【ドナウ川カヤック川下り】終了のご報告
【あらためて、たくさんのご支援ありがとうございました!】
こんにちは!
「世界をカヤックで冒険したい」と始めたこのプロジェクト。
2020年の北米大陸ミシシッピ川下り編に続き、2022年ヨーロッパ大陸ドナウ川下り編も無事に終了することができました。
あらためて、みなさまから頂いたたくさんの応援の声・ご支援に感謝しております。本当にありがとうございました!
(↑画像:ドナウ川の河口。砂浜の角の左手が黒海、右手がドナウ川)
【達成したルート】
当初予定していた、ドナウ川源流地域のドイツからエーゲ海を目指すルートですが、いくつか変更点がございます。
大まかには以下の2点です↓
1)ドナウ川下りをスタートしてからもうすぐ1ヶ月が経つ頃、ロシアとウクライナが開戦しました。これを受け、ドナウ川河口から黒海沿岸を船で通行するには許可申請が必要となり、漕ぐことが現実的でなくなりました。代替え案として、ドナウ川を河口まで下り切ったあと、ルーマニアの最寄りの街までボートをヒッチハイクして引き返し、陸路でトルコまで移動しました。
2)昨年発売したミシシッピ川下りに関する書籍「ホームレス女子大生川を下る」が、旅行記の文学賞「第7回 斎藤茂太賞」を受賞し、授賞式のために一時帰国を行いました。もともと予想していた旅程より、かなりゆっくりしたペースで進んでいたせいもあり、急遽決まった一時帰国の日程までにエーゲ海に出ることが叶いませんでした。
上記の通り、イレギュラーな事情から変更箇所が生じてしまったものの、ドナウ川源流域のドイツからルーマニア沿岸まで、ドナウ川を下り切るという一番の目的は達成することができました。
また、残念ながらエーゲ海までは辿り着くことができなかったものの、黒海とエーゲ海を繋ぐマルマラ海を、時間が許す中で漕いで巡ることができました。
応援してくださった皆様へは大変不甲斐ない形ではありますが、「旅の終わり」をつい見失ってしまいがちな長旅の中で、「ゴールに辿り着かなかった」というのは、もしかしたら私にとっては良い結果だったのかなと受け止めています。おかげで、「いつか、また新しい旅でエーゲ海に行こう」と、小さな夢が一つ増えました。
実は、ドナウ川下りの旅の途中で仲良くなったヨット旅の人たちがいて。来年は、エーゲ海沿いに旅するそうです。私も合流できないかなあ、なんて。
(↑画像:タンカー船や貨物船が多く浮かぶマルマラ海の風景。イルカにも遭遇。)
【リターンの送付について】
今回のクラウドファンディングでご用意したリターンは、すでに完了している「GPS情報のトラッキング」以外、全て11月末までのお届けを予定しています。順次お届けいたしますが、万が一、「11月末の期日を過ぎてもリターンが届かない・連絡が来ない」などトラブルの際には、お手数おかけして大変申し訳ございませんが、TwitterのDMよりご連絡いただければ幸いです。
【収支報告】
プロジェクトに関わる支払いが各国の外貨建てのものが多く、端数の算出が難しいのですが、大まかには以下の通りです。
・航空券→20万円
・現地移動交通費→5万円
・カメラの買い替えと、電池やメモリーカード、ハードディスクなど周辺機器→(カメラはドナウ川水没1回、不良品1回、ジュースに水没1回と合計3度の買い替え)→16万円
・現地宿泊費(ドナウ川を漕ぎ始める前と、漕ぎ終わって帰国便までの間)→2万円
・雑費と食費(2月に開始して、旅程が伸びて7月までの6ヶ月近く)→15万円
→合計約58万円
カメラ機材の水没と、旅程が伸びたことにより、予定より出費が多くなってしまいました。
しかしみなさまのご支援のおかげで、なんと目標の192%、578,000円が集まり、クラウドファンディングの手数料76,296円を差し引いても10万円弱の赤字に収めることができました。
心強い応援、ありがとうございました!
(クラウドファンディングだけでなく、道中は、たくさんの地元の方々や同じく川下りの旅をする方々からも、たくさんのご支援をいただきました。ありがとうございました!)
【今後について】
今回辿ったドナウ川下りについて、また旅行記という形で書籍に残せたらと考えています。発売時期等、詳細は未定ですが、もし将来どこかの本屋さんで見つけて下さった際には、ぜひ手にとって頂けたら嬉しいです。
ドナウ川下りの道中の細かな記録については、アウトドア雑誌「BE_PAL」ウェブ版にて順次、投稿予定です。また、この度、雑誌「カヌーワールド」の次回号にもインタビュー記事が掲載される予定です。
今後については、「5大陸をカヤックで旅すること」を最終目標に、次回は南米大陸アマゾン川に挑戦したいと考えています。5大陸カヤックの旅は「今すぐ達成したい」というつもりはなく、長い人生の中で、少しずつ進めていきたいと考えている目標です。アマゾン川編も、挑戦時期等は未定で何年後になるかもわかりませんが、いつの日にか元気に「行って来ます」のご報告ができるように、励んでまいります。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!