プロジェクトが終了しました
大会レポート
2月27日から3月3日の5日間、台湾の国立交通大学で、世界初の日本語ディベート国際大会「日本語ディベート選手権国際大会2019 台湾」を開催することができました。
本大会は海外各地から参加者を募り、チーム分けやメンバー同士の顔合わせ、試合の準備も現地会場校で一から行うという性質上、合宿形式で開催することになったため、通常のディベート大会よりも長い日程での開催となりました。そのため、参加途中で体調不良などでドロップアウトしてしまう参加者がいるのではないかという懸念もないわけではなかったのですが、今回は一人もドロップアウトすることなく、むしろ参加者の皆さんが楽しみながら全日程を通じて参加していただくことができました。
今回初開催となった日本語ディベートの国際大会の一連の活動を通じて、その中でも特に3月2日の選手権当日における試合を通じて、日本人参加者にとっては日本語学習者に対して「自分の発言を相手にしっかり伝える」経験を、逆に日本語学習者は日本人参加者に対して「自分が考えていることを、これまで学んだ日本語を使って上手に伝える」経験を積むことができたかと思います。ただ闇雲に「ディベートをやる」ことを一義的な目的とすることなく、参加者同士があらゆる手段や方法を通じて「交流しよう」という意気込みがあったからこそ、大会において充実した時間を送ることができたのだと思います。
また、今回多くの大会参加者の学生や、引率にいらっしゃった現地の日本語教員の先生方から「参加してよかった」「いい思い出になった」という声をいただくことができました。この点、私を含め大会実行委員冥利に尽きることではありますが、このような声をたくさんいただけたのは、本プロジェクトで集めた資金によって日本から派遣させていただいた審判の皆様のご尽力によるものが大きかったと存じます。今回、支援者の皆様からの温かいご支援がなければ、審判を派遣することは極めて困難である可能性が高かっただけに、大会ならびにプロジェクトの終了後に参加者の皆様からこのような感想を聞くことをできたことを、大会実行委員でありプロジェクト実行者でもある私は大変うれしく思っております。心から感謝申し上げます。
〈大会終了後の全体集合写真〉
審判派遣について
今回のクラウドファンディングプロジェクトでは、当初の予定通り4名の審判を派遣することができました。全ての日程に参加できなかった審判の方が一部いらっしゃったものの、4名全員が3月2日の選手権当日に大会審判を務めることができ、本大会の主たる目的である選手権の開催を実現することができました。
支援金の使途について
今回のプロジェクトでは、目標金額400,000円のところ、それを上回る総額419,000円の支援金を集めることができました。集めた資金については、手数料54302円を除いた364698円を以下の費目に充当しました。
①審判派遣に係る手当
②リターン物品の購入経費
③リターン物品の郵送費用
リターンの発送状況について
先日新着情報にて投稿したとおり、台湾から持ち帰った物品についてはすでに国内郵便にて郵送いたしました。ただし、大会報告書については現在作成中ですので、送付までもうしばらくお待ちください。なお、お礼状については5000円の基本コース以上のコースにお申込いただいた支援者の皆様には、郵送物とともに同梱発送しましたが、3000円のお手軽コースにお申込いただいた支援者の皆様については、大会報告書とともにお送りいたしますので、恐れ入りますがもうしばらくお待ちください。
今後に向けて
今後どのような体制で大会を運営するのかはまだ正式には決まっておりませんが、台湾では毎年2月末に連休をはさむことから、その期間は大学の授業がお休みになります。このため、大学の授業がない台湾の学生と、大学の定期試験を終えて長期間休みを迎える日本の学生(日本留学中の留学生も含む)とが一堂に会することができる期間に、今回のような大会を開催することが望ましいと実行委員一同考えております。少なくとも次回の大会については、今回と同じく国立交通大学にて2月末の台湾の連休期間中に開催できるよう、準備を進めて参りたいと考えております。
また、今回の大会や本プロジェクト以外の場面でも、日本語ディベートを通じた日本語教育や国際交流のプログラムや機会が、日本や台湾のみならず韓国、中国などにもあります。私ども大会実行委員会のメンバーには、こうした活動に深く関わっている者がおりますので、ご関心のある方は是非ご連絡いただければと思います。
最後になりましたが、この度は多くの皆様からご支援・応援をいただき、本当にありがとうございました。今回の国際大会とそれに係るプロジェクトは終了しましたが、今後も海外における日本語ディベートのネットワークを構築しながら、日本語教育へのアプローチを続けてまいります。引き続き、応援よろしくお願いいたします。