皆様,お早うございます!

6月1日に,内之浦宇宙空間観測所の我々の実験装置から取り外して持ち帰った液体酸素リザーバの改造が終わりました.液体酸素リザーバは,液体酸素を貯めておくステンレス製の容器です.黒い高性能な断熱材も巻きました.

 

エンジン内で種火が燃えている状態で,この液体酸素の液面を高圧ガスで加圧して,エンジン内に一気に供給します.すると,エンジン内の燃料(アクリル)が激しく燃焼を始めて,多量の燃焼ガスが発生します.燃焼ガスはノズルから超音速で吹出し,その反作用として推力が発生します.

 

内之浦宇宙空間観測所での実験では,コンクリート製の半屋外の「KSドーム」内にエンジンを横置きに固定します.液体酸素リザーバは,エンジンのすぐ近くに固定しています.点火を行うのは,「KSドーム」から70mほど離れた半地下空間です.つまり,液体酸素の充填を終えたら注入口のキャップを締め,全員ダッシュで半地下空間に退避します.そしてカウントダウンを始め,点火となります.その間,3~4分を要しますが,液体酸素はこの間,少しづつ蒸発します.

 

5月7~9日に行った実験では,液体酸素リザーバから想定よりも速く液体酸素が蒸発したようです.そのため,今回の改造を行いました.予備実験を行った結果,液体酸素の蒸発速度をかなり抑制できていることが分かりました.液体酸素は,大気圧下でマイナス183℃のため,工夫をしないとすぐ蒸発してしまいます.

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