震災後の性被害増加のため、被災地周辺を支援優先地域にします

元旦に発生した令和6年（2024年）能登半島地震で、被害にあわれた皆様には心からお見舞い申し上げます。これ以上の被害が出ないことを心より祈ると共に、くれぐれも安全を第一にお過ごしください。

被災地周辺を「支援 優先対象地域」にします

震災後には長期的に性犯罪が増えます。そして、それは災害直後にあるものだけではなく、想像の何倍も長期的な数年単位であります。

ソウレッジが普段から支援対象としているような
・家がなくなって友人や親戚の家にいって、性被害にあう。
・仮設住宅やネットカフェのようなセキュリティが高くない場所で性被害にあう。
・仕事を失ってしまって、望んでいないけれど売春をするしかない状況になる。
・困窮が引き金になってDVや虐待が増え、家を抜け出すしかない状況に陥り、上記3の状況のような性被害にあう。

このような弱者的な状態に陥ってしまう方が増えるからです。

参考サイト：
https://www.nhk.or.jp/minplus/0011/topic027.html

デスクトップリサーチや、災害時の支援に詳しい行政の方、現地にいるソウレッジメンバーへの聞き込み調査などによって、現地の状況や震災災害時の支援ニーズについて広く情報収集を行いながら、被災地で私たちができることを検討しました。

1. 能登半島は緊急避妊薬を常備する薬局や病院は少なく、そして被災地の医療者にいま連絡をとることは非常に難しく、私たちが今すぐにできる支援は限られる。
2. JMATという日本医師会の産婦人科医が災害時に持ち運ぶ医薬品リストの中に緊急避妊薬が含まれているため、避難所での医薬品の入手の方が薬局での入手よりはアクセスしやすいものであると考えられる。(ただし、産婦人科医の派遣は数が限られている)
3. 震災後性被害は、災害急性期よりも慢性期に起こりやすい。

短期的な支援は行われている一方で、長期的な性被害については避難所よりもさらに見えづらく、支援が届きづらい状況です。

そのため、ソウレッジでは 支援資金と現地での受け入れ準備が整い次第、被災地周辺の年単位での長期支援を進めていきます。クラウドファンディングの主たる内容である「自治体連携と民間モデルでの緊急避妊薬の提供」でアプローチを行い、被災地域に負担がかからないことを最優先に拡大を行います。

また、災害後の長期的な支援をより確実なものにしていくために、このプロジェクト自体の必要性も強く感じています。

ぜひお力をお借りできるとありがたいです。