突如、八丈島に現れたザトウクジラ。変化する生態系の謎に迫る!

突如、八丈島に現れたザトウクジラ。変化する生態系の謎に迫る!

寄付総額

2,127,000

目標金額 1,500,000円

寄付者
152人
募集終了日
2018年12月21日

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2019年02月17日 10:00

2018-19シーズン第6、7回調査 ~洋上調査、その後に~

皆様こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。

東京海洋大学鯨類学研究室では、引き続き八丈町と共同の調査を行っております。

1月下旬、2月上旬には、2018-19シーズン第6、7回目となる現地調査を行ってまいりました。

第6、7回の調査では、第5回の調査ほどではありませんが、多くのザトウクジラを発見いたしました。

また、第7回の調査中には、ザトウクジラのほかにイルカやゴンドウの仲間とみられる、複数種の小型鯨類が姿を見せてくれました!

八丈島のお隣、御蔵島は毎年ミナミハンドウイルカがやってくることで有名ですが、八丈島での調査中にも、まれにイルカが泳いでいる姿を見ることがあります。

調査中、イルカたちもザトウクジラに興味があるのか、しばらく追尾中のザトウクジラの群の周りを遊泳し、時折ジャンプする姿が確認されました。

 

ご寄付いただいた皆様へ 

■調査の報告についてはリターンの対象者様にメール、ファックスにてお伝えしております。ご参照ください。

 

 

クラウドファンディングでご寄付いただいた資金を用いての調査について

先日、第7回調査の前に、調査員たちはドローン操縦の講習に行ってまいりました。ドローンの扱いについて専門の方からたくさんのことを教えていただき、操縦の練習も行うことができました。現在は、実用へ向けて準備中です。使途について具体的なご連絡ですが、現在卒業論文、修士論文作成の大詰めを迎える時期にあたり、研究室も慌ただしい状態にあります。今しばらくお待ち頂けると幸いです。

 

 ご覧いただいている皆様へ 

■簡易的な調査報告は、八丈町のホームページ (こちら) や八丈島観光協会のツイッター (こちら) でどなたさまもご確認いただけます。よろしくお願いいたします。


 

===================

 

~洋上調査、その後に~

 

先日、出資いただいた一部の方より、調査についてとあるご質問をいただきました。

頂いたご質問がこちら!

 

Q. 個体識別はおこなわれていますか?

 

個体識別とは、体表の模様やDNAなど様々な観点から、研究対象の生物1個体ずつを区別し、個別に記録をとることをいいます。

 

本日は、このご質問に対し、現在当研究室がフィールドで収集している情報がどのように研究につながっているかをご紹介しながらお答えしていきたいと思います。

 

現在洋上にておこなっている調査では、発見したザトウクジラを追跡し、頭数や行動の記録、観察のほか、ザトウクジラの「写真」を撮っています。

 

奥にクジラの背中が写っています。
シャッターチャンスを狙い、カメラを構える調査員と記録の調査員。

 

撮影するのは主に、ザトウクジラの尾ビレです。

 

ザトウクジラの尾ビレは、人間の指紋が一人一人異なるように、腹面の模様や後端の輪郭が異なります。

これは一つの例ですが、過去に八丈島で確認された個体のなかでも特徴的な尾ビレをもつ個体をもとにイラストにすると…

 

 

このように、ザトウクジラは非常に多種多様な模様の尾ビレをもつ個体がいます。

この模様や後端の輪郭は、成長により変化するものではないとされており、個体を識別するための指標となります。

 

 

この尾ビレの写真を撮影し調べることで、どの個体が八丈島へやってきたのか、2年、3年と連続してやってくる個体がいるのか、といったことを知ることができます。

年々記録をつけていくことは、八丈島へやってくるザトウクジラの個体数を推定することにもつながります。

さらに、集めた写真を他の海域で撮影された写真と照合することで、ザトウクジラの回遊や、繁殖に関する知見を深めることができます。

尾ビレの模様は、ザトウクジラの生態を理解し、共存を目指すなかで、非常に大切な情報源となるのです。

 

と、いうことで 頂いたご質問への答えはこちら

 

A. 本調査では、個体識別をおこなっています!

 

現在撮りためている写真は、調査を行った日ごとに、重複する個体が無いよう照合を行っています。

1日かけて島の周囲を探鯨していると、ある群を最初に発見した場所とは異なる場所で同じ群が遊泳している姿を確認することもあります。これを2群とカウントしないよう、洋上調査を終えた夕方から、日中撮影してきた写真を確認する作業が行われます。

たくさんの群を追尾すればするほどこの作業に時間がかかり、ときには深夜まで作業が続くことも…。

 

フィールド調査のシーズンが終了した春先からは、1シーズン中に撮影された識別写真すべてを照合し、シーズン中に確認された個体は何頭か、また、シーズン中複数回にわたり確認された個体はいるか、といったことを調べます。

1シーズン内の重複を除く照合作業の後には、一昨、昨シーズンに撮影された写真との照合作業があります。

 

各シーズンにおいて、発見したすべてのザトウクジラの写真を撮影できているわけではありませんが、それでも写真の数は膨大で、非常に時間と人手の要する作業になります。

 

黙々と何百枚もの写真を相手に照合作業を行っていると、どの尾ビレも見たことがあるような気がしてしまったり…。研究室に貼られる別の海域で撮影されたザトウクジラの尾ビレが載ったポスターをぼんやり眺める都度、「あれ、この個体、八丈島でも見た…?」となってしまうこともあります;)

 

 

今回は調査で収集するデータのその先について、ご質問頂いた個体識別について重きを置いて掲載しましたが、もちろん、写真の照合だけが調査のすべてではありません。

当研究室には、計測した水温や航跡など、採取した様々なデータを用いて研究をしている学生がいます。

本日はその一部をご紹介したにすぎませんが、ザトウクジラの調査の様子の一片を皆様にお伝えできていれば幸いです。

 

(調査員:柴田)

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【調査を応援!】

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【八丈島ザトウクジラ調査隊員コース】調査の最新情報を密着フォロー

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隊員特典として、
- 成果発表会にぺアご招待(品川)※交通費はご負担ください(7月or8月を予定)
- 調査の最新情報をメール配信(計6回)
- みなさんのご支援で行なった調査レポート・お写真つき(PDF)

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【八丈島に現れたザトウクジラの姿を堪能】

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【研究室とミュージアムでクジラの生態系に触れる】

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●東京海洋大学 鯨類学研究室とマリンサイエンスミュージアム(鯨ギャラリーを含む)のバックヤードツアーにご案内いたします。セミクジラとコククジラの全身骨格を展示しております。(成果発表会と同日)

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【ザトウクジラの回遊の謎解明への大きな一歩】鯨類学研究室より感謝状をお送りいたします

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