和紙ジュエリー harico 大黒屋と仕立屋がダルマを新時代へ!

支援総額

684,000

目標金額 300,000円

支援者
77人
募集終了日
2019年6月12日

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2019年05月22日 08:39

【職人の話 _ 大黒屋 21代当主 橋本彰一 〜前編〜】

福島県郡山市のものづくりの里 デコ屋敷。
その中の一軒、300年続くデコ屋敷本家大黒屋。
大黒屋の21代当主 橋本彰一。

 

数々の名だたるクリエイター達と

コラボレーションを行い張り子の可能性を追求。
日本独自の縁起物をつくり続けてきた張り子文化の海外発信。
手づくりということを武器につくる楽しさを伝播させる。

 

そんな攻める張り子職人 橋本彰一
300年の一部を垣間見ることができるそんな話。

 

 


家を継ぐということ。300年ということ。
__________________________________

 

_子供心、家の仕事。


張り子屋という家業だったから、祖父母も母も父も親戚の人もみんなで張り子仕事をしているのが普通で、ものをつくる素材とか道具が生活の中にありふれていて…
だから、小さい頃から何かつくるとか何か描くのは好きだった。

 

長男なので、多分家の中で後継だっていう刷り込みがかなりあったと思う。
でも正直、子供心ながらに、家業でやっている仕事が大変そうだ…
っていうイメージがあったから喜んで「継ぐんだ!」っていう意識はなかった。
逆にちょっと抵抗があったくらいかもしれない…。

 

 

_継ぐ


高校の美術教師をしていたんだけれど、母が病気で亡くなって、父が病気を繰り返すようになって、それをきっかけに継ぐことに。
張り子仕事の内容はかなり地味だし、不景気の中戻ってきたから、苦労するだろうな、と思いながら戻ってきたのは覚えているね。

 

ひと通りの仕事の工程を覚えるのに5、6年かかったかな。

両親が工房にいない状態からのスタートだったから、やり方を教わるってことができずに試行錯誤でやってたところがあって。
でも、父は頑固で職人気質な人だったから一緒には仕事できなかったろうなと思うよね。

 

職人としての技術面も、社長としての経営面も、大変な思いは沢山したけれど、今思えば、全体が把握できるから苦労してよかったなって思うな。

 

大黒屋を継いだばかりの彰一さん。

 

_300年という数字


伝統って言葉を意識し始めたのは祖父の代かなと思っていて、それより前は、伝統を守らなければいけないっていう意識なんかは全くなく、自然の流れで、「お父さんがやっていたことを子に引き継いでやってきた」、ただそれだけだよね。
だから、300年ということはあんまり気にしなくていいんじゃないかなって。

 

こう思う時もあるよ、まともに真面目に考えたら荷が重くてちょっとやれないかもしれないって。それに、よく人に言われます「鈍感力がすごいよね」って(笑)

 

三春ダルマ市で「合格祈願」をダルマに描く!


新しいものへの挑戦。うちしかできない技術。
__________________________________

 

_楽しいが続かせる理由。


この家に生まれるとつくれる事が当たり前で、弟の方が器用でなんでも作っちゃたりするから自分自身がそんなに特別だなんて思わないし、特別なことはしようとしていない。


「楽しい」ということをしたいだけ。

 

「伝統を守るだけじゃなく、自分で創造していくもの」
っていう言葉は、正直後付けかもしれないけど、自分の楽しい方向じゃないと、こういう仕事は続かないよね。

 

これからこの仕事をやりたいっていう人が出てこなかったら伝統も技術も続かないだろうし、やりたいと思ってもらうためには自分が楽しんでやっているという後ろ姿を見せないと

 

スペイン バレンシアの火祭りにダルマの帽子を被り参戦。


_つくれないものは無い。


「こういうものつくれないですか?」って継いだ当初から特注品の話が結構あって。工房の中でもそういう特注品をつくっていても「なんですか?それ?」という風に肯定的な反応ではなかったんだけど…

 

2011年に中田英寿さん主催の「REVALUE NIPPON PROJECT」に携わったんだけど。その時に張り子で2m40cmのしろくまを張り子の技術で制作して、注目してもらった時があり、「他の張り子屋がつくれないものをつくれているのかも…」と意識し始めたのがきっかけかな。


「そういえば、いろんな制作の依頼の話が舞い込んでくるけれど、大黒屋でNO!って言ったことがないかも…そうなると、日本一の技術を持っているのでは無いか!?」と思って。

 

だから、うちで技術的な面でつくれないものはない!

 

張り子のシロクマ。張り子の技術と和紙の表現方法の可能性が広がる。

 

_手づくりだからできる。


20年前家業に戻ってきたんだけど、その時は「張り子はなんて手間暇かかった大変な仕事なんだ」と手仕事をデメリットにも感じていた部分はあったよね。
でも、工夫次第では形が複雑なものでも制作に挑戦できる。
手づくりじゃ無いとできないことも多くあるなと。

 

時代には逆行するけど、この手づくりの技術を残していきたい。
大黒屋としては手づくりが強みとして感じている。

 

大黒屋の職人、みねおさん。イケてる張り方職人。

 

_張り子といったら大黒屋。


東日本大震災でも、気づかされることがあって。
福島県は特に注目されるものが何もないってよく言われるんだけど、張り子は生産量も結構あり、各地で張り子をつくっていて特産地だと思っている。
デコ屋敷の張り子職人、会津の赤べこ職人、白川のダルマ職人、そういう福島の職人たちとの交流の中で「張り子で福島県を元気にできたらいいな」って共通の気持ちがある。

 

張り子といったら福島県、張り子といったらデコ屋敷、張り子といったら大黒屋という風に張り子の代名詞として大黒屋になれたらいいなって。


そして福島県を張り子で元気にできたらいいなって思っている。

 

2mの巨大高柴ダルマ。大きくても中は空洞なのです!

 

後編へ続く...

 

(インタビューアー 仕立屋と職人 ワタナベユカリ)

リターン

3,000


とにかくお気持ちを!

とにかくお気持ちを!

いただいたお気持ちに対して、仕立屋と大黒屋の職人が全力でお礼のメッセージをお送りします。

申込数
18
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年7月

5,000


【Readyfor限定制作】harico ネックレスversion【先着30名様】

【Readyfor限定制作】harico ネックレスversion【先着30名様】

今回、Readyforのためだけにつくった、haricoのネックレス。
オフィスでもパーティでも、存在感がほしい方に。

○14金メッキ加工
○チェーン長さ 40cm
○デザインはharico本体から切り出した形になります。
○お好きなカラーを一つお選びください 。【緋色(表)+漆黒(裏)】or【漆黒(表)+白鼠(裏)】
○デザインの形は届いてからのお楽しみになりますのでご了承ください。

申込数
27
在庫数
3
発送完了予定月
2019年12月

3,000


とにかくお気持ちを!

とにかくお気持ちを!

いただいたお気持ちに対して、仕立屋と大黒屋の職人が全力でお礼のメッセージをお送りします。

申込数
18
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年7月

5,000


【Readyfor限定制作】harico ネックレスversion【先着30名様】

【Readyfor限定制作】harico ネックレスversion【先着30名様】

今回、Readyforのためだけにつくった、haricoのネックレス。
オフィスでもパーティでも、存在感がほしい方に。

○14金メッキ加工
○チェーン長さ 40cm
○デザインはharico本体から切り出した形になります。
○お好きなカラーを一つお選びください 。【緋色(表)+漆黒(裏)】or【漆黒(表)+白鼠(裏)】
○デザインの形は届いてからのお楽しみになりますのでご了承ください。

申込数
27
在庫数
3
発送完了予定月
2019年12月
1 ~ 1/ 12

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