【安心感ある何も伝えないデザイン

「せやからグローバルスタンダード、ユニバーサルスタンダードみたいなんを求めるさかいに、『良品計画』みたいなああいうものすごい無機質なもんが受け入れられていく。できるだけひとつのカラーでっていうああいうもんになっていくんや思いますよ。

 

日本に伝わるデザインで何かを伝えようと思たら、文様みたいに色んな事を四季やとか色でどういう風に表すとか、色んなものを伝えようとして一生懸命てんこ盛りになっていくけど、別に伝えようとせんかったらもう無機質なデザインでええわけです。

 

 

ユニクロが少し違うのはユニバーサルデザインを求めてやってたけどその広がりではあかんと思て、昔右往左往しよった中で、トマト売ったりしてましたやん。あの時物凄い悩んどったわけですやん。その答えがなんやったんかっていうたらヒートテックやった。それはユニクロやなしにどこやったかな?帝人やったかな?他の繊維メーカーが拵えたもんのスタッフの外れたやつを呼んで来てそれを柱にしよったんです。私らでもヒートテックのパッチ履いてますわ(笑)。ファッションっていうのか機能、そういうもんでお客さんを必ず来させるようにヒートテック買いに行った時に違うもんを買うように。一つのデザインを色でちょっと差別化したという。僅かな差ですけどね。せやけど安心感はあるわけですね。

 

どういうたらええんすかね…最近異様なファッションをする人がいんようになってきてる。みんなユニバーサルデザインいうか、そういう風なのにしてると安心やという。私ら若い時は人とどうやったら目に見えて違うかということを表わすのが物凄い大事な要素だったわけです。今はそんなことは価値として認めないという。そういう風なことと違いますかね…。」

 

(つづく)

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