更なる命をレスキューするべく、保護猫シェルターの建設にご支援を!

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支援総額

4,019,000

目標金額 3,000,000円

支援者
184人
募集終了日
2024年2月16日

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2024年01月20日 00:27

【活動報告】私が経験した「ペットロス」について

過去の話となりますが、私は一度、大きなペットロスを経験しました。

 

もともと動物に囲まれて育った身ですし、これまでも沢山の動物たちとのお別れを経験してきましたが、その子との別れは突然に。

 

実家暮らしの時代から、一緒に暮らしていた愛犬、ヨークシャテリアの「ロビン」。

ペットショップの売れ残りで、生後半年を過ぎても購入者が現れなかった「残念な子」でした。

 

クリスマスの日、私の母がたまたま立ち寄ったペットショップで、

クリスマスイベントの「クジの景品」として大当たりし、貰ったその子が「ロビン」でした。

 

今となれば、それが、どれだけ最低なイベントだったかよくわかります。

今から20年以上前の話です。

その頃は、「子犬」ではなく成長してしまい、なぜか表情が乏しいロビンを見て、不憫に感じはしましたが、その裏側にある悲惨な背景については、私もまだ知りませんでした。

 

キョトンとして、表情が乏しいロビン。

いつも恐がりで、体が震えていました。

 

そして家に迎えてすっかり人馴れし、元気になったあとも、ロビンは散歩が大の苦手。

他の愛犬2匹が大喜びして、すごい勢いで家を出発しますが、ロビンは散歩となると、カチコチに固まってしまい、ビクともしなくなるのです。これでは前に進めません。

仕方なく、2匹の愛犬を散歩しながら、ロビンは抱っこで散歩に連れて行くようにしていました。

 

母は「ロビンはもう無理だから置いていけば?」と、散歩に行こうとする私に言うようになりましたが、私はロビンがとてつもなくかわいくて、一緒に散歩ができるようになることを願い、我慢大会で、ひつこく外に連れて行ったのです。するといつからか、公園に着いたロビンに変化が生まれ、次第に「散歩」らしくなってきました。公園で、ロビンが花や草の匂いを嗅いだり、散歩に夢中になってきた嬉しそうな姿を忘れられません。

 

 

その後、私は東京に出ることになりました。

それからは、たまに岡山に帰省して、ロビンたちと再会できることが本当に楽しみでした。

 

一度、ロビンが家族と東京に来たことがありました。

ロビンは歳をとっていましたが、私は一緒に散歩に行きたくて、ロビンをバスに乗せて、上野公園まで行き、2人で都会の散歩を楽しんだことがありました。それが、私のロビンとの最後の良い思い出です。

 

ロビンの「最後」について書きます。

 

白内障で視力が殆ど見えなくなっていたロビン。

いつしか痴呆症が始まり、予測不能な動きをしていました。

ヨチヨチ歩いているかと思うと、突然猛ダッシュで走り出してしまうことがあり、注意をしていなければなりませんでした。

 

ある日の夕方、東京にいる私に家族から連絡があり、ほんの少し目を離したすきに、ロビンが走り出していなくなってしまった、とのことでした。そして家族は捜索しても見つけられず、私のもとにその連絡があったのは、ロビンが家を出てから既に3日が経過しているという状況とのこと。

 

「なんでもっと早く言ってくれなかったの?」思わずそう家族に詰め寄りましたが、実は、私はその時、不整脈の心臓の手術を控えている身であったため、私の体を心配した家族が、私にロビンがいなくなってしまったことを打ち明けるのは、悩んでいたというのです。言えなかったと。

 

 

翌日、急いで岡山に向かいました。

 

そして、実家からロビンが辿ったであろう道のりを進み、一人であちこち捜索を始めたのです。

夜遅くに、コンビニで、迷子犬のチラシを大量に印刷しました。

 

そして翌日早朝から、廻れる家々のすべてのポストに投函し、インターホンを鳴らしては、出てきてくださった方に事情を説明し、なんとか愛犬を見つけたい旨を伝えていきました。

 

すると、ある方が「この犬を知っている」と言い出しました。

 

3日前に、川の中で、キャンキャンキャンキャン泣いていたというのです。

夜、犬の鳴き声が聞こえるとなり、翌朝、川の中で助けを求めて泣くロビンの前に

近所の人々が集まった、と。

 

そのロビンの様子から、野良犬っぽくはなく、「良い犬」だから、この子は捨てられたんじゃろう・・・という会話をしたとのことでした。

 

そしてその犬は、何日か泣いていたとのこと。

 

それから、その方が、一緒にロビンを探してくれるというのです。

 

わざわざ東京から愛犬を探しに岡山まで帰省し、チラシを配りまくって必死に探している私の様子をみて、その気迫に心を動かされた様子でした。

 

そして、他にも「ロビンらしい犬を見た、元気に散歩されていた」という目撃情報もあり、急いであちこち探し回りました。

 

誰かがロビンを助けてくれて、預かってくれているに違いない。

 

そう思い、無我夢中で探しました。

 

しかし、家々を訪ねても見つからず。

 

そして、ついには「目撃情報」も違う飼い犬であったことがわかります。

 

途方にくれながらも、もう一度、川に向かって探し始め、そしてそこで、ロビンの姿を見つけたのです。

 

川の流れの中で、川底に沈んでいる、ロビンの姿を発見しました。

 

その川は、「大きな用水路」といった感じで、川遊びをするような川ではありません。

大人の私でさえ、道路から川の中に降りるのは一苦労でした。

土手を下って川に入るのではなく、「道路から飛び降りる」といった感じです。

 

犬が川に降りるとしたら、犬も飛び込むしかありません。

 

ですので、白内障で目が見えないロビンは、誤って落ちたか

喉が渇いて水を飲みたくて、やはり、落ちたのでしょう。

 

水位は膝下くらい。

 

季節は冬だったと思います。

水がとても冷たかったのを覚えています。

 

川底にいるロビンを見つけ、大声で名前を叫び、川に飛び降りて、ロビンを抱き上げました。

そして泣き崩れました。

 

死んでいるに決まっているのに、死んでいると理解できなくて、目を覚ますんじゃないかと、心臓マッサージをしようとしました。

 

しかし、体はカチンコチン。

 

死後硬直というよりは、体はとても綺麗なまま、凍ってしまったように感じました。

 

そして、ビショビショになった私は、ロビンを抱きかかえたまま、大泣きしながら、一緒に探してくださったその方にお礼を言いました。

 

「ありがとうございました・・・」

 

もう、何がなんだかわけがわからなくて、おかしくなっていたと思います。

ただただパニック、大ショックでした。

 

しかし、考えてみてください。

 

川の中で、キャンキャンキャンキャン助けを求めて泣いている犬がいて

近所の人が集まり、この犬はどうしたんだろうか、「良い犬」だから、捨てられたんじゃろうなぁと、話し合ったと。犬が泣いていたのは、1日だけじゃない、数日間、川の中で泣いていた、と言うのです。

 

  どうして、誰も助けてくれなかったのか…?

 

白内障の老いぼれ、老犬ロビン。

放浪し、疲れ切り、その時の姿は、さぞかしボロ雑巾のようで

もちろん「ヨークシャテリア」なんかじゃなかったとは思います。

 

全ての方が動物好きだとは思っていません。

犬が嫌いな方だっているでしょう。

 

でも、こうして、一緒に探してくれるような方だとしたら、なぜ、助けようとしてくれなかったのか。

 

保健所への通報でも構いません。

 

私は毎日、何度も保健所に連絡し、老犬の届出がないか、迷子犬情報がないか、ロビンを探していることをしつこくお伝えしていました。

 

もし、あの時、ご近所の方が一人でも、ロビンを、せめて川から出すことだけでも考えて下さる方がいたら…

 

あの時、私が、心臓の手術なんか予定していなかったら…

 

どうして、認知症のロビンから私の家族は目を離してしまったのか…

逃がしてしまった家族を一時期、かなり恨んでいました。

 

それほどまでに、ロビンの最後というのは、悲惨で、私にとって、消えることのない大きな傷となりました。

 

ロビン、寒かったでしょ?

痛かったでしょ

苦しかったね、恐かったね

 

飢えや、渇きや、命を落とすほどの痛みに苦しみ、最後は力尽きて死んでいったロビン

 

その日から、川底に落ちたロビンの泣き叫ぶ姿が頭に浮かぶのです。

一瞬でも頭に隙ができようもんなら、その光景が浮かび、息ができなくなり、嗚咽が始まる。

夜布団に入っても、眠りにつくことができなくなっていまいました。

そして、もうこの苦しみから、乗り越えることなんてできない、と思っていました。

よくないことが頭に浮かび、打ち消すのに大変でした。

夜、発作が止まるまで、夫が背中をさすってくれていたことを覚えています。

 

当時、インターネットはありましたが、SNSは、Facebookがあるくらいの時代でした。

 

少しでも情報拡散されれば、と思い、先にロビンを探していることをfacebookに掲載し、捜索に出ていたのですが

 

捜索中に出会った方が、その投稿をみてくださっていて、愛犬の散歩をしながらロビンの姿がないか、気にかけてくださっていました。

 

「見つかるといいですね・・・!」

 

当時はその出来事に、深く感動したことを覚えています。

 

 

助けを求める動物と出会ったとき、全くの無視をせず、少しの行動にうつして下さる方が増えて

他者や動物に優しい世の中になることを心から望んでいます。

 

私達の子供にとっても、そんな優しい世界でないといけないと思っています。

助けを求めて死んでいく動物を目の前にしていながら、何日も放置するようなことがあってはならない。

 

そして、私は犬が大好きです。

 

保護猫応援ファームの保護猫活動は、愛犬ロビンの悲惨な死を経験した、私の心の傷が形を変えて、始めたことでもあるようです。

 

悲惨な死から、過酷な運命から、飢えや痛みや孤独から救われる子が少しでも増えますように…

 

(社)保護猫応援ファーム

 

虹の橋を渡った愛犬ロビン
Caption

 

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保護猫ちゃん全力応援 3,000円

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5,000+システム利用料


保護猫ちゃん全力応援 5,000円

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保護猫ちゃん全力応援サポーター 30,000円

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