皆さま、早速たくさんのご支援を賜り、本当にありがとうございます!

ISAKのフェイスブックの告知も100名を越える方にシェアしていただき、早くも目標の4割近くのご寄付が集まっています。

 

今回も皆様にご支援をお願いしている主な理由は、経済的困難を強いられている生徒に平等に良い教育の機会を受けるチャンスを与えるべく、奨学金枠を増やすことです。
しかし、こうして学びの場における「多様性」を追求する目的は、実は恵まれない子どもたちを救うことだけではないんです。

 

先日ISAKのキャンパスで、一期生のためのリトリート(半年間を振り返る研修)を行ったのですが、ディスカッションの際、ある生徒がこんな意見をシェアしてくれました。

 

「授業中、できるだけたくさんの人が発言できる環境にしたい。そうすれば、もっと僕らの持っている多様性を活かすことができるから。」

 

 

様々な国籍、宗教、経済的事情、価値観を持つ子どもたちが共に学び、生活する環境は、世界の諸問題や自分と異なる考え方を、ニュースや教科書ではなく「仲良くなった友達」を通してダイレクトに感じることを可能にします。

 

たとえばある理科の授業中。遺伝子の学習のために、「遺伝子組換食品は、飢餓問題の解決になるか」というテーマが設けられていました。

そもそも飢餓とは何か、というところから議論がスタートしたのですが、先生が「飢饉が起きた際、もっとも犠牲となるのは誰だと思いますか」という問いを投げかけたところ、ある女子生徒はこう答えました。

 

「女性だと思います。私の国では、女性は地位が低く、男性と同じだけ働いても少ない賃金しかもらえない。飢饉が起きて食べ物がなくなったら、少しのお金で買えるものは一層少なくなる。だから、女性が最初に飢えてしまうと思う。」

 

このように、世界で今起きている問題、他国の人が抱えている困難な状況を、「仲間の周りで起きていること」として、本人の口から聞くという経験は、生徒一人一人に非常に大きな影響を与えます。

 

「もっとこの子の国のことを学びたい」

 

「この子が困っている問題を解決するために何ができるだろう?」

 

こうした視点、好奇心が、生徒たちのなかに生まれるのです。そして、常に国や文化の背後にある「人」のこと、その人々に「共感」することの大切さを知ります。

こればかりは、先生に教えられることではありません。多様な仲間と過ごす環境で、自然と発生する学びであり、むしろ大人である私たちが、多様性の意義を再確認させられるのです。

 

 

奨学金を潤沢に用意し、学費はおろか渡航費すら捻出できないような環境の子どもたちを受け入れることは、彼らにチャンスを与えるだけでなく、恵まれた環境で育った他の参加者たちにも非常に良い学びの機会となります。

 

真の多様性を追求し、アジアを、そして世界を少しでも良い場所にすることに貢献する若者を1人でも多く育てるために...

どうかお力添えのほど、よろしくお願いいたします...!

 

ISAK 発起人兼代表理事

小林 りん

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