朗詠「二星(じせい)」という曲があります。
http://youtu.be/AhxfMQAFN_g


朗詠、とは雅楽における声楽曲で、特に平安時代に流行りました。
漢詩を読み下し、三部に分けて雅楽調の節を付けて斉唱します。
「二星」の歌詞はこのようになります。

<一ノ句>
「二星(じせい) 適(た)マタマ逢(あ)ヘリ 
 未(い)マダ別緒(べっしょ) 依々之(いいの)
 恨(うら)ミヲ 叙(の)ベザルヲ」  
<二ノ句>
「五夜(ごや)将(まさ)ニ 明(あ)ケナントス」
<三ノ句>
「頻(し)キリニ涼風(りょうふう)
 颯々(さっさつ)之(の)声(こえ)ニ驚(おどろ)ク」    


そうです、「二星」というのは彦星と織姫の二つの星のことで七夕にちなんだものです。
年に一度の出逢いの喜びを語り合ううちに夜が明け始め、別れが近づく…という歌詞です。
小野美材の詩序の一節で、出会う牽牛と織女の短い逢瀬の切なさを描いた佳句です。
『平家物語』において、後徳大寺実定と待宵小侍従の対面に引かれる句として有名です。
七夕の節会である乞巧奠(きっこうでん)には、古くから、管絃・和歌・詩・連歌を
星に手向ける習慣があります。室町~江戸期にかけて、乞巧奠がひろく行われた結果、
「二星」は朗詠の常用曲としての位置を確保したと考えられます。


7月7日(日)、東京は池尻稲荷神社にて「七夕チャリティーコンサート」を開催します。
http://www.ikejiri-inari.com/img/news/20130707_event_image.pdf

13:30~と15:30~の二公演やります。13:30~の方でこの「二星」を演奏します。
雅楽を聴いた事無い方、是非にご来場下さい。雅楽でしか味わえない季節感を
味わい頂き、日本人で良かったと心から感じて頂ければ幸いです。
 

新着情報一覧へ