
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 322人
- 募集終了日
- 2022年3月25日
【保護情報】二頭の疥癬症タヌキ

三月の最後の日、疥癬症のホンドタヌキが保護されてきました。状態を確認すると、上半身は辛うじて残っているものの、ほとんど毛は抜けてしまっていて、皮膚もかなり肥厚していました。
※今回保護されてきた疥癬症のタヌキはかなり重篤な症状であった為、ショッキングな画像が続きます。ご覧いただく際はご注意ください。

かなり衰弱していたようで、保護した方のお話では日中にもかかわらず、人目のある場所で動けなくなってしまっていたようです。実際、さとやま保護センターに来てからも、時折目を閉じて苦しそうな呼吸を繰り返していました。
動物病院へ来るペットへのダニの感染予防の為、防護服を着た獣医師が外で診察を行い、必要な薬と処置の指示をもらったあと、すぐにセンターへと搬送しました。
まずは駆虫薬を投与し、少しでもご飯を食べることができればと、すり潰したサツマイモと細かく刻んだ鳥の胸肉・レバー・リンゴとお水も入れてみましたが、食べる様子もなかった為、皮下点滴で補液を流し、ビタミン剤と抗生剤の投与も行いました。
その後も辛そうな呼吸が続き、依然厳しい状態ではありましたが、夜には静脈点滴に切り替え、ゆっくりと補液を流してきました。
そしてさらに、上の子が保護された翌日にまたもう一頭、疥癬症のタヌキが保護されてきました。

この子は、先に来ていた子よりもさらに重篤な疥癬症で、全身の皮膚が肥厚し、かさぶた状になっていましたが、幸い食欲はあり、動きまわる体力はあるようでした。
本来であれば、この子も室内で様子を見たいところだったのですが、室内隔離室にはもう一頭入れるスペースがすぐに確保できなかった為、一旦きちんと保温をした上で、屋外の隔離室で様子を見ることにしました。
しかし、保護した次の日の晩、町田市では冷たい雨が降りました。
翌朝、嫌な予感がして屋外の隔離室へ様子を見に行くと、昨日までは暴れまわっていた子が、ぐったりと横たわり、呼吸もとても浅くなっていました。

屋外の隔離室は、外とはいっても雨は入らない構造で、電源を繋いでヒーターも付け、防寒対策も行い室温も確認していたのですが、疥癬症による皮膚の肥厚で体温調整がままならない体には雨が降ったことによる気圧差も厳しかったのか、低体温症を引き起こしてしまったようでした。
かなりの危篤状態だった為、すぐさま室内隔離室に無理矢理場所を空けて運び込み、体をとにかく温めました。また、皮下点滴で温かい補液を流し、胃腸の動きを促進させる薬も入れ、昼には獣医師にも来てもらい、静脈点滴に切り替えて、ビタミン剤と長期で効く抗生剤も追加で投与しました。

翌日、やはりまだ横たわっている時間の方が多かったのですが、時折半身を起こしてご飯を食べてくれるまでには回復し、その後も保温を続け、立ち上がることもできるようになった為、その日の内に点滴も外しました。
かえって、タヌキの健康に害を及ぼす場合もあります。
それからも、状態が少し安定してはまた悪くなって……という一進一退の状況が数日間続きましたが、現在は二頭ともしっかりと立ち上がって餌も自分で食べてくれるようになり、少しずつですが、瘡蓋も取れてきています。
傷病野生鳥獣の治療では処置の内容だけではなく、食事の内容やリハビリのタイミング、ケージの割り振りといった細かい選択が、その子の命に直結してしまいます。だからこそ、常日頃から最善の方法を、と考えて行動していますが、今回、後に来た疥癬症の子に関しては、もう少し早く室内の隔離室を確保できていれば、屋外の隔離室をもう少し充実させられていれば、という反省もありました。
タヌキの疥癬症の治療はとても難しく、様々な論文の中でも保護された場合の致死率が非常に高い病気とされています。今後、容態が急変することはまだ十分に考えられ、予断を許さない状況がしばらく続くと思われますが、回復してくれることを信じ、引き続き経過を見守っていきたいと思います。
プロジェクトページの中でも書かせていただきましたが、疥癬症が発症・悪化する要因のひとつとして、私達の団体ではこれまでの保護していただいた方からのヒアリングを元に、『野良猫の餌を食べてしまったこと』も関係しているのではないかと考えています。
『発見場所近くで生ごみがあらされていなかったか、猫餌をあげている所はなかったか』ということを、今回もご質問をさせていただいたところ、二件とも生ごみの被害は無かったものの、お近くで野良猫に餌をあげている場所があり、うち一件は実際に「タヌキが食べに来ていた」とのことでした。
タヌキの疥癬症は、まだまだ分からないことも多く、ここまで重篤化する原因も未だ明らかにはされていません。疥癬症に罹ってしまう子を少しでも減らすことができるよう、私達も引き続き、ヒゼンダニと疥癬症の研究も続けて参りたいと思います。
《保護情報詳細はこちらから》
《JWCからのお願い》
現在、複数の疥癬症のタヌキの治療を行っており、隔離室が満床となってしまった為、一定期間、疥癬症のタヌキの保護受け入れを停止とさせていただきます。誠に申し訳ございませんが、ご理解のほど宜しくお願い致します。
※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力のほど宜しくお願い致します。
リターン
5,000円

応援コース
・お礼のメール
・JWC通信 特別号
※普段、会員の皆様へ毎月活動報告としてお送りしている『JWC通信』を今回のクラウドファンディングに向けて特別に編集しています。
・保護されてきた動物たちのPC/スマホ壁紙用画像
◆画像解像度 1920×1080 px
アスペクト比 16:9
◆画像解像度 2778 x 1284 px
アスペクト比 19.5:9 (縦のみ)
※サイズが合わない場合はご自身でご調整ください
・ホームページにお名前掲載(希望制)
✳︎一度に30口までのご支援が可能です
- 申込数
- 89
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
10,000円

オリジナルポストカード
・お礼のメール
・JWC通信 特別号
※普段、会員の皆様へ毎月活動報告としてお送りしている『JWC通信』を今回のクラウドファンディングに向けて特別に編集しています。
・保護されてきた動物たちのPC/スマホ壁紙用画像
◆画像解像度 1920×1080 px
アスペクト比 16:9
◆画像解像度 2778 x 1284 px
アスペクト比 19.5:9 (縦のみ)
※サイズが合わない場合はご自身でご調整ください
・ホームページにお名前掲載(希望制)
・保護動物ポストカード ×3
✳︎一度に30口までのご支援が可能です
- 申込数
- 31
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
5,000円

応援コース
・お礼のメール
・JWC通信 特別号
※普段、会員の皆様へ毎月活動報告としてお送りしている『JWC通信』を今回のクラウドファンディングに向けて特別に編集しています。
・保護されてきた動物たちのPC/スマホ壁紙用画像
◆画像解像度 1920×1080 px
アスペクト比 16:9
◆画像解像度 2778 x 1284 px
アスペクト比 19.5:9 (縦のみ)
※サイズが合わない場合はご自身でご調整ください
・ホームページにお名前掲載(希望制)
✳︎一度に30口までのご支援が可能です
- 申込数
- 89
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
10,000円

オリジナルポストカード
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・JWC通信 特別号
※普段、会員の皆様へ毎月活動報告としてお送りしている『JWC通信』を今回のクラウドファンディングに向けて特別に編集しています。
・保護されてきた動物たちのPC/スマホ壁紙用画像
◆画像解像度 1920×1080 px
アスペクト比 16:9
◆画像解像度 2778 x 1284 px
アスペクト比 19.5:9 (縦のみ)
※サイズが合わない場合はご自身でご調整ください
・ホームページにお名前掲載(希望制)
・保護動物ポストカード ×3
✳︎一度に30口までのご支援が可能です
- 申込数
- 31
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月

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