研究支援員配置制度を利用して（体験談）

˖✧˖クラウドファンディングによるご寄付を原資として研究支援員配置制度を利用中˖✧˖　

  堀田　阿紀（小児科　病院助手）

制度を利用した理由：

私は小児科で主にアレルギー診療を担当させていただいております。日々やりがいや充実感をもって診療に従事することができていますが、臨床の対応だけで精一杯で、せっかく大学病院にいながら、研究に費やす時間が見つけだせないことが悩みでした。

私は家庭では３人の子供の母です。勤務時間以外は、とにかく家事・育児だけで、掛け値なしにあっという間に過ぎてしまいます。また夫はフルタイム勤務の医師で、ハードな勤務体制を傍らで目の当たりにしていると、家事・育児の分担は難しい状況です。これまで研究に興味はあっても、なかなか手付かずの状況でもどかしい思いでした。そんな時にこの制度の存在を知り、大学病院で経験した貴重な症例のデータを臨床に役立てることができれば、と思い応募させていただきました。

制度の利用による効果：

制度を利用する以前は、自身で何とか時間を捻出してデータ入力などを行ってきましたが、正直なところ、診療の合間をぬってこれらを行うのはかなり負担感が強く、家庭生活のことを考慮すると、これ以上は難しいなと感じていたところでした。それが支援員さんのおかげで、これまで手つかずだったカルテ情報・患者様アンケートのデータ集計や入力などを進めていただくことができました。

もしこの制度の利用がなければ、どれだけ私が個人で努力したとしても不可能な内容です。本当にありがたかったです。これをもとに、今後学会発表や論文などに繋げたいという、失いかけていた意欲を取り戻すことができました。

制度を利用した感想：

かなりの労力を必要とする、データ収集という大変な作業をご支援いただいただけでなく、こんな状況の私でも研究に携わってもよいのだという、気持ちの上で励みにもなる、心理的なご支援もいただくことができました。こういった支援体制がなければ、育児をしながら研究にも携わりたいという意欲は保てないと思います。ご支援いただいた成果は、今後フィードバックしたいし、させないといけないと感じています。支援の手を差し伸べて下さることに対して、感謝を申し上げたいです。