支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 184人
- 募集終了日
- 2024年2月16日
【活動報告】私が経験した「ペットロス」について
過去の話となりますが、私は一度、大きなペットロスを経験しました。
もともと動物に囲まれて育った身ですし、これまでも沢山の動物たちとのお別れを経験してきましたが、その子との別れは突然に。
実家暮らしの時代から、一緒に暮らしていた愛犬、ヨークシャテリアの「ロビン」。
ペットショップの売れ残りで、生後半年を過ぎても購入者が現れなかった「残念な子」でした。
クリスマスの日、私の母がたまたま立ち寄ったペットショップで、
クリスマスイベントの「クジの景品」として大当たりし、貰ったその子が「ロビン」でした。
今となれば、それが、どれだけ最低なイベントだったかよくわかります。
今から20年以上前の話です。
その頃は、「子犬」ではなく成長してしまい、なぜか表情が乏しいロビンを見て、不憫に感じはしましたが、その裏側にある悲惨な背景については、私もまだ知りませんでした。
キョトンとして、表情が乏しいロビン。
いつも恐がりで、体が震えていました。
そして家に迎えてすっかり人馴れし、元気になったあとも、ロビンは散歩が大の苦手。
他の愛犬2匹が大喜びして、すごい勢いで家を出発しますが、ロビンは散歩となると、カチコチに固まってしまい、ビクともしなくなるのです。これでは前に進めません。
仕方なく、2匹の愛犬を散歩しながら、ロビンは抱っこで散歩に連れて行くようにしていました。
母は「ロビンはもう無理だから置いていけば?」と、散歩に行こうとする私に言うようになりましたが、私はロビンがとてつもなくかわいくて、一緒に散歩ができるようになることを願い、我慢大会で、ひつこく外に連れて行ったのです。するといつからか、公園に着いたロビンに変化が生まれ、次第に「散歩」らしくなってきました。公園で、ロビンが花や草の匂いを嗅いだり、散歩に夢中になってきた嬉しそうな姿を忘れられません。
その後、私は東京に出ることになりました。
それからは、たまに岡山に帰省して、ロビンたちと再会できることが本当に楽しみでした。
一度、ロビンが家族と東京に来たことがありました。
ロビンは歳をとっていましたが、私は一緒に散歩に行きたくて、ロビンをバスに乗せて、上野公園まで行き、2人で都会の散歩を楽しんだことがありました。それが、私のロビンとの最後の良い思い出です。
ロビンの「最後」について書きます。
白内障で視力が殆ど見えなくなっていたロビン。
いつしか痴呆症が始まり、予測不能な動きをしていました。
ヨチヨチ歩いているかと思うと、突然猛ダッシュで走り出してしまうことがあり、注意をしていなければなりませんでした。
ある日の夕方、東京にいる私に家族から連絡があり、ほんの少し目を離したすきに、ロビンが走り出していなくなってしまった、とのことでした。そして家族は捜索しても見つけられず、私のもとにその連絡があったのは、ロビンが家を出てから既に3日が経過しているという状況とのこと。
「なんでもっと早く言ってくれなかったの?」思わずそう家族に詰め寄りましたが、実は、私はその時、不整脈の心臓の手術を控えている身であったため、私の体を心配した家族が、私にロビンがいなくなってしまったことを打ち明けるのは、悩んでいたというのです。言えなかったと。
翌日、急いで岡山に向かいました。
そして、実家からロビンが辿ったであろう道のりを進み、一人であちこち捜索を始めたのです。
夜遅くに、コンビニで、迷子犬のチラシを大量に印刷しました。
そして翌日早朝から、廻れる家々のすべてのポストに投函し、インターホンを鳴らしては、出てきてくださった方に事情を説明し、なんとか愛犬を見つけたい旨を伝えていきました。
すると、ある方が「この犬を知っている」と言い出しました。
3日前に、川の中で、キャンキャンキャンキャン泣いていたというのです。
夜、犬の鳴き声が聞こえるとなり、翌朝、川の中で助けを求めて泣くロビンの前に
近所の人々が集まった、と。
そのロビンの様子から、野良犬っぽくはなく、「良い犬」だから、この子は捨てられたんじゃろう・・・という会話をしたとのことでした。
そしてその犬は、何日か泣いていたとのこと。
それから、その方が、一緒にロビンを探してくれるというのです。
わざわざ東京から愛犬を探しに岡山まで帰省し、チラシを配りまくって必死に探している私の様子をみて、その気迫に心を動かされた様子でした。
そして、他にも「ロビンらしい犬を見た、元気に散歩されていた」という目撃情報もあり、急いであちこち探し回りました。
誰かがロビンを助けてくれて、預かってくれているに違いない。
そう思い、無我夢中で探しました。
しかし、家々を訪ねても見つからず。
そして、ついには「目撃情報」も違う飼い犬であったことがわかります。
途方にくれながらも、もう一度、川に向かって探し始め、そしてそこで、ロビンの姿を見つけたのです。
川の流れの中で、川底に沈んでいる、ロビンの姿を発見しました。
その川は、「大きな用水路」といった感じで、川遊びをするような川ではありません。
大人の私でさえ、道路から川の中に降りるのは一苦労でした。
土手を下って川に入るのではなく、「道路から飛び降りる」といった感じです。
犬が川に降りるとしたら、犬も飛び込むしかありません。
ですので、白内障で目が見えないロビンは、誤って落ちたか
喉が渇いて水を飲みたくて、やはり、落ちたのでしょう。
水位は膝下くらい。
季節は冬だったと思います。
水がとても冷たかったのを覚えています。
川底にいるロビンを見つけ、大声で名前を叫び、川に飛び降りて、ロビンを抱き上げました。
そして泣き崩れました。
死んでいるに決まっているのに、死んでいると理解できなくて、目を覚ますんじゃないかと、心臓マッサージをしようとしました。
しかし、体はカチンコチン。
死後硬直というよりは、体はとても綺麗なまま、凍ってしまったように感じました。
そして、ビショビショになった私は、ロビンを抱きかかえたまま、大泣きしながら、一緒に探してくださったその方にお礼を言いました。
「ありがとうございました・・・」
もう、何がなんだかわけがわからなくて、おかしくなっていたと思います。
ただただパニック、大ショックでした。
しかし、考えてみてください。
川の中で、キャンキャンキャンキャン助けを求めて泣いている犬がいて
近所の人が集まり、この犬はどうしたんだろうか、「良い犬」だから、捨てられたんじゃろうなぁと、話し合ったと。犬が泣いていたのは、1日だけじゃない、数日間、川の中で泣いていた、と言うのです。
どうして、誰も助けてくれなかったのか…?
白内障の老いぼれ、老犬ロビン。
放浪し、疲れ切り、その時の姿は、さぞかしボロ雑巾のようで
もちろん「ヨークシャテリア」なんかじゃなかったとは思います。
全ての方が動物好きだとは思っていません。
犬が嫌いな方だっているでしょう。
でも、こうして、一緒に探してくれるような方だとしたら、なぜ、助けようとしてくれなかったのか。
保健所への通報でも構いません。
私は毎日、何度も保健所に連絡し、老犬の届出がないか、迷子犬情報がないか、ロビンを探していることをしつこくお伝えしていました。
もし、あの時、ご近所の方が一人でも、ロビンを、せめて川から出すことだけでも考えて下さる方がいたら…
あの時、私が、心臓の手術なんか予定していなかったら…
どうして、認知症のロビンから私の家族は目を離してしまったのか…
逃がしてしまった家族を一時期、かなり恨んでいました。
それほどまでに、ロビンの最後というのは、悲惨で、私にとって、消えることのない大きな傷となりました。
ロビン、寒かったでしょ?
痛かったでしょ
苦しかったね、恐かったね
飢えや、渇きや、命を落とすほどの痛みに苦しみ、最後は力尽きて死んでいったロビン
その日から、川底に落ちたロビンの泣き叫ぶ姿が頭に浮かぶのです。
一瞬でも頭に隙ができようもんなら、その光景が浮かび、息ができなくなり、嗚咽が始まる。
夜布団に入っても、眠りにつくことができなくなっていまいました。
そして、もうこの苦しみから、乗り越えることなんてできない、と思っていました。
よくないことが頭に浮かび、打ち消すのに大変でした。
夜、発作が止まるまで、夫が背中をさすってくれていたことを覚えています。
当時、インターネットはありましたが、SNSは、Facebookがあるくらいの時代でした。
少しでも情報拡散されれば、と思い、先にロビンを探していることをfacebookに掲載し、捜索に出ていたのですが
捜索中に出会った方が、その投稿をみてくださっていて、愛犬の散歩をしながらロビンの姿がないか、気にかけてくださっていました。
「見つかるといいですね・・・!」
当時はその出来事に、深く感動したことを覚えています。
助けを求める動物と出会ったとき、全くの無視をせず、少しの行動にうつして下さる方が増えて
他者や動物に優しい世の中になることを心から望んでいます。
私達の子供にとっても、そんな優しい世界でないといけないと思っています。
助けを求めて死んでいく動物を目の前にしていながら、何日も放置するようなことがあってはならない。
そして、私は犬が大好きです。
保護猫応援ファームの保護猫活動は、愛犬ロビンの悲惨な死を経験した、私の心の傷が形を変えて、始めたことでもあるようです。
悲惨な死から、過酷な運命から、飢えや痛みや孤独から救われる子が少しでも増えますように…
(社)保護猫応援ファーム
リターン
3,000円+システム利用料
保護猫ちゃん全力応援 3,000円
この度はご支援を頂きまして有難うございます。
保護猫ちゃんのために大切に大切に使わせていただきます。
◆ 感謝のメールをお送りいたします。
◆ READYFORにて活動報告をさせて頂きます。
※お気持ちを上乗せしてご支援いただける場合は、最大30口までご支援が可能です。
- 申込数
- 48
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
5,000円+システム利用料
保護猫ちゃん全力応援 5,000円
この度はご支援を頂きまして有難うございます。
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◆ READYFORにて活動報告をさせて頂きます。
※お気持ちを上乗せしてご支援いただける場合は、最大30口までご支援が可能です。
- 申込数
- 55
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
3,000円+システム利用料
保護猫ちゃん全力応援 3,000円
この度はご支援を頂きまして有難うございます。
保護猫ちゃんのために大切に大切に使わせていただきます。
◆ 感謝のメールをお送りいたします。
◆ READYFORにて活動報告をさせて頂きます。
※お気持ちを上乗せしてご支援いただける場合は、最大30口までご支援が可能です。
- 申込数
- 48
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
5,000円+システム利用料
保護猫ちゃん全力応援 5,000円
この度はご支援を頂きまして有難うございます。
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◆ READYFORにて活動報告をさせて頂きます。
※お気持ちを上乗せしてご支援いただける場合は、最大30口までご支援が可能です。
- 申込数
- 55
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- 発送完了予定月
- 2025年3月
保護猫応援ファームのサポーター募集中!保護猫活動の継続支援を!
- 総計
- 13人
撤退の危機を超えて | 命を救う保護猫カフェプロジェクト始動
- 現在
- 4,603,000円
- 支援者
- 362人
- 残り
- 9日
【次世代に引き継がれる本拠地】保護動物に安心安全な棲家を購入したい
#子ども・教育
- 現在
- 37,258,000円
- 支援者
- 2,143人
- 残り
- 9日
小さな命を守り続けていくため…KING CAT オープンへ力を‥
- 現在
- 117,000円
- 支援者
- 14人
- 残り
- 19日
SOSを出す犬猫たちを救い続けるために。保護ハウス修繕にご支援を
- 現在
- 3,139,000円
- 寄付者
- 192人
- 残り
- 23日
動物たちが安全に暮らせるように。沖縄の保護牧場「ちゅらん」再建へ!
- 現在
- 13,479,000円
- 支援者
- 257人
- 残り
- 2日