タイトル:市民の力で文化センターを創り上げていくNPO理事長
福井人:掃部 哲雄さん
(NPO法人「Comfortさばえ」理事長)
会える場所:鯖江市

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めがねのまちとして有名な鯖江で工作機械の会社を営む掃部(かもん)哲雄さん。
その一方で公共施設である鯖江市文化センターを指定管理者として運営するNPO法人「Comfortさばえ」の理事長という顔も持つ。

会社とNPOで精力的に活動する掃部さん。ところが以前は公の場に出ることが苦手だったという。
そんな掃部さんが変わったのは地元の青年会議所に参加してからだ。そこでの経験が買われ、平成17年には文化センターに関係する市民の集まりだった「Comfortさばえ」の理事長となる。その翌年には文化センターに指定管理者制度が導入され、「Comfortさばえ」がその役割を担うことに。

その鯖江市文化センターだが、プロの公演だけではなく市民参加型の企画も多く開かれるという特色がある。
「Comfortさばえ」が指定管理者になってからは自主製作映画を上映する「福井映画祭」を開催しており、7回目を迎えた昨年(平成24年)は249作品もの応募があった。これらはやはり、活発な市民が多い鯖江市の土壌があってのことだろう。

文化センターを盛り上げる一方、掃部さんは「鯖江公共未来塾」の塾長として一昨年は内閣府より委託を受け「iSB公共未来塾」を、昨年は鯖江独自の「さばえ公共未来塾」を開催した。どちらも公共の仕事を生業とする、新しいタイプの起業家を鯖江で育てたいとの想いからだ。
ここに行政だけではなく市民が公共の担い手となる「新しい公共」の考え方が表れている。今まで公共の役割を市民やNPOが担う場合は無償のボランティアで、という風潮が強かった。
しかし、それについて掃部さんは「ボランティアだけでは生活できない。継続するためには事業化が必要」と語る。この公共未来塾では税理士などによる講義もあり、かなり実践的な内容だ。

今後の活動について掃部さんは「鯖江には市民がひとつになれるようなお祭りがないので、文化センターを中心にしてそういったものを仕掛けたい」とのこと。

市民が公共を担うという「新しい公共」。掃部さんはそれを体現しているように思えた。

(取材・執筆:五十嵐 彬宏 )


≪参考≫
特定非営利活動法人Comfortさばえ
http://comfort-sabae.com/

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