飼い主さんから引き取った猫「チビ」

なでなでされてうっとり顔の「チビ」

実はチビはこんな風に触れるまでに1年かかっています。

 

チビは、まさに今回のプロジェクトの趣旨に該当するのですが、高齢の飼い主様から引き取った猫です。

 

飼い主様は1人暮らしで入院が決まった為、その後の飼育が困難との事で福祉関係者から相談を受けました。

 

相談員の方や福祉の担当の方と協力体制を取り、引取りに関してしっかりと飼い主様には説明をしました。今回は違いますが、それが例え認知症で明日忘れてしまうことだとしても、大切にしていた家族を手放す上で、どんな人でどんな所へ引き取られるのかはしっかりとお伝えしたいと思っています。

 

チビの飼い主様も、話す前は殺処分でもされるのではないかと心配されていました。

団体の説明をして、しっかりと責任もって引き取らせて頂くとお話し、納得して頂きました。

 

チビは飼い主様でも抱っこ、キャリーに入れることができず、引取りの際には捕獲器を使いました。初めて様子を見に行った時も押し入れに引きこもりずっと唸っていました。

とにかく飼い主様以外の人に対しての慣れが全くなかったんです。

 

引き取ってからは、猫パンチは当たり前、噛みつきもあって、これは時間がかかるなぁと覚悟しました。

突然知らない場所に来た猫達の不安は計り知れません。

 

少しずつ慣れてくれればいいからね、毎日話しかけながら、ケガをしないようにたまに手袋をつけて触ってみたり。

始めより格段に慣れては来たものの、シャーも完全にはなくならず、これは譲渡会も難しいなぁと思っていた頃、本当にある日突然お腹を出してれるようになりました。

 

恐る恐る触ってみると、もっと触ってと言わんばかりに頭もグイグイしてくれました。

引取りから1年経っての事です。

 

信用してくれる期間はほんとにそれぞれなんだなぁと実感しました。

でも逆に時間をかければ信用してくれるということも実感出来ました。

 

飼い主様の都合で手放されるケースは人の勝手でと思ってしまうことも正直あります。

チビもまだ若齢猫で飼い主様が最後までみるのは難しかったと思います。

 

でも確かに飼い主様に愛されていた子達なので、愛情たくさん注いで責任もってお世話をして次へ繋げられたらと思います。

動物を飼うなら最後まで。終生飼養ができるかどうかをしっかりと考えて頂きたいと思っています。

 

それでも、予期せぬ突然の別れに猫達が行き場を無くさないよう、安心して過ごせる施設を作りたいと思います。

 

応援、ご支援何卒よろしくお願い致します🙇‍♂️✨