その5 タイルを貼るということ

ベルリンの街を吹き抜ける風が秋の訪れを感じさせる頃になって来ました。

年々暑くなるこの街の夏も、過ぎ去ってしまえばもう二度とは戻らないそんな寂しささえも感じさせる夏の終わりがすぐそこまでやって来ています。

私たちのお店はいわばDIYなのですが、私にとってはその全ての作業が初めての経験でした。

今まで意識していなかった事もその作業をするたびに、日本の大工さん、職人さんてすごいなと思うことばかりでした。


まずはもともとあったタイルと同サイズのタイルを購入し、元あった感覚で下地を塗り一枚一枚擦り付けていきます。

ここでずれると、ほんの少しのズレが後々大きなズレとなって非常に目立ってしまいます。

床との境目や、コーナーも慎重に丁寧に貼り進めます。



キッチンには新しい壁もできました。
洗い場と調理場を遮る壁です。


この壁も全てタイルで覆います。


何日か乾燥させたのち、目地を入れていきます。
ここはチームワークが必要で、一人が目地をいれ、もう一人が乾くまでに拭き取ります。
この時目地が少しマイナスになるように溝を引きます。

多分職人さんだったら一人で全てやるのだと思うのですが笑。


目地が乾燥すると、とても頑丈になります。

一致団結するといった感じでしょうか?

びくともしません。

タイル貼りはキッチンの壁をぐるっと一周、寿司場の壁、トイレの壁、バーの壁など多くの箇所を貼りました。

タイル貼りや目地入れをしている期間はお店や、駅のホーム、自宅の風呂場等タイルを張っている場所の全てが気になって仕方ありませんでした。

少しでも曲がっていたり、ズレていると気になって仕方ないのです笑
特に外国というか、こちらのタイル貼りは荒さが目立ちます。

ズッレズレのバッラバラです。


ドイツも職人の国なのですが、タイル貼りまでは、というか内装工事、工事全般、物作りといった面で日本のすごさ、日本の職人さんのすごさが身にしみてわかります。

こういう事も外国で暮らしてみて感じる事でした。

以前はタイルがあるのが当たり前と言うか、気にも留めなかったのですが、自分たちで貼ると、難しさもさることながらちょっとズレてしまった場所さえも愛おしく思えます。

そのちょっとのズレを気にする度に、この工事期間の事や色んな事を思い出すんだろうなぁと思います。

次回はその6 寿司場です

追伸
タイル貼りをしている間、老紳士がやって来て、

「私の家のタイルも貼ってくれないか? キッチンと風呂場なんだが、、、。
君たちのタイル貼りは素晴らしい!!」

と言われ、電話番号を渡されました笑

お世辞でも嬉しかったです笑







 

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