開成MyTea「快晴茶」報告
開成MyTeaの井上です。
2022年オリジナルブランド「快晴茶」の誕生に際しまして多くの皆さんにご支援を頂きました。本当にありがとうございました。あらためて皆さんに感謝申し上げます。
メール等で経過は都度ご報告させていただいていますがあらためて経過報告をさせていただきます。
2022年4月29日、新茶の摘採から始まり第一弾さえみどり品種とつゆひかり品種を仕上げ製茶工場の茶師佐々木社長に特徴を見極めていただき、そしてその特徴を最大限に打ち出すために両種の品種をブレンドし良いところ取りした「快晴茶」が誕生しました。
日本茶業界において数々の賞を受賞している佐々木氏が太鼓判を押してくれた言葉は私たち生産者にとって大きな自信に繋がりました。
5月末に仕上がった快晴茶は開成町の一大イベントあじさい祭りにて第一弾水出しの煎茶として観光客に飲んでいただき、渋みがなく水色が綺麗な快晴茶はお土産として多くの方がご購入してくださいました。メディアにも紹介されたことも相まって上々のスタートが切れました。
煎茶を誕生後、一茶番(一番茶を摘採時摘み採れなかった下芽)を秋のほうじ茶用として荒茶加工し仕上げ製茶工場に保管していただきました。そして再度被覆した二茶番を6月中旬に摘採し玉露粉末(抹茶仕立て)として製茶工場に持ち込み7月下旬に仕上がりました。現在地元の飲食店やパン屋さんが中心にアレンジした産物を販売していただいています。そして煎茶で使用したつゆひかり品種を技術員と協議し快晴和紅茶として摘採し、同じく製茶工場に預け、8月に快晴和紅茶としてデビューしました。
そして11月に製茶工場にて低温保管していた一茶番を遠赤外線仕立てのほうじ茶としてデビューさせました。
茶師の佐々木社長から品評会への出品も勧められたこともあり、快晴茶の煎茶と和紅茶をフランスパリで行われる日本茶品評会へ出品しました。上位8品への決勝戦には進めませんでしたが審査員の評価が高く特別賞を頂くことができました。
現在販売場所として近隣の金太郎道の駅、早川道の駅、瀬戸屋敷、小田原百貨店(板橋・栢山・南足柄・大雄山・山北)、箱根園、開成町ふるさと納税、オンラインショップにて購入が可能となっております。
2022年生葉全摘採量の10tの約20%を快晴茶(煎茶・玉露粉末・和紅茶・ほうじ茶)ブランドとして製品化し、残り80%は従来通り農協足柄茶への生葉提供として2022年は終了となりました。
他報告事項としまして、約2ha(ヘクタール)の茶畑をより確実に管理することと労務効率を上げる為に乗用管理機の購入を決断しました。また今まで簡易的に建てた掘っ立てに保管していた摘採機やそれ以外の管理機を納める倉庫も新設することになりました。
総額1300万円を超えましたが、事業再構築事業計画が認められ補助金3/4申請が採択され
ました。現在建物は完成し、管理機は製造中という段階です。
日頃の進捗状況は快晴茶のHPに掲載しておりますので覗いていただけますと幸いです。
2022年の売上は2021年の売上約270万に対して販売部門を増やしたことにより売上約800円を計上することができました。しかし製品化に掛ける加工費、資材費、また物価高により農業用資材の影響は非常に大きくまだまだ利益を出せていると言えない状況下であります。とは言え独自ブランドを誕生させ生産から販売までの六次産業化に着手できたことは大きな可能性と手応えを感じることが出来ております。
本年度から茶畑の立地を活かした体験事業を新たに戦力として捉え強化していきます。
皆様にご支援頂いた支援金をもって快晴茶の製茶加工代、新たな資材購入に充てることができました。それをもって快晴茶のスタートを切ることができました。あらためて深く御礼を申し上げます。
READYFORでのプロジェクトは一区切りとなっておりますが、今後とも引き続き「快晴茶」をどうぞよろしくお願いいたします。本年度も発送予定の皆さんには予定通り発送させていただきますのでよろしくお願いいたします。