
支援総額
目標金額 4,000,000円
- 支援者
- 90人
- 募集終了日
- 2024年2月14日
応援記事|社会貢献教育がもたらす子どもの可能性~サンカクシャの取材から~
〇はじめに
みなさんこんにちは!「子ども、寄付者、ファシリテーターと共に育む。社会貢献教育をみんなに」クラウドファンディング、学生プロジェクトメンバーのありさとじょうです。
今回は日本ファンドレイジング協会を中心に進行中のこのクラウドファンディングの応援記事として、特定非営利活動法人サンカクシャの塚本さんに社会貢献教育についてお話を伺いました!
サンカクシャさんは2021年にオンライン開催された寄付先を子どもたちに託すプロジェクト「Learning by Giving」にて、学生の選ぶ寄付先候補の1つとして参加して頂いています。そしてその時、ありさとじょうはサンカクシャさんを推した学生参加者でした!2年ぶりにサンカクシャさんのお話を聞くことができて、とても楽しいインタビューでした。
▼Learning by Givingプロジェクトやこのクラウドファンディングに興味を持った方は、ぜひ以下のクラウドファンディングサイトへ!↓↓
https://readyfor.jp/projects/kifu-hagukumu
【特定非営利活動法人サンカクシャ】
サンカクシャは、親や身近な大人を頼れない15〜25歳くらいまでの若者が孤立せず、自立にむかえるよう、若者の社会サンカクを応援する団体です。
生きていく意欲、何かに取り組もうとする意欲を失ってしまった若者へ丁寧に伴走し、サンカクシャの活動を通じて、若者が社会との繋がりを得て、安定した生活を送り、自分らしく生きていくことができるようサポートをしていきます。また、地域や企業の大人もこの活動に「サンカク」し、若者も大人も年齢や立場、肩書きを超えて、支え合うつながりを作っていきます。
【Learning by Giving】
Learning by Givingとは、子どもたちが自分たちで社会課題を調べ、寄付先を決定し、実際に寄付を行う教育プログラムです。著名投資家であるウォーレン・バフェット氏のファミリーが米国で提供しているプログラムで、日本では弊協会が唯一の提携パートナーとして2016年から取り組んでいます。詳しくはこちら。
〇インタビュー
〈ありさ〉今回インタビューを引き受けて頂き、ありがとうございます。サンカクシャさんが寄付先の候補に挙がった2021年に実施したLearning by Givingで、印象に残っていることはありますか?
〈塚本さん〉当時、団体紹介の一つでお声をかけていただいときには、「多分寄付を頂くのは、難しいだろう」と考えていました。というのも、他の候補先は東日本大震災の復興を基に立ち上げられた団体さんと、海外で活動されている団体さんでした。対して、私たちは15歳から25歳の生きづらさを抱える若者を社会的に自立できるようにサポートしている団体なので、テーマや目標としている部分が伝わりにくいのではないかなと、正直ダメもとで参加させて頂きました。加えて当時は2019年に設立したばかりの比較的新しい団体ということもあって、この社会問題は一般的にどのように捉えられているのだろうかと不安に思っていました。しかし最終的には中高生にも理解してもらうことができ、寄付もいただくことができてよかったです。
■Learning by Givingで学生がサンカクシャをアピールした際のスライド
〈ありさ〉確かに、私自身も生きづらさと聞くと、孤立や孤独といったことに関連づけて高齢者の問題かもと感じることが多かったので、生きづらさを抱えた子どもの認識をするきっかけになりました。先ほども寄付の話が出ていたと思いますが、最終的に寄付された10万円の使い道について詳しく教えていただきたいです。
〈塚本さん〉
まず私たちの団体は収入の8割を助成金に頼っています。助成事業という形で色々な財団さんからお金を頂いて、一年間のプログラムの計画書というものを作成します。その助成金の使い道としては計画書に書いてあるものしか使えません。当時、助成金としていただいていたのは文京区の居場所運営に関わるお金でした。10万円を使わせて頂くにあたって助成金ではいただけないものはなんだろうと考え、「お誕生日会」を開催して、そこで利用する風船などの装飾費やケーキなどの食費に利用させていただくことにしました。
もう一つ、「おでかけ」の活動にも当てさせていただきました。当時は週2回運営している居場所を開け、そこに来るので精一杯といった子たちも結構いました。時間が経つにつれてだんだん仲間のような存在ができたので、「電車に乗って上野の方まで行ってみる?」と意欲がわき、2・3回遠出をすることができました。
〈ありさ〉サンカクシャ団体概要にある「どうありたいのかを自分なりに見つけられるように」を社会貢献の観点から教えてください。
〈塚本さん〉
私達サンカクシャに繋がる子達には、様々な事情や家庭環境的なところで親御さんや周りの大人に頼ることができないため生きづらさを抱えている、というようなことが多々あります。そこでサンカクシャが一番大事にしているのは、「あなたは本当は何がしたいのかを一緒に考えよう」ということです。子ども達は社会に対して目を向けてはいますが、凄くよく知っているわけではない、でも自分が見えているのが全てだと思ってしまう。本人たちがその限られた選択肢の中で「うまくいかない」と自信をなくしてしまうというケースがあるので、本音を聞き出すというのは容易ではないですね。色々な形で過ごしていく中で「自分は本当はこういうのがやりたい」と気づいてもらい、そのために何か頑張って活動を続ける、という形に持っていきたいなと思っています。
〈ありさ〉サンカクシャさんがこれまで受けた寄付で印象的だったエピソードがありましたら、お伺いしたいです。
〈塚本さん〉
最近テレビの情報番組でサンカクシャを取り上げて頂いたんですよね。『めざまし8』という情報番組のSDGsに絡んだ社会課題について取材するコーナーで、芸人のEXITのお二人がサンカクシャの施設に来てくださいました。それが放映された後にサンカクシャと全く繋がりの無い東海地方の方から連絡があり、テレビで社会課題に頑張って取り組んでいる姿を拝見したということで寄付を頂きました。それがとてもありがたく感じましたし、自分たちのやっていることがテレビの番組を通じて共感して頂けたことが、とても嬉しかったです。
■フジテレビの『めざまし8』に出演したサンカクシャの荒井代表
〈ありさ〉今の子ども達を取り巻く大きな問題はなんだと考えていますか?また、それらの問題にLearning by Givingはどう関われますか?
〈塚本さん〉
サンカクシャの見解というよりは私の見解になってしまうかもしれませんが、子どもたちを取り巻く大きな問題の一つとして、親御さんや近くの大人が子どもはここにいるべきと考えるような、その「べき」という考え方が問題だと思います。親が学校は「行くべき場所」と言ったから、行けない自分がちょっと後ろめたいということです。本来は色々あるはずの選択肢が見えていない状況で、目に見えない価値観にすごく囚われてしまっているのかなと思うことがあります。
また子どもは未来への可能性があり、まだまだどんなものにもなれて未来を築けていけるはずですが、「自分の未来は限定されている」と思い込んでしまうことがあるように思います。このようなことが巡り巡って社会が取り巻く子どもの問題になっているのではではないかと思います。
またLearning by Givingの良い所は、これは社会課題でありそれらを解決するために活動をしている団体があるという紹介を受けることで、自分が困っている話ではなく社会として解決すべき話だったんだなと世界観が広がることだと思います。そこがLearning by Givingの意義の大きいところで、すごく良い取り組みだと思います。
〈ありさ〉サンカクシャの若者の経験談として、社会との繋がりや生きる活力を得た話をお聞きしたいです。
〈塚本さん〉
サンカクシャに来る若者はやはり社会的経験が少ない一面を持っているので、自分の見えている範囲の外にも社会があるんだと知ってもらうためのプログラムを実施しています。
例えばApple社の主催する若者向けクリエイター育成プログラムのワークショップ「Today at Apple Creative Studios」の初の東京開催にあたり、お声をかけて頂いてサンカクシャの若者が参加しました。そこで出会った写真家の方であったりアーティストの方であったりという、今まで関わったことの無いクリエイティブな職業の方と共に、若者たちが作品を作り上げていきました。「こんな大人がいるんだ」「こんな職業で成り立っているんだ」と知る機会になりましたし、参加した子たちの満足度も非常に高かったです。プログラムを最後までやり遂げたということや、大人たちと出会って作品を作り上げたということが自信になって、アルバイトが続くようになり契約社員として抜擢された子もいたので、社会と繋がったことで生きる活力になったのだと思います。
■「Today at Apple Creative Studios」に参加したサンカクシャの若者
〈ありさ〉社会貢献の具体的な行動の一つとしてインタビュアーの私たちはその大切さを伝え広める活動をしていますが、他にどのような関わり方がありますか?
〈塚本さん〉
伝えるということと一緒に、身体を動かして行動することが多ければ多いほど良いと思います。今回の場合では話を聞いて記事を載せただけではなく、実際にそこに行って一緒に活動することも大事だと思います。例えばサンカクシャの場合では、見学に来ることに加えて1日ボランティアで一緒に過ごすだけで関心の大きさが変わると思うので、可能であれば一緒に過ごす経験も良いのではないかなと思います。
〈ありさ〉社会問題に触れて視野を広げることは、子ども達にどのようなことをもたらすと思いますか?
〈塚本さん〉
色んな形で社会問題に触れることが、私は全部自分に返ってくると思うんですよね。例えば最初の質問でサンカクシャで開催した「お誕生日会」の話をしましたが、小中学生の頃にお友達を家に呼んで誕生日を祝ってもらうような家庭の子は、家族や友達の愛を受け止められる環境にいます。実際には、誕生日を家族以外の誰からも祝われたことの無い子もいます。社会問題に触れることで「自分とは違う環境の人がいる」と客観的に見る視点をもたらしてくれると思っています。またLearning by Givingに参加する子の殆どは、自分の周りが「安心できる周り」で、他に何ができるだろうかと考えられる子たちなのではないかなと思うんです。でも自分の周りが「安心できない環境」で他のことなんてとても見ていられない、という子だっています。そのことを知って視野を広げていると、何か起きた時にそれが自己責任なのか社会の問題なのかを考えることができるようになると思います。そしてその判断は、年代によっても違ってくると思うんですよね。
実際に私自身が子どもを育てながらずっと仕事をしていて、子どもが熱を出したから仕事を休む、ということがしょっちゅうあったんです。私の一番上の子の時、20年くらい前は、子どもが病気の時には母親が仕事を休んで看病するのは当たり前でした。子どもが熱を出して仕事を休んでいたら、会社から「そんなに休むのならうちでは働けないよ」と言われてしまった人がいて、そのことに問題意識を持った方がNPOを立ち上げて病児保育サービスを始めました。そんな時にちょうど私も子どもが生まれたので、その病児保育サービスを使いながら仕事を続けることができました。子育てをしている間に働く母親に対しての意識が明らかに変化して、病児保育を利用して仕事に行ったら行ったで「そこまでしてまで仕事をしたいの?」と言われてしまうような考え方から、子どもは父親も含めて家族で看病すること、場合によっては病児保育サービスを利用することも十分ありうると社会で受け止められているのではと感じています。今では病児保育を利用して仕事をしても母親失格なんて言われることはそんなにないのではと思うのです。価値観というか、今良いとされていることが本当にそうなのか?とアンテナを張り続けながら考えられる子が増えれば増えるほど、日本の未来が明るくなっていくのではないかと思います。
〇おわりに
以上、特定非営利活動法人サンカクシャの塚本さんへのインタビューでした!
社会貢献教育によって自分だけの問題じゃなく社会の抱える問題だと気付けるという考え方は、若者の自立に取り組むサンカクシャさんだからこそ見出した価値なのだと感じました。
様々な背景を持つ子どもが一緒に社会貢献教育を受ける機会があれば、更に社会問題を自分事として考えられるようになるかもしれませんね。
最後に、お忙しい中インタビューを快諾してくださったサンカクシャの塚本さんに心から感謝致します。
▼Learning by Givingプロジェクトやこのクラウドファンディングに興味を持った方は、ぜひ以下のクラウドファンディングサイトへ! ↓↓
https://readyfor.jp/projects/kifu-hagukumu
■インタビュアー:大原亜里咲、荻原丈
リターン
10,000円+システム利用料
【個人向け・寄付控除あり】\応援団員/社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載
●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載(希望制)
- 申込数
- 63
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年6月
30,000円+システム利用料
【個人向け・寄付控除あり】\応援副団長/寄付者向けLbGオンライン体験会へご招待
●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載(希望制)
●寄付者向けLbGオンライン体験会へのご招待
・開催予定日時:2024年1月27日(土)13:00~17:00
・1月26日(金)正午までにREADYFORへの着金が完了された方へ、27日(土)AMに詳細をご連絡いたします。期日を過ぎて本コースへご支援いただいた場合はご招待がしかねますので、予めご了承いただけますようお願いいたします。
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年6月
10,000円+システム利用料
【個人向け・寄付控除あり】\応援団員/社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載
●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載(希望制)
- 申込数
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- 2024年6月
30,000円+システム利用料
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・開催予定日時:2024年1月27日(土)13:00~17:00
・1月26日(金)正午までにREADYFORへの着金が完了された方へ、27日(土)AMに詳細をご連絡いたします。期日を過ぎて本コースへご支援いただいた場合はご招待がしかねますので、予めご了承いただけますようお願いいたします。
- 申込数
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- 発送完了予定月
- 2024年6月

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