世界をめぐる船上の「教員養成プログラム」を実施したい！

「Global Teacher's College」は、船に乗って地球を一周し、様々な国で学校や教育現場を視察・現地の子どもたちや教師と交流するとともに、洋上ではこれからの教員に必要なスキルや視点を育むプログラムです。

実は、私の中では数年間あたためてきたアイデア。
今回かたちになって本当にうれしいし、何が何でも良いものにしようという気持ちが非常に強くあります。
というのも、参加してもらえれば、間違いなく学び多い3ヶ月になるという確信があるからです。
私は普段あまり物事を言い切らないタイプですが、今回確信している理由はいくつもあります。
これからちょこちょこ書いていこうと思うのですが、まず今回は１つ目。
兎にも角にもピースボートの船の上という環境がものすごくいいのだということ。

◎多民族・多文化・多国籍な船内
 

乗客として乗っているのは日本人がほとんど。でも、NGOピースボートのスタッフや洋上英会話教室GETの先生、船のクルーなどは本当に様々な国の人がいます。

毎日が国際交流。英語を使う機会が多いのはもちろん、コミュニケーションの中でカルチャーショックを受けることもしばしば。

自文化や自分の価値観をメタ認知（客観的に自覚）できるようになることはこれからの教員にとってもものすごく重要なことですが、トレーニングするのはちょっと大変。でもこの環境に入ってしまえば、おのずとメタ認知ができるようになってしまいます。

◎日本社会にいては関われ(ら)ないような人との出会い

乗客の中も本当に多様。ピースボート乗船経験者の人たちは日本社会のことを"陸"と呼びます（笑）
普通に陸生活をしていると、自分と同じような社会背景や学力層・経済階層の人との関わりがほとんどになりがち。船には、地元でヤンキーしてたり、引きこもっていたというような若者から、大手企業の役員をやって退職したというシニアの方まで、本当にいろんな人がいます。経験も職歴も様々。だから、生き方を捉える幅が、ぐんと広がります。教師は人の人生をナビゲートする仕事です。その教師が多様な働き方や人生のあり方を、机上の知識ではなく、具体的な人との出会い、関わりを通して知っているということは子どもにとってとても有益なことだと思います。

◎溢れる刺激・そこらじゅうに転がっているキッカケ
 

移動中の船の上では、基本的に毎日どんな風に過ごしても自由。
ただ、実は毎日無数の企画が行われます。ゲストとして乗船してくる研究者や活動家やエンターテイナーの方達による講演会やワークショップ。ヨガやピラティス、水彩画などのカルチャースクール。そして参加者が自由に企画する「自主企画」。大きな規模のものとしては運動会や文化祭。
世界平和や持続可能な世界を考えるような真面目な社会派の企画から、おもいっきりふざけたエンタメ企画まで内容は多種多様。それらの何を選ぶかはその人次第。また全部無視して一日中デッキで海を見て過ごしてもいい。そんな中で今まで触れなかったものに触れたり、新しいチャレンジをしてみようと思えたり。キッカケの種がたくさん撒かれているのが船内生活なのです。

長くなってきたので、とりあえず今回はこのぐらいで。
次回はこれまでコアプラスが行なってきた活動を踏まえて、「ともに高め合う仲間がいる環境」について書く予定です＾＾