
支援総額
目標金額 2,000,000円
- 支援者
- 86人
- 募集終了日
- 2017年8月21日
プロジェクト応援ストーリーvol.3〜伊東直哉先生
今回のシンポジウムをバックアップしてくださる「医療人」のみなさまからの、プロジェクト応援メッセージ。第3弾です。
テーマは、「これまで医療に携わってきた経験の中で、印象に残っている患者さんとのストーリー」。今回のシンポジウムのテーマでもある、患者さんやご家族に「寄り添う心」をもつことで、医療現場はどう変わるのか。先生方の実感のこもったメッセージを、お届けします。
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vol.3
伊東 直哉先生
静岡県立静岡がんセンター感染症内科(元瀬戸内徳洲会病院)

私がまだ奄美大島の瀬戸内徳洲会病院で働いていたある日、定期外来を受診中の患者さんが私のところに来られました。年齢の割にしっかりした足取りで、はっきりした話し方をされる方でした。
採血結果に目をやると、汎血球減少(すべての血液の細胞が少ないこと)があり、後日骨髄穿刺(血液の細胞の工場である骨髄を調べる検査)を受けていただきました。結果は、急性骨髄性白血病(血液のがん)でした。
当院では白血病の抗がん剤治療ができない旨を話し、大学病院の血液内科を紹介、受診していただくことに。結果として、高齢で体力面からも抗がん剤治療は断念、島に帰ってこられました。何度か当院の外来に通われ入院していただいたりしましたが、最期はご自宅で迎えたいという患者さんのご希望に沿い、退院後は当院の訪問診療を利用していただきました。
私が訪問診察でご自宅に伺った時は、体調が悪いにもかかわらずいつも笑顔で、病院滞在時よりもむしろ元気な印象でした。亡くなられた日の朝は、大勢のご家族が見守られるなかで死亡確認をさせていただきました。皆涙され、私も涙しました。病院でなく家という環境が、私と患者さんの心の距離を縮めていることを実感しました。
ご家族からお礼を言われ、心から医師で良かったと思いました。恥ずかしい限りですが、死に慣れ過ぎて、患者さんの死に涙したことは研修医以来ありませんでした。
病気を診るのでなく〝人〟、その人の〝人生〟を診ると教わった気がしました。
ーー先生にとって、先生にとって身体診察とは?
診療場所に左右されない問診・身体診察法は、私にとって診療のコアです。
私は現在感染症内科医として働いていますが、診療はまず、全身の外観の評価(元気?それとも重篤?)とバイタルサインの確認から始め、その後、問診・身体診察を行います。このスタイルは奄美大島で総合診療医として働いていたときと変わりありません。
診断への寄与は問診が7-8割、身体診察1割、検査1割と言われています[1,2]。豊富な医療設備・検査機器を有する施設であったとしても、診断においてはバイタルサインの確認と診断仮説に基づいた身体診察がkeyとなります。
また、検査を行うとしても、問診と身体診察に基づいた検査を行うべきであり、そうでなければ過剰検査のオンパレードとなってしまいます。私が奄美で働いていた頃の検査へのAccessibilityは、今現在働いている施設(静岡県立静岡がんセンター)には当然劣りますが、それでも診断が全くつかないということはありませんでした(検査を他施設にお願いすることはありましたが)。
検査や治療法は日々目まぐるしく変わりup dateするのが大変です。しかし、問診と身体診察の多くは時代に左右されることなく不変的で(ある日突然、心音でⅤ音が発見!・・・されることはないですよね)、医師として早い段階で身につけておくと一生役に立ちます。
参考文献:
1. West J Med. 1992 Feb;156(2):163-5
2. Br Med J. 1975 May 31;2(5969):486-9.

リターン
3,000円
心からのお礼をお届けします
・奄美の風景の絵葉書にのせて、お礼をお届けします
- 申込数
- 26
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年10月
10,000円

【シンポジウムに参加できない方も】当日の模様をお届けします
・お礼のお葉書(奄美の風景の絵葉書にのせて)
■シンポジウムの報告書
■シンポジウムのダイジェスト版DVD
- 申込数
- 30
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年10月
3,000円
心からのお礼をお届けします
・奄美の風景の絵葉書にのせて、お礼をお届けします
- 申込数
- 26
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年10月
10,000円

【シンポジウムに参加できない方も】当日の模様をお届けします
・お礼のお葉書(奄美の風景の絵葉書にのせて)
■シンポジウムの報告書
■シンポジウムのダイジェスト版DVD
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- 発送完了予定月
- 2017年10月

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