2021年に亡くなった詩人、蝦名泰洋さんの詩集を出版したい。

応援ありがとうございます。

蝦名さんの作品集、両吟短歌「クアドラプル　プレイ」、歌集「ニューヨークの唇」をこれまでに刊行することができました。そしてこの度、最後の作品集になる詩集を、刊行したいと願っています。

蝦名さんの本は、この詩集が最後になります。そこでこの機会に、蝦名さんの散文もまとめようと思いました。1990年代と2010年代に（2000年代は執筆も発表もしていない）、紙誌に発表した詩論、歌論、時評、短編小説、エッセイほか。

詩集完成のあかつきに、詩集とあわせて、リターン品として受け取っていただきたいと思っています。
ぜひ、プロジェクト成功させてください。

いま原稿を整理していますけれども、おそらくA4上下2段で、100ページを超える分量になります。

詩論と歌論を行き来しながら、語り続けた「詩」への憧れの純粋に、私は胸を衝かれます。

1990年代

　ラジオ番組「歌人　蝦名泰洋の世界」（インタビュー書き起こし）

　「ハート　ヴォイス」（短歌について）

　評論「現代詩人のための短歌入門」「ひまわりの詩論」「詩は誰のものなのか」
　評論「不在の鳥のための空」（1991年短歌研究評論賞候補作）
　「文芸あおもり」掲載の短歌時評　3篇

　短編小説「月の遺失物」（デーリー東北短編小説2席　1994）
　「青盗人」（ゆきのまち幻想文学賞入選　1994）

2010年代

　短歌両吟集（私家版）あとがき　5篇

　詩誌「洪水」コラム　13篇

　エッセイ「たぶん有名じゃないけど好きな曲」「僧ベルナール　季語の誕生」

いまのところ収集できたもの。転載の許可等、お願いしています。

少しずつ紹介していきたいですけれど、詩を書く人、短歌を書く人には、読んでほしい。
個性的な文章で、ラディカルで、誤解されそうなほど、あどけない。

すこしヤスリが仕込まれている感じなのも、心を磨くのにちょうどいい。

亡くなったあと、詩人の別所真紀子さんからいただいたお手紙に、

「潔癖な勁い魂を持った方でした。惜しまれます」とありました。たしかにそうだと、これらの散文からも思うのでした。

★★

「短歌は現代詩である。これは万葉の頃から一貫して変わっていない。そして現代詩は、音楽とも、絵とも、ほかのさまざまなアートとも、一般社会とも、たちまじり語られるべき魂の所産以外の何であろうか」（「現代詩人のための短歌入門」1992）

「詩は無力じゃないさ。だってぼくらは詩や短歌を読んで生きて来れたんだもの。詩じゃないから無力なんだよ」（洪水　2012）

★★

雑文集（私家版）は、おそらく、ここでだけの配布になると思います。
詩集は、アマゾンや書店で流通させたいと思いますけれども、ごく少部数での刊行になるかもしれません。

ぜひ、この機会に、プロジェクトを応援、入手していただけますように。

蝦名さんの、若い頃の写真を入手しました。詳細不明。1970年代後半から1980年代のいつかどこかの写真なのだろうと思います。

きれいな写真なので、載せますね。