引き続き、引換券のご紹介をさせていただきます。

 

鼓童は1988年にソニーレコードと契約する以前に、自主製作盤として3点のアルバムを制作しておりました。

(現在はソニーとの専属契約は解除し、2010年より再び自主製作によりCDやDVDを制作しています。)

 

『鼓童Ⅰ』

1981年12月23日~24日 入間市民会館にて収録され、1982年にLPとカセットテープが発売されました。

 

 

1981年はまさに鼓童が生まれた年です。

 

 新年早々、グループの名前を全員で話し合った。林英哲から「鼓童空海」という言葉が提案され、年賀状に「鬼太鼓座」の名称とともに記した。その後、「鼓童」をグループの正式な名前とした。

(『いのちもやして、たたけよ。』第1章〈原点〉より)

 

『鼓童Ⅰ』には、林英哲氏作詞・作曲の「鼓童空海−送行(そうあん)」ほか、下記の3曲が収録されています。

 

「双蓮華」(そうれんげ) 林英哲作曲

「入破」(じゅは) 石井眞木作曲

「碧流一番」(へきりゅういちばん) 林英哲・藤本吉利作曲

 

 

『鼓童Ⅱ』

1982年11月、UCバークレー(カリフォルニア州)での公演をライブ録音したものです。

 

 

 これまで大黒柱的存在だった林英哲が独立し、私はじめ何本かの柱が舞台を下りたのを機に、八ヶ月の島籠り期間をとりました。そして、そのアメリカ公演が、その成果を初めて世に問う場だったのです。(河内敏夫/ライナーノートより)

 

■収録曲

三宅(みやけ)/西馬音内(にしもない)/モノクローム/南風(はえ)/入破(じゅは)/獅子躍(ししおどり)/綾子舞(あやこまい)/出雲楽(いずもがく)/大太鼓/屋台囃子

 

現在も鼓童の代表的演目の1つとなっている「三宅」は、ライナーノートで「八ヶ月の島籠り期間」と書かれている充電期間中に、メンバーが公演の内容を刷新しようと演目の仕込みのため全国各地へと出かけて行き、その中で立ち寄った三宅島で出会った太鼓でした。

また、「西馬音内」や「綾子舞」は、それぞれ現地で習った踊りとお囃子を舞台用に再構成し、「南風」は琉球音階のメロディを筝とスチールドラムで演奏する新演目で、いずれもこのアメリカ公演で初めて披露されました。

 

『KODO - Heartbeat Drummers of Japan』

 

 

第3作目は1985年に再びアメリカで、今度はスタジオ収録され、CDとカセットテープで発売されました。こちらはライナーノーツも全編英語です。

 

 

■収録曲

三宅/大太鼓/モノクローム/千里馬(ちょんりま)/南風

 

「三宅」は冒頭で「沖揚げ」が歌われ、藤本吉利の若々しい歌声を聴くことができます。また「千里馬」は、現在演奏されているものとは構成も編成も微妙に異なっています。

 

このCDが発売された1985年とは、どういう年だったでしょう。

CDが生産開始され、世界初のソフトが発売されたのが1982年。

1985年は、前年にソニーから5万円を切るCDプレーヤーが発売され、ようやくCDの普及が始まったという時期でした。

 

この3点のアルバムの発売された形態(LP+カセットテープ〜カセットテープのみ〜CD+カセットテープ)の変遷に、その当時の音楽ソフトの享受の歴史を見てとることができるかのようです。

 

ところで、『鼓童Ⅱ』のライナーノートに、当時代表の河内敏夫がこんな文章を書いていました。

 経験一年未満の新人が十人のうち四人。この時の演奏でも、かなり未熟な所がめだちます。しかし、それを超えようとする勢いが、私にとってはより重要でした。といっても未熟であって良いというのではありません。未熟な者が未熟を売り物にすることほど見苦しいものはありません。しかし、未熟な者がより高い所へ登ろうともがいている姿は美しいものです。そして、この初心を失わずに熟した時、深みを感じさせる”音楽”になるのではないでしょうか。

 

 

河内が当時でも「未熟な所がめだつ」と書いておりますように、演奏のクオリティだけを考えれば、現時点で世に出すべきものではないのかもしれません。

ですが『いのちもやして、たたけよ。』をお読みいただき、鼓童の誕生の頃に思いを馳せていただける方には、その当時の鼓童がどんな演奏をしていたのかも含めて感じていただきたいと思いました。

 

これら鼓童初期のアルバム3点は、いずれも現在は非売品です。

鼓童内にわずかに残されていたものの中からお分けいたします。年月が経過しているため、開封の上、再生チェックを行った上でお届けさせていただきます。

 

鼓童ディスコグラフィーも、下記URLから合わせてご覧いただければ幸いです。

http://www.kodo.or.jp/discography/index_ja.html

 

 

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