プロジェクト活動終了報告

このたびは、私たちJ-Oschis:ジェイオスチスのクラウドファンディングに温かいご支援を賜り、
誠にありがとうございました。
おかげさまで、2024年度も無事に事業を終えることができました。
多くの方からのご厚意と応援が、私たちの活動の大きな力となりました。
本報告では、2024年度のJ-Oschisの活動の報告や成果、ご支援金の活用状況などについてご報告させていただきます。
1 事業活動報告
・児童相談所や一時保護所の第三者評価
全国16カ所の児童相談所、12カ所の一時保護所で評価を実施しました。
評価を受けられた感想についてはアンケートを集計中ですが、
「普段頑張っている部分を肯定的に評価してもらったり、気づかない部分を指摘してもらい非常に気付きの多い時間だった。このような機会を是非また設けて欲しい」
「先進施設の取り組みを基準に指摘してもらえてよかった」
等、昨年度に引き続き前向きなご意見をいただくことができました。
なお、実施された評価の報告書は当団体HPからご確認いただくことができます。公開時期は各自治体によって異なりますが、随時情報を発信していきますので、是非チェックしてみてください。
・第三者評価の仕組みを確立し、全国に広めるための取り組み
2024年11月30日(土)~12月1日(日)に開催された日本子ども虐待防止学会第30回学術集会香川大会では、パネル展示にて、団体の紹介と自主シンポジウムの広報を行い、多くの方にご覧いただきました。
また、2025年2月8日(土)には、今回のプロジェクトの目標として掲げておりました自主シンポジウム「質の良い第三者評価を実施するために~イギリスOfstedの提言に学ぶ~」を開催しました。
全国の児童相談所関係者、児童福祉関係者、その他一般の方、そしてこのクラウドファンディングの支援者様も対象に、現地・オンライン合わせて約80名の方にご参加いただきました。活動報告にも記事を掲載しておりますので、こちらも是非チェックいただければと思います。
・第三者評価の学術的研究
第三者評価のための調査によって全国から得られた現在の児童相談所や一時保護所の課題と実際の取り組みについて、「日本の児童相談所白書」として1つの文書にまとめています。
こちらは4月中旬頃にHPで公開予定です。
2 資金使途報告
みなさまからご支援いただきました資金につきましては、
以下のために使用させていただきました。
(単位:円)
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収支報告 |
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クラウドファンディング総収入 |
2,131,000 |
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△READYFORシステム手数料 |
398,497 |
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収入額合計 |
1,732,503 |
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△支出合計 |
1,806,125 |
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最終収支 |
△73,622 |
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支出内訳 |
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①シンポジウム運営費 |
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通信運搬費(シンポジウム広告) |
26,000 |
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報償費(講師謝礼:助成外) |
660,000 |
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②事務局運営費 |
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人件費(事務局員1名分・4か月分) |
1,120,125 |
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①+② 合計 |
1,806,125 |
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※最終収支における不足額は自己資金にて補填しました。 |
3 リターン送付状況報告
リターンとしてご用意させていただいた“オリジナルボールペン”や
“シンポジウム登壇者関連書籍”については、既に支援者様に送付させていただきました。
“当団体HPへのお名前や社名・団体名、ロゴ・バナーの掲載”についても、
既に当団体のHPにて公開させていただいております。
また、先述のとおり自主シンポジウム「質の良い第三者評価を実施するために~イギリスOfstedの提言に学ぶ~」について、希望された支援者様には無料でご参加いただきました。
なお、“活動報告書(事業報告書)”は近日(4月上旬)ご連絡させていただきますので、
もう少々お待ちいただきますよう、お願いいたします。
4 おわりに
みなさまからのご支援で実現した今年の自主企画シンポジウムでは、イングランドでの児童保護の仕組み(小川様)、第三者評価の在り方(ムンロー博士)、そして第三者評価機関として多くの実績を持つOfsted:オフステッドについて、その運営体制や改革の歴史(ニック様)、受審側の声(田幸様)など、先進的な取り組みを通じて多くの学びを得ることができました。共通する悩みや課題もあるものの、目指すべき姿は同じであることが分かり、第三者評価を通じて児童福祉にどう貢献していくべきか、更に深く考えるきっかけとなりました。
J-Oschisは、児童相談所や一時保護所の第三者評価事業を開始して3年が経ちました。
業務の質を向上させるために動き出している自治体や児童相談所が年々増えていることを実感しています。その際に、私たちが第三者評価で提案させていただいた内容踏まえ、検討が進んだり、取組みが始まった例も増えてきました。
今後も、子どもの権利擁護と、児童相談所/一時保護所の業務の質向上を目指し、さらに、日々懸命に業務に取り組まれている現場の職員さんたちを第三者評価を通じてエンパワメントできるよう、尽力してまいりたいと思います。



















