトとわかるような場面に多くのオストメイトは現れることを意識的に避けているためではないか、と思っています。

日本オストミー協会主催の平成２９年度のアンケート調査

https://www.joa-net.org/contents/report1/pdf/seikatsu-fukushi_2019.pdf

では自分がオストメイトと知られても良い範囲に「誰でも」と答える回答が 40.5%と以前に比べ増加していました。素晴らしいことではあるのですが、それでもまだ半数以上のオストメイトの方が自分のことを知られることを避けている、ということが窺われます。（また、公衆浴場を利用しない、が36%を占めていました。）オストメイトのマークのストラップを所持品に付けて周囲に知ってもらおうとするオストメイトはまだまだ少数かと思われます。大多数のオストメイトは一般の人々に対して”（オストメイトを）理解はして欲しいけど（自分のことは）知って欲しくはない”という非常に複雑な心況にあるのではないでしょうか？ このことは“排泄ケア”というデリケートな話題が絡んでくる事情が背景にあるためだと思われます。

引き続きこのプロジェクトを通してカラフルストマを1人でも多くのオストメイトの方々に知っていただき使用を通じて明るい気持ちになっていただけたら、と思っています。そしてこのシールをきっかけに行動が少しでも外向きに変わっていく一助になるようであればこんなに幸せなことはありません！　

自分のプロフィールにも書きましたが病気の人もそうでない人も、みんなが生きやすい世の中になるためのアイデアとしてこのカラフルストマを考案しました。

今後とも暖かい目でこのプロジェクトを見守っていただければ大変ありがたいです。また、情報の拡散もお願い申し上げます。

小林内科小児科医院　小林稔