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第二次の雅楽慰問演奏は2012年2月末、訪問先は宮城県亘理郡山元町でした。
震災からほぼ一年、さすがに一年経っているので大分復興しているのかな?
と思い現地に向かいましたが…、現実は甘くありませんでした。
宿泊は現地のボランティアセンターにお願いしたのですが、電気すら通って
ませんでした。水道も×。困るのは夜のトイレです。仮設のトイレをお借りしましたが
ライトを照らしながら用を足すというのは非常に困難なのです。
ただ、そのお陰と言って良いのか分かりませんが、空には見事な星空。
冷気で澄んでいて、それこそ星が降ってくるかの如く。この星空を、私は
一生忘れません。


演奏会場は曹洞宗・普門寺。海岸近くにあるこのお寺も、津波で甚大な被害を
受けました。一年掛け、徐々に再建しつつある庫裏(くり)を演奏会場にしました。
この廻りに住んでいた人たちは全員山手にある仮設住宅に避難。車を乗らなきゃ
いけないような距離があるにも関わらず、中にはタクシーに乗ってまで演奏会に
駆けつけて下さった方もおられました。

 


休憩時間、メンバー皆で海を見に行きました。防潮堤はもろくも崩れ去り、
立ち入り禁止の場所を避け、海に辿りつきました。穏やかな海面。
ここは「東北の湘南」と呼ばれるほど穏やかな土地である、と聞かされました。
海に辿りつく途中に見つけた、カラフルで綺麗な建物。平屋建てでした。
復興支援で立てられたものか?と聞くと、それは老人ホームであったとのこと。
津波は平屋建てのその建物のはるか上を通り越し、全てを流し去った…。
滞在する人々も、それをお世話する職員も。ニュースの現実を自分の目で見ると
受け入れられない事もある、と人生で初めて分かった瞬間でした。

 


被災地訪問も二度目になり、この活動をずっと続けなければならない、と
改めて思いました。その思いが、わずか十日後に東北に再びやってくる
原動力になるのです。

 

 

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