
支援総額
目標金額 400,000円
- 支援者
- 57人
- 募集終了日
- 2021年2月14日
がん家族セラピストのエッセイ4
今回は「なぜ、がん家族の映画を作ろうと思ったのか」ということと、
「なぜ、今なのか」をお話しさせていただきます。

まず、「なぜ、がん家族の映画を作ろうと思ったのか」ということですが、前回のエッセイでもお伝えしたように、看病をしているがん家族は、多くの苦悩を抱えています。
がん家族の状態は、例えば、不安から患者さんのベットから離れられなかったり、患者さんが今日は食欲があったとか、なかったとか、常に大きな不安と戦い、普通の生活を送りたいけど心理状態もめちゃくちゃになりがちで体調を崩してしまうこともあります。
なのに、がん家族の方々は、患者さんに寄り添いたいという気持ちがすごく強いから、自分のことを犠牲にし、自分の暮らしを制限してしまうのです。
自分のための買い物に行きたいとおもっても、それすら気が引けてしまい、行けなかったり、罪悪感を感じたりします。

けれど、私たちが撮影をさせていただいている、二組のがん家族は、普通にくらしています。更に言い加えると、他のがん患者さんと家族の生活はほぼ普通のの暮らしで、2割ほどがドラマのようなセンセーショナルな出来事が起こる感じです。
医療の発展のおかげで、昔のがん家族と、今のがん家族の生活スタイルが変わってきたからだと考えます。
つまり、実際のところ、家族はべったりくっついているいるわけではなく、がん家族も普通に生活をし、がん患者さんも普通に生活をし生きています。
なので、その日常を映画で映し出すことによって、がん家族のひとたちに「もっと肩の力をぬいて暮らしていいんですよ。他のがん家族もこんな風に暮らしてます。それで幸せに一日一日いきています。だからもし、自分を犠牲にしてとか考えていらっしゃったら、そんなことないですよ、買い物へちょっと行くぐらい行ってくださいね。自分を少し大切にするくらいの方がのびのびと看病ができるんですよ。」というメッセージをお伝えしたいです。

そしてここが大事なんですが、
がん家族も自分を大切にできると、そういう生活のひとつひとつは、外からみていると普通の日常に見えるんではないでしょうか。でも、その時間こそが「患者と家族」には、とてつもなく大事な時間だと思うのです。
今看病をしている「がん家族」のみなさまに、このことを改めて考えてほしくて、映画を作ろうと思いました。

次に、「なぜ今、映画なのか。」ということですが、まずご説明しなければいけないのが、がん家族は「孤独」に陥りやすいということです。
がん家族の「孤独」が今映画にしなければといけないと思った最大の理由だからです。
<がん家族が孤独になりやすい事柄>
・看病の相談をする相手がいない
・患者が一番辛いのに自分が辛いとは口にできない
・ずっと辛いと言い続けると、他の人に嫌われると思うから
・自分の用事で外に出ることは少ないので、家に籠ってしまいがち
・楽しいことに目を向けられないから
・同年代の友人には状況を理解してもらえない(職場など含む)
以上の事柄は、まとめると社会からの孤独だと言っても大げさではありません。

少し想像をしてみてください。
もしあなたが、突然、孤島に住むことになったとします。
最初は、夢中で孤島での暮らしのために、様々な行動をおこすことががんかえられますね。
住むところを探したり、食べるものを採ったりと毎日が忙しく、寂しさより現状をどうするかで頭はいっぱいかもしれません。
次に、孤島での生活に慣れてきたころ、「このままでいいのか?」「進展はあるのか」など悩みが出てくるのではないでしょうか。
でも、ここは孤島です。だれにもあなたの悩みを聞いてくれる人はいません。
だれにも話せないと想像しただけで、ゾッとしませんか。
孤島生活には、食べ物も住むところも何とかなりましたが、だれにも今の自分の不安や悩みを聞いてくれる人がいないのです。

がん家族の孤独は、この孤島の話しに似ていると私は思います。
会社にも近所にも「人」は存在しますが、「がんの話しができる人」はいない(少ない)のです。正しくは理解してもらいにくいのでしょうね。
前回のエッセイにも書いたように、家族が看病をするのは当たり前だという文化のせいかも知れませんし、辛いのは患者の方が勝っているという考えのせいかも知れません。
しかし、がん家族の「孤独」を無視はしてはいけないのです。
以前、講演会で一緒に登壇させていただいた、精神腫瘍内科医師の大西先生によると、先生のところにも患者家族が受診されることがあり、がん家族の孤独感・自分のことを置いて無理をされている方は、体調と精神を壊しやすくなるので、家族のサポートは大切なことだと話されていました。
私が行っている「がん家族の相談室」に来られる相談者さまの中にも、「孤独」に悩む方は少なくありません。
お話しをうかがっていると、その方々は、普段は冷静で物事を段取り良く考えて進めるタイプに見受けるのですが、孤独に際悩まされていると、様々な判断が鈍り、いろんなことを憎むようになります。
そして、適応障害やうつ病を発症してしまうこともあります。
私の相談者さまではないのですが、看病をされている方が自殺をされてしまったケースも耳にしています。
たぶん、「孤独」だけではないかも知れません。やむに已まれない理由があったのかも知れません。しかし、その理由を聞いてあげる人がいなかったことは、その人を「孤独」にさせ、悲しい現実のきっかけになったのだと私は考えています。

ここからが、私なりの本題なのですが
昨年からコロナウイルスという未知の感染症のせいで、世界はおかしくなっています。
そして、「がん家族」もまたコロナウイルスの渦に巻き込まれて、今までにない苦難を味わっています。

患者のために何かをしてあげたいのに、入院中の患者に面会すら行けないような辛い思いをしているひと。
患者にコロナウイルスを感染させてはいけないから、いつも以上に外出を制限しているひと。
コロナウイルスのために、患者が通院に行きたがらなくなって困っているひと。
コロナウイルスのために、職を失ってしまったのに看病は続くひと。
苦難はまだまだあります。苦難はコロナウイルスが出現してから、複雑になっています。

しかし、がん家族たちはこの苦難を聞いてくれる人がおらず、一人で抱えてしまっている危うい状況です。
だから、今、「あなたは一人じゃないですよ」とお伝えしたかったのです。
映画を通して、他にも、コロナウイルスの渦のなか、懸命に自分たちの看病を続けて、願いを叶えようとしていることを感じてほしいと思い。今短編映画「がん家族。」を製作しています。
私たちがん家族の願いは、「患者と家族」の普通の時間を守りたいということです。

短編映画「がん家族。」製作チーム
酒井たえこ
たちばないさぎ
甲斐俊也
山田拓海
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クラウドファンディングは本日夜10時で、終わりになります。
今日が最後のお願いとなります。
ネクストゴール70万円まで
あと9万円です!!
温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
短編映画「がん家族。」公式Twitter
https://twitter.com/eigagankazoku
リターン
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・アマビエこんぺいとう
・「がん家族。」映画オリジナル味こんぺいとう
・アマビエのポストカード2枚
・「がん家族。」ポストカード
・支援者様限定「がん家族。」メイキング動画
◇コンペイトウの一つは、コンペイトウ王国さまが映画「がん家族。」のためにオリジナル味を作ってくださいました。
◇ポストカードは、「キャンサーペアレンツ」創設者の西口様のドキュメント漫画を描かれた、たちばないさぎ先生の作品です。
◇メイキング動画は、メールに配信アドレスと配信予定日をお送りいたします。
「こんぺいとう」のリターンを履行するために必要な許認可を保健所に確認済みです。許認可を有する業者より提供を行います」
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◇お礼品のない、応援タイプとなります。
でも、心を込めて感謝の気持ちをメールで送らせていただきますので、お読みくださると幸いです。
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◇コンペイトウの一つは、コンペイトウ王国さまが映画「がん家族。」のためにオリジナル味を作ってくださいました。
◇ポストカードは、「キャンサーペアレンツ」創設者の西口様のドキュメント漫画を描かれた、たちばないさぎ先生の作品です。
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