名古屋大学環境学研究科で自然エネルギーについて研究され、岐阜の石徹白や、アフリカにも水車導入の経験がある若き研究家です。

 

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プロジェクトメンバー紹介④ 
【IKTTと私 岡村鉄兵】

多くの皆様にご支援や応援いただきまして深く感謝申し上げます。
名古屋大学の持続的共発展教育研究センター研究員の岡村と申します。

私は水車を用いた水力発電を専門に研究をしています。
4年ほどプラント機械メーカーに勤め、小型水力発電システムの開発をしてきた経験もあり機械や電気の実務的な専門知識も身につきました。

そして研究や実務に伴い様々な水車発電のプロジェクトに技術者兼研究者として参加してきました。
今回のIKTTの水車発電プロジェクトもその様な活動のご縁の中で声をかけていただきました。

水力発電のお話をもらってから初めてIKTT伝統の森に行ったのは2年前です。
ちょうど年に一度の蚕祭りの時で、多くの観光客や見学者、また王族の方もいらっしゃっていて、村がまさにお祭りムードでした。

村人たちが絹織物の作り方を一から見せてくれて、その美しさ、丹念さ、そして精巧さに感動しました。
何よりそれを手作りで、自然と自分たちの力で作っていることが素晴らしく感じました。

そして滞在を続ける中で村の産業の舞台裏も少しずつ見せてもらいました。
色彩豊かで華やかな絹織物産業の裏側では桑畑を耕す男たちが活躍しています。

私が聞き取りした男性たちは全員が釣り好きということで、
どこかノンビリした印象を受けましたが、村の活動に欠かせない道路や水路、畑など村の基盤作りで力を発揮しているそうです。

基盤作りは道路を敷くにも、砕石という大きな石を地中深くにたくさん埋めたりと途方もない労力がかかります。

村には長い長い道路や水路・水道、広い畑、また多くの建物があり、それらが何もない原野から造られたと思うと気が遠のく感じがします。

IKTT伝統の森に滞在していると村人の無数の働きや日々の生活があって村が成り立っていることを実感すると同時に、自分一人で生きているように感じる日本の普段の生活が寂しく感じます。

今回の水車発電プロジェクトは
多くの土木作業や建設作業を要するため、男性たちが大活躍してくれるでしょう。
そしてお母さんたちの働く作業場では、水車発電の電燈が絹織物を一層美しく照らしてくれると思います。

水車発電は巨大なダムなどを用いた普通の水力発電所と違い、小さな農業用水や生活用水を用いて発電するため、村人の生活や地域活動に密着した発電方法です。


自然の恵みから自分たちであらゆるものを作ってきた村人たちが電気作りに挑戦するという、水車発電はIKTT伝統の森にぴったりの電気の生産方法だと思うのです。

私も村人、関係者とともに全力で取り組み、ぜひともこの村で水車が回っている姿を見てみたいと思います。
みなさまのご協力とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。