前回の新着情報に続きまして、今回も『沼牛駅』についてお伝えいたします。

 
保存修繕を行う『沼牛駅』の建物は、駅の待合室や事務室のほかに、駅員の方が住まわれていた「住居スペース」があるのが特徴です。

 

一般的な木造駅舎の構造・間取りを基本としながらも、この地域の事情にあわせて後から『増築』しているのが、建物の基礎部分やさまざまな箇所から伺い知ることができ、まさにこの地域の事情とともに姿を変えた“歴史”を、駅舎自体から感じることができます。

 

 
住居スペースにある「押入れ」の壁には、湿気予防のためか新聞紙が貼られています。新聞はいまもある北海道新聞をはじめ、廃刊となった新聞社のものや鉄道関係の新聞など多種多様です。これもまた、物資が集まる「駅」ならではかもしれません。貼られている新聞の中に年月がわかるものがあり、『昭和28年3月8日 日曜日 北海道新聞 夕刊』です。

 

新聞紙
〔住居スペース 押入れの壁に残る 昭和28年3月8日 日曜日 北海道新聞夕刊〕

  
この頃にはすでに駅舎の住居スペース増築部分が完成しており、押入れの壁に新聞紙を貼って使っていた…それが半世紀以上そのまま残っていまも姿をとどめています。

 

些細なことかもしれませんが、建物に残る痕跡から、人が暮らしていた生活感や昭和のかおりを感じることができる、それがいまも残っているのが『沼牛駅』です。

 

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