オーストンオオアカゲラの調査

先日お知らせしていたオーストンオオアカゲラの調査ですが、何とか1羽にGPSタグを装着してデータを回収することができました。

もともと森林を好む大型キツツキですが、奄美大島では農耕地でも確認されます。また、マングローブ林の際でも確認されるため、農耕地やマングローブ林の利用について把握することが目的でした。

結果としてはマングローブ林に近いところでは捕獲ができなかったのですが、農耕地では捕獲ができました。写真はその個体です。腰から発信機のアンテナが出ているのがお分かりかと思います。

この個体から1週間のデータを回収することができ、山と行き来しているのではなく、農耕地に残っている細い林を使って生活していることが確認できました。これでオーストンオオアカゲラが利用可能な環境が農耕地にもあることが分かりました。奄美大島にしかいないこのオーストンオオアカゲラが絶滅しないよう、今後も生態をしっかりと調べて、個体数推定、そして保全への取り組みにつなげていきたいと思います。