
寄付総額
目標金額 1,000,000円
- 寄付者
- 4,629人
- 募集終了日
- 2024年3月31日
【令和6年能登半島地震】緊急支援2日目活動報告
「令和6年能登半島地震」発生から2日目。最大震度5強をはじめ、能登半島では午前中から度々余震が発生。予断を許さない状況ですが、昨日に続き医療チームは避難所にて臨時診療所を開設。レスキューチームは災害救助犬とともに、捜索・救助活動にあたりました。
youtubeにて活動様子を公開しています。ぜひご覧ください。
道路が寸断。孤立する避難所も
1月3日朝の時点で珠洲市が把握している避難者は6,795名。避難所は自主避難所も含め32か所が確認されましたが、どこも水をはじめとする物資が圧倒的に不足している状況です。
また、市内各所で倒壊、土砂崩れのほか、隆起や地割れが発生し道路が寸断され、孤立している避難所もあるとの報告がありました。
医療チームは、昨日に続き、出動した避難所にて継続的な情報収集を行うとともに、一部で臨時診療所を開設。珠洲市総合病院、各団体と連携しながら一人でも多くの方を救えるように体制を整え、診療にあたりました。
普段服用している薬がなく不安を抱える方をはじめ傷病者が一気に訪れ、避難所は混沌としています。特に珠洲市は高齢者が多く、臨時診療所まで来れない方が存在することも確認されました。
こうした状況を踏まえ、明日以降、医療チームは臨時診療所だけでなく、必要な人に必要な支援を届けるために、地域を巡回しながらできる限りの診療を行っていくことも検討しています。
さらに避難所の環境は劣悪で、特にトイレの衛生面の問題が深刻化しています。医療スタッフは診療にあたると同時に、避難所の衛生管理も行うなど、求められる支援活動は広範囲にわたり、さらなる外部団体との有機的連携が今後の医療支援の重要な課題になりそうです。
「決して諦めない、今できる支援を続ける」
レスキューチームは、津波被害も出ている鵜飼地区で珠洲消防署や消防団と連携し、捜索活動を実施。周辺は、右も左も倒壊家屋が続く甚大な被害が出ており、津波に運ばれた土砂と瓦礫が一面を覆う凄惨な状況です。
地元消防の情報を元に住民が取り残されている可能性のある家庭を周り、レスキュー隊は災害救助犬とともに行方不明者を捜索。残念ながら生存者の発見には至らなかったものの、事前情報からご遺体の位置を確認できた現場や、救助犬の反応を元に今後の捜索に繋げる情報を提供することができました。
ハンドラーの大西は「救助犬ロジャーは、雨が降って滑りやすい屋根の上も臆さず進んで捜索してくれた。その頑張りを褒めてあげたい」と、救助犬の奮闘ぶりを報告。
また、レスキュー隊員の竹内は「時間が経つにつれ生存者を発見することは難しくなってくるが、決して諦めない。どのような結果であれ、お身体を見つけることがご家族のためになる。時には思い出のアルバムを見つけることも、想いに寄り添う捜索活動なのだと思っている」と、捜索活動を振り返りました。
昨日、瓦礫の中から救出した不明者のひとりは、残念ながら発見時には息を引き取っている状態で、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”のプロジェクトリーダーでもある稲葉医師が死亡宣告をしました。
「死亡宣告があるまで患者さんは心肺停止として扱われる。医師が死亡宣告することでひとつの区切りとなり、その後の支援も円滑に進む。ご遺族には辛い報告になるが、丁寧に対応している」と、様々な想いが交差する胸のうちを話してくれました。それでも、足を止めるわけにはいかない――
「厳しい状況のなかでも1名の生存者を発見することができた。まだまだ生存者が見つかる可能性は十分にある」と、混乱する現場のなかでも、一秒でも早く、一人でも多くの被災者を救うためにすぐに待機所に戻り、次の支援に備えました。医療チームは今後スタッフを増員し、支援体制を強化していく方針です。
「令和6年能登半島地震 緊急支援」活動をご支援ください
被災地では余震が続き、不安や疲労から今後さらに体調不良を引き起こす人が増え、大雨による土砂崩れなどの警戒も高まっています。
緊急支援チームは、被災者に寄り添い、できる限りの支援を続けていきます。「一秒でも早く、一人でも多く」の被災者を救うために、皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
ギフト
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