あの子たちの心の糸が切れないように

ヨルダンは日本から遠く離れている国ですが、そこには隣国シリアから内戦を逃れて既に8年が過ぎ、母国に帰る夢もかなわぬまま、先の見えない毎日を過ごしている子どもたちが大勢います。そして今回のコロナ禍で、日本国内でも不安で不自由な思いをしている子どもたちがたくさんいますが、もっともっと不安定な条件の中で暮らしている難民の子どもたちには、さらに厳しい状況に置かれています。

現地で朝な夕な子どもたちと接し、「共に」喜んだり泣いたり怒ったり、この日々を過ごしているKnKのスタッフにとっても心の安らぐ時はなく、それでもさまざまな工夫を凝らして、一人でも多くの子どもたちの笑顔と接することができるように精一杯の努力を重ねています。現地の子どもたちのために「何とかしたい」と痛切に願っています。

あの子たちの心の糸が切れないように、学びへの思いを持ち続けられるように、ぜひお力を拝借させてください。一本では弱い糸でも、 集まれば太いロープになるのです。

国境なき子どもたち会長　寺田朗子