親を自殺によって亡くした遺児の日韓交流会を開催したい!
親を自殺によって亡くした遺児の日韓交流会を開催したい!

支援総額

620,000

目標金額 400,000円

支援者
48人
募集終了日
2016年9月30日

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2016年09月04日 19:43

日韓自死遺児交流会立ち上げのきっかけ①(朴 ヘソン)

 

 私は韓国のソウルで大学を卒業して、英語を教える会社で働いていましたが、ある日、結婚2年目だった姉が胃がんで亡くなりました。

 

 当時、身籠っていた姉は自分の病気に気づかず、子どもを産んだ後に検査でそれを知ることになりましたが、既に末期状態で手遅れでした。一年間の姉の看病を通じて自分に何ができるか必死に祈っていました。そして、姉が亡くなる前に姉が本当に「生きたい」という言葉を聞いて、いのちの大切さを心から理解しました。

 姉のように生きたくても生きられない人たちのため、私ができることがあれば、何かしようと思い始め、福祉のことを考えるようになりました。ちょうど妹が日本に留学していたので、迷わず日本への留学を決めました。

 

 2年間、日本語学校での学習で日本語を身に付け、更に1年間、大学院研究生として専攻分野の研究をしてきました。それにもかかわらず、大学院に入って日本語や専門科目の基礎知識などの大きい壁に突き当たりました。

 勉強を継続的にするのが正しいかどうか。色々なことで悩んでいました。そのとき、指導先生が研究テーマから一つずつ相談に乗ってくださいました。研究テーマとして自殺のことを提案された時、あまりにも知識がない私にとっては難しいと思いましたが、不思議なことに、拒否感などはまったくありませんでした。

 

 そんな中、日本で自殺問題を社会化するために様々な活動している「NPO法人自殺対策支援センターライフリンク」に出会い、2008年からボランティア活動を始めました。ライフリンクで活動をしながら、自死遺族のシンポジウムや全国自死遺族の集まりなどに参加し、継続的に全国の遺族の方々と関わりを持ちました。遺族の方々と接すれば接するほど、自殺予防のためにもっと頑張らなければならないと思い、 自死遺族のための研究や活動を本格的に始めました。

 

 私は、韓国人として韓国の自死遺族のことも考えなければならないと思い、ライフリンクと全国自死遺族総合支援センターの協力を得て、自死遺族支援に関心を持っている「韓国いのちの電話」とともに日韓シンポジウムを開催するなど、これまで交流を続けてきました。

 そのうち、研究だけでは自死遺族の現状や課題など、把握するのは難しいと感じるようになり、韓国に戻り、実践として自死遺族に会いながら相談や分かち合いの会などの自死遺族支援を続けてきました。

 

 韓国は2011年3月に自殺予防法が成立され、全国の精神保健増進センターを中心に自殺予防活動をしていますが、日本に比べてあまり進んでいない状況です。10代~30代まで死亡原因の1位が自殺(2014年 韓国統計庁より)であるにも関わらず、若者より高齢者の自殺率が多いために自殺予防対策が高齢者中心になっているのが現実です。

 また、自死遺族支援も各々精神保健増進センターで必要性を認識し始め、取り組みが始まってきていますが、多くの自死遺族の相談や支援などを通して、特に自死遺児のために安心して語れる集まりやその居場所などがありません。

 

 どんな思いで、どんな考えを持って生きているのか、自分はこのままでいいのかなど、同じ経験をしている人たちと話し、その思いを共有したいと自死遺児を一人ひとり相談しながら感じました。

 そこで、相談してきた自死遺児たちを呼びかけ、2015年12月に10人の自死遺児の分かち合いの会を始めました。

 私は姉が癌で亡くなったことについて誰にも話することができませんでしたが、同じ経験をした人と出会い、少しずつ回復してきました。その意味で、今回の日韓の自死遺児の交流会は国と言葉を超え、同じ経験をしている遺児たちの思いをともに共有することで、自分だけが『一人ぼっち、井の中の蛙』ではないことを自ら気づき、世の中をもっと広く見られる機会になる思います。

 

 相談の中で、ある一人の遺児が言いました。

「自分をそのまま受け入れる人が誰もいない。一人でもいいので隣にいたら良いのに。そうしたら何とか自身を信じ、勇気を持って生きられると思う」と。

 その言葉を聞いて、遺児たちの人生の先輩として遺児たちに寄り添って力になりたいと、私自身微弱な存在でありますが、思いました。

 私は少しであっても苦しみから生きるために勇気を持って進み出た一人ひとりの遺児の心に対して、真に理解するための支援をするべきであると考えます。

 

 皆さんのご支援、よろしくお願いします。

 

 朴 ヘソン

 

リターン

3,000


alt

お礼のメールと活動のご報告

・お礼のメール
・活動報告書

申込数
30
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年10月

10,000


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韓国からのお土産とお礼のメール

・お礼のメール
・活動報告書(記名権あり)
・韓国からのおみやげ(単品)

申込数
4
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年10月

3,000


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お礼のメールと活動のご報告

・お礼のメール
・活動報告書

申込数
30
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年10月

10,000


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韓国からのお土産とお礼のメール

・お礼のメール
・活動報告書(記名権あり)
・韓国からのおみやげ(単品)

申込数
4
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年10月
1 ~ 1/ 6

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