１万ユーロ（約136万円）送金しました。海外事業担当からの報告

   IVYは、医薬品等購入のため資金として、先週１万ユーロ（日本円で約１３６万円）を送金しました。この資金は、西部９つの病院への医薬品・医療機器・消耗品・輸送費支援として活用いたします。

　今回は、IVYの海外事業担当である尾立から、現地の状況についてご報告いたします。

 

 

• 今週、5000人がスロバキアとの国境を超えました。

　ロシア軍による攻撃が激化し、また、4月8日の東部ドネツク州の鉄道駅の攻撃もあり、今週は5000人もの人たちが私たちが活動する地域の国境を超え、スロバキアへ避難しました。

越境者5000人のうちの多くはドネツク州・ルハンスク州の方々であり、越境前に私たちのＣＩＰ（緊急支援拠点）に立ち寄ってくださった際に、お茶などをお出ししました。中には家族を失った方もおり、黙って座っているなど、悲しみを背負っている様子も見受けられました。

 

• 病院の様子

　私たちは西部の２つの小児病院、７つの総合病院を支援しますが、病院には2月24日以降、たくさんの避難者から問い合わせがありました。避難先のどの病院に行ったらいいのか、またどの病院が避難者を受け入れてくれるのか、わからないことが多いからです。

　現在、ウクライナでは、避難先の病院でも治療が受けられるようになっていますので、そのようにお伝えし、皆さん病院にいらしてます。しかし、その結果、西部の病院では、本来の診療の許容範囲よりもとても多くの患者の方々を受け入れており、医薬品の不足、機材の不足の他、限られた数の医師で、どのように多数をケアするかという問題も抱えています。

　西部の病院では、東部で負傷した市民、東部の病院が破壊されて入院が継続できす、西部の病院に移送された難病患者の方々なども受け入れています。そういう方々は、怪我や難病の治療だけでなく、紛争のため傷ついた心のケアも必要としています。

 

• これから・・・

　今後も、国境での緊急支援拠点で、越境する方たち、そして、家族と一緒にいるために一度は他国に避難したけれどウクライナに戻って来た方たちの、お話に耳を傾け、心のケアをし、必要な情報を提供する支援を継続していきます。

　その他、4月下旬から9つの病院へ配送する医薬品・機材の最終のニーズ調査を行い、5月より医薬品・機材の配送を実施します。丁寧に聞き取りを行い、現地の方々のご希望に沿った支援を目指しております。

 

医薬品、医療資材等、足りないものばかりの現地、皆様からのご支援を必要としています。
今後ともウクライナの状況について見守り応援いただきますようお願いいたします。

 

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認定NPO法人　IVY

尾立素子　海外事業担当