突如、八丈島に現れたザトウクジラ。変化する生態系の謎に迫る！

皆様こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。

東京海洋大学鯨類学研究室では、八丈町と共同で2018-19シーズン第5回目となる現地調査を行って参りました。

 

調査船がザトウクジラのブローに囲まれてしまうほど、多くのクジラたちに会うことができました。

一方で、群れの動きを俯瞰する観察や、調査員の増員が必要だと痛感する忙しい調査でした。プロジェクトが成立し、本当に良かったと思います。皆様のご支援、ご協力に改めて感謝申し上げます。

 

 ご寄付いただいた皆様へ 

■調査の報告については、リターンの対象者様に改めてメッセージでお伝えしたいと思います。第5回調査では非常に多くの鯨群を発見でき、データ整理に時間がかかっておりますので、少々お待ちください。

 

■クラウドファンディングでご寄付いただいた資金を用いての調査は、2月以降になる見込みです。使途について具体的に決まりましたら追ってご連絡を差し上げます。それまでは、今回（第5回）の調査を含め、従来の予算で実施したものとしてご了承いただければと思います。

 

 ご覧いただいている皆様へ 

■簡易的な調査報告は、八丈町のホームページ (こちら) や八丈島観光協会のツイッター (こちら) でどなたさまもご確認いただけます。よろしくお願いいたします。

（廣瀬）

 

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

 

調査員は見た！

～続・ザトウクジラの不思議な行動～

 

前回の新着情報に引き続き、今回もザトウクジラの不思議な行動を捉えましたのでご紹介いたします。

 

 

 

上の写真に写っているものはザトウクジラの胸鰭（背中側）です。

この胸鰭を使った行動に、ペックスラップというものがあります。

以前こちらでもご紹介したのですが、空中に突き出した胸鰭で海面を叩く行動のことをいいます。

ペックスラップは、リラックスしているときや威嚇の際にみられます。

 

しかし、今回調査員が目撃したのはペックスラップではなく、暫く胸鰭を水面から出した後、ひらひらと海へと沈んでいく様子でした。

 

一体何をしているのでしょうか…？大変興味深いですね。

 

このように、ザトウクジラは、行動を含めまだ分かっていないことが多くあります。

その謎を少しでも明らかにできるよう、継続的かつ有意義な調査・研究を行ってまいりたいと考えております。

 

さて、次回の調査は、1月22日~26日を予定しております。

調査終了後には、新着情報の更新に加え、リターンとして調査の情報をメッセージでお送りする予定でございます。

皆様、ご期待ください。

（村田）