今年も一人でも多くの子どたちに国際交流体験の機会を届けたい！

みなさん、再びページを訪れて頂き有り難うございます。目標達成の期限まであと３日となりました。お陰様で７０％のところまで見えてきました。あともう少しです。これからもよろしくお願い致します。

ところで皆さんは、マイケル･ムーアと言う監督をご存じですか。「ボウリング・フォー・コロンバイン」という、アメリカで起きた銃乱射事件を扱った映画で話題になり、最近では、トランプ大統領へのバッシングも話題にのぼりました。

　先日、彼の「マイケルムーアの世界侵略のススメ」という映画を見る機会があり、一気にみてしまいました。最初は空母やペンタゴンが出てきて、いったいどんな話かと思いきや、当人が星条旗を持っていろんな国（でもヨーロッパが多かったですが）を訪れ、その国の休暇や、労使関係、教育や、子どもの食などなど、みずから変人になって、アメリカでは「ありえない」それらの事柄に焦点をあてていきます。各国の取り組みは日本人の私から見ても、うらやましいと思う点も多く、それぞれの歴史的背景なども含め各国での取り組み方や力点の置かれ方が違っていることを強く感じました。

　自分の国の制度だけが唯一の手段ではなく、いろんな国々でいろんな形で課題に取り組んでいる姿が浮かびます。

　ところで、ＣＭＣでタンザニア大使館とイベントを行ったことがありました。国の紹介を担当していた広報官が、最後に子ども達に、「タンザニアは、日本より経済的にはとても貧しい国ですが、隣国で紛争が起こったときには、すべての難民を受入れてきました。」と力強く語っていました。誇りがあり、お互いアフリカの国同士で助け合う共助の精神をもっているのです。

　そのあとのアンケートから、何人かの子ども達はとても強い感銘をうけたようでした。

　しかし一方、子ども達の多くは、「貧しい国」という見方がとても強くて、経済的な価値観が子どものうちから強くあることを感じました。

経済観念があることは大切ですが、富める国か貧しい国かと言う、一辺倒な価値観だけでなく、その国に広がる素晴らしい自然や文化、そして人々の素朴な、けれど家族を大切にする暮らしや、明るく陽気な生活なども大きな要素です。今、叫ばれている働き方改革ということも、まずは一人一人の価値観を変化させることで、システムは一気に返られるのではないかと感じています。

　私たち自身が、いろんな視点から、他の国々を、世界を、そして日本を見ていく必要があるのではないでしょうか。子どもの時にＣＭＣを体験してもらうことで、彼らにその「いろんな視点」という気づきを得る機会となることを切に願っています。

　タンザニアをはじめ５４カ国あるあの大きなアフリカの大地は一番の多様性の宝庫でしょう。私にはなかなかそのスケールの大きさを想像することができませんが、いつか行ってみたいと強く思っています。きっとたくさんの課題があっても、陽気で踊り好きな彼らのライフスタイルに、学ぶべきところがあるように感じてなりません。

写真は、タンザニアのカンガーをまとって、はしゃいでいる子ども達です。