シリア難民の子どもたちに表現の場とつながりを提供したい
寄付総額
目標金額 2,700,000円
- 寄付者
- 355人
- 募集終了日
- 2020年12月25日
希望のまちを諦めない、抱樸をひとりにしない|緊急プロジェクト
#まちづくり
- 現在
- 46,470,000円
- 支援者
- 2,338人
- 残り
- 21日
年末年始に孤立する若者からのSOS|緊急食糧支援2024 冬
#子ども・教育
- 現在
- 6,526,000円
- 寄付者
- 302人
- 残り
- 39日
もやいの「葬送」プロジェクト|身寄りのない方の「お見送り」を考える
#医療・福祉
- 現在
- 2,221,000円
- 寄付者
- 219人
- 残り
- 19日
若年性認知症の克服に向けた研究を推進し、治療や早期診断へつなげたい
#医療・福祉
- 現在
- 8,667,000円
- 寄付者
- 112人
- 残り
- 7日
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#子ども・教育
- 現在
- 6,443,000円
- 支援者
- 327人
- 残り
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学びの選択肢を公教育に広めたい!エデュケーショナルファウンディング
#子ども・教育
- 総計
- 20人
保護猫カフェ`Ohanaと合わせて60匹の継続支援サポーター募集
#動物
- 総計
- 11人
プロジェクト本文
終了報告を読む
ネクストゴール【500万円】に挑戦します!!
この度、皆さまの温かいご支援のおかげで、無事、第一目標の270万円に到達することができました。
ご寄付が思うように集まらず苦しい時もありましたが、この日を迎えることができ、心から御礼申し上げます。
皆さまにお寄せいただいた270万円のご支援のおかげで、2021年、上半期のキャンプでの活動を継続することが可能となりました。キャンプ内で暮らすシリア人の先生やキャンプ外のコミュニティからは、ヨルダン人の先生を雇用し、子どもたちに情操教育だけでなく、アラビア語の基礎学習、およびスマホといった通信機器を貸与した新しい写真プログラムも提供できます。本当にありがとうございます。
皆さまの温かい応援と励ましのお言葉をいただき、来年、下半期の活動費用を少しでも集められますよう、次の目標として500万円に挑戦したいと思います。今後のご支援で、来年の暮れまで、年間を通じて子どもたちに「学びの場」を届けたい、笑顔でいてほしい、その願いを、皆さまのお力で叶えていただけないでしょうか。
重ねてのお願いとなり恐縮ですが、どうか、ひき続き温かいご支援をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
国境なき子どもたち 松永晴子
(2020年12月21日追記)
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学校に戻って勉強を継続できるように
国境なき子どもたち(KnK)のヨルダン事務所で働いております、松永晴子と申します。
以前にもクラウドファンディングに挑戦し、2019年はその資金を元にシリア難民の子どもたちに教育支援を行わせていただきました。ご支援くださった方には改めて御礼申し上げます。
ヨルダンでは、新型コロナウイルス感染症対策としていち早くロックダウンを開始しました。KnKが行うザアタリ難民キャンプ内公立校における情操教育の提供もヨルダン政府の方針に従い、3月中旬からオンライン授業の中で行っております。学校の再開は延期され、私たちの活動も2021年1月末までは遠隔をメインとした支援が続きます。
コロナ禍で、いつも以上に子どもたちが学校をドロップアウトしやめてしまう懸念が高まっています。そのため、学校再開後に一人でも多くの子どもたちが対面授業に戻ってこられるよう、オンライン授業の間もつながりを保ち、遠隔学習をサポートするため、メッセンジャーアプリを使ったメッセージ配信や学習プリントの配布といった活動をまずは来学期の半年間、継続することに決めました。そのために必要な270万円を目標金額として、クラウドファンディングに挑戦いたします。
2012年からシリア難民が暮らし続けるザアタリ難民キャンプで、これまで提供してきたキャリア教育、情操教育の継続、アラビア語強化を図る取り組みも実施できますよう、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
国境なき子どもたちは、2012年のキャンプ開設の翌年2013年からザアタリ難民キャンプでの事業を開始しました。その頃は、紛争を逃れた記憶がまだ新しい子どもたちに対して、情操教育を通じた心のケアや、主要教科とは雰囲気の異なる楽しい内容の授業を時間割の中に含めることで、子どもたちの学校へ通う意欲を維持できるように、授業を実施してきました。
7年、8年という長い年月、自由にキャンプ内外を行き来できないまま、キャンプの中で子どもたちは成長していきました。キャンプの中にヨルダンの公立学校が設置されたのは2012年、その頃小学1年生だった子は今ではもう10年生(高校1年生)になっています。
すでに7年が経過した私たちのキャンプでの事業では、子どもたちを取り巻く環境や問題にも変化が出てきましたが、未だ仕事や結婚で中学生や高校生の年齢で学校を辞める子どもたちが多いのが現状です。
コロナ禍でキャンプ内の学校も、キャンプ外の公立学校と同様にヨルダン教育省がオンライン授業を提供しています。しかし、キャンプ内の学校の子どもたちの多くはもともと学習に遅れを取っていたため、全国共通の授業配信にはついていけない子が多く出てきました。そのため、学習を諦めオンライン授業に出なくなった子や、学校がないので働きに出る子、また家で家事のお手伝いをする子どもたちが増えています。
そのような状況の中、KnKのシリア人やヨルダン人の先生たちは、遠隔であっても子どもたちの興味がわき、そして意義のあるメッセージを伝えるように工夫をしてきました。今まで通りの情操教育に加えて、オンライン授業への戸惑いや遅れを感じている子どもたちに向けて、「1日の時間の使い方」、「勉強をするための環境作り」、「家でもメリハリのある生活を送るための工夫」などについて、メッセージも定期的に配信しています。そしてメッセージには、演劇の授業で使っていたマリオネットを登場させて、学校の時間を思い出せるような工夫もしてきました。
コロナ禍でストレスを抱える子どもたちにとって、情操教育も大事なストレス解消法のひとつです。そのため、音楽では先生が自宅で演奏する音を録音して配信をしたり、アラビア語の勉強にもつなげられるように手書きの歌詞を写真に撮って添付しています。また、9月の新学期、ほぼ登校する機会がなく、遠隔で新しい学年を迎えた子どもたちのために、自己紹介カードを作って共有するなど、離れていても子ども同士、そして子どもたちと先生のつながりを感じられるような活動をしてきました。
キャンプの多くの子どもたちにとって、学校へ通える時期は長くはありません。だからこそ学校に来ている間は、勉強もさることながら、子どもらしくいられるよう、そしてできる限り子どもの時分に経験できることを経験させてあげたい、という強い思いを持って活動を継続してまいりました。その思いは新型コロナが蔓延するようになった時にも変わらず、なんとか子どもたちをサポートしたいと、遠隔でも授業を続けています。
ただ、キャンプ内のシリア人の先生たちから連絡をもらうたびにコロナ禍でのさまざまな問題が報告されていました。そこで、授業を受けている子どもたちに、「遠隔授業になってからの一日の過ごし方」や「家で抱える問題」、そして「学校が再開したら授業でやってみたいこと」についてのアンケートをとりました。
もともと電波がよくないキャンプ内では、動画サイトはおろか、写真でもダウンロードに時間がかかります。その上、携帯電話などのデバイスは保護者しか持っていない家庭がほとんどです。兄弟姉妹が多いとデバイスが足りずにウェブ上の勉強やアクティビティにそもそもアクセスできていないという問題点が判明しました。
このような状況から、せっかく教育省の学習ウェブサイトはあっても授業についていけない可能性があり、仮に2月からの新学期に学校が再開できたとしても、勉強についていけない子どもたちがたくさん出てくることは必至です。また、子どもたちの中には家の手伝いや小遣い稼ぎをする子もいますが、勉強についていけない、やることもない子どもたちの多くから、兄弟、近所とのケンカが絶えない、という訴えも出てきました。ストレスが要因なのは明らかですが、それを解消する方法がありません。
キャンプの中の家庭でも家庭内暴力の報告は出ていますが、そもそも家庭内でのスマートフォン等のデバイス台数が少ないことから、家から出られない状況の中で父親や母親がデバイスを持っている場合、子どもたちが外へ助けを求める手段がない、という状況も想定されます。
-皆さまからお寄せいただいた支援金の使い道-
KnKでは、子どもや保護者からのアンケートから見えてきた、デバイス不足や学習の遅れへの懸念といった課題に応えるべく、今までのメッセージ配信、授業での情操教育、キャリア教育の継続実施に加え、アラビア語基礎学習のサポートにも取り組みます。また、もう一つ新たなプログラムを始めることにしました。子どもたちが写真を使った表現を学び、写真を配信するプログラムです。子どもたちに表現する場を作りたい、そして外部とつながるSNSを使って子どもの心の内や彼らの生活を知れる仕組みを作りたい、という思いから立ち上げた企画です。
もともと情操教育の授業を継続的に実施してきましたが、学校にも来られないと自分の作った工作や描いた絵、書いた文章などを人に見せる方法がありません。そこで、デバイス(通信機器)を持たない子どもたちに教材として貸与し、写真を使った表現を学ぶ機会を提供したいと考えています。また、
皆さまからお寄せいただいた支援金の使い道
●教育費(ヨルダン人教員2名、シリア人教員2名の人件費、通勤費)
●教材費(デバイス/通信機器)、印刷費(学習プリント等)、通信費
●交通費(アンマンからザアタリ難民キャンプまでの移動費)
●活動調整費(現地スタッフ1名)
●READYFORサービス利用手数料
※今回のプロジェクトは、2021年6月30日までにヨルダンのザアタリ難民キャンプでシリア難民の子どもを対象として行う教育支援を継続して運営したことでプロジェクトの実施完了となります。
ザアタリ難民キャンプにおける2021年の活動予算は、全体として575万円で、キャンプ内にある公立校1校に通う子どもたちに教育支援を行う予定です。2月から始まる新学期では、新型コロナウイルス感染症の状況により学校が再開されるかオンライン授業が継続するかわかりませんが、今回目標としている270万円は、上記費用の一部に充てさせていただき、皆さまのご支援によって、その両方への対応が可能になります。さらに多くのご支援が集まりましたら、子どもたちに貸与するデバイスを増やすことができます。
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況に応じて、使途については変更となる可能性がございますが、いずれにしても本事業への教育支援費として充当いたします。
温かいご支援をよろしくお願いいたします。
2011年から始まったシリア紛争も今年で10年目となります。日本では日常的にシリア紛争についてのニュースを目にする機会が少なくなっているようですが、今でもまだ紛争が続いており、難民として他国に住み続けている人がいます。
私も日本に帰国する折には、ヨルダンに住むシリア人の方々の話をさせていただいていますが、本当ならば本人たちが伝えられたら一番いいのに……といつも感じていました。キャンプの中での暮らしがどのようなものなのか、子どもたちの表現したいことは何なのか、本人たちの写真を通じて知ることで、日本の方たちにもヨルダンの現状をもっと身近に感じていただける機会を作りたいと思っています。
教育の継続に加え、子どもたちが写真を通じて自分らしい表現をし、その表現からより多くの方々につながりや親しみを伝えられたらと考えています。どうぞ皆さま、ご支援、ご協力をお願いいたします。
クラウドファンディングの挑戦に寄せて
私はコロナ禍の今も、移動制限の厳しかったヨルダンに残り、事業を運営しております。
9年間ずっと私自身もヨルダンの学校へ仕事や訪問で通い続けてきましたが、完全外出禁止の日も少なくなかったヨルダンで、キャンプへの訪問はおろか家からも出られない日々を過ごしながら、遠隔で仕事することを余儀なくされました。
子どもたちの顔が見られないから元気ももらえないですし、先生たちとのコミュニケーションにもいつも以上の気遣いが必要になります。なかなか思い通りに行かないことも少なくなく、時には意見がぶつかりながらも、この状況の中で私たちが子どもたちのために何ができるのか、私も先生たちも懸命に考える日々でした。
「あのビデオのマリオネット、とってもよかった」。先生が撮影して送ったビデオメッセージの感想を伝えてくれる子どもたちがいました。対面授業が行えないため、どのアクティビティにもどこかで自信がなかった私にとって、あぁ、続けていてよかったな、と心から実感する瞬間でした。
きっと多くの方々にとって、コロナ禍の時期は人とのつながりを考え直す時期だったかと思います。大人の私でさえ、状況を理解していてもなお、不自由さや心細さを感じています。いつも閉鎖されたキャンプという場所に住む子どもたちにとっては、なおさら不安やストレスを抱えていることでしょう。だからこそ、友だちや先生たちとのつながりが必要だと思います。
来年2月から学校が再開するか否か、まだわかりません。勉強の遅れも取り戻さなくてはなりませんが、学校か家庭内で授業を受ける子どもたちが、人とのつながりを大切にできるような時間、そして、子どもたちが子どもらしく過ごせる時間を、コロナ禍の辛さがあるからこそ、きちんと確保していきたい、と強く願っています。
私たちの活動にご賛同いただき、ご支援いただけますと幸いです。
国境なき子どもたち 松永晴子
*****
※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
寄付金控除の対象となるコースは、「★」がついているもののみとなります。2021年2月下旬にお送りするご寄付の受領書(領収書)は、2022年2-3月の確定申告にお使いいただけます。下記の注意点についてもご一読いただいたうえでご支援くださいませ。
国境なき子どもたちは、2010年1月16日に国税庁長官により「認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)」として認定されました。その後、法改正を受け、2014年12月19日に東京都知事により「認定NPO法人」として改めて認定されました。
これまでの私どもの活動にお力添えをくださいました支援者の皆さまに厚く御礼申し上げます。
当団体へのご寄付は寄付金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。
寄付金控除の詳細については、下記をご参照ください。
■個人によるご寄付
個人が認定NPO法人に対して支出した寄付金は、確定申告を行うことで税金が還付されます。2011年の税制改正により、従来の「所得控除」のほかに「税額控除」が加わり、いずれか有利な方を選択することができるようになりました。
<次のいずれかを選択>
■税額控除 |
※ご申告の際には最寄りの税務署にご相談の上、ご自身にとって有利な方を選択してください。
■住民税
(1)内、都民税・・・KnKは東京都内に事務局があるため、都民の方に限り都民税から控除されます。
税額控除(寄付金-2,000円)×4%
(2)内、市民税・・・各自治体によるため、対象団体としての登録状況、申告の仕方などについてはお住まいの自治体(税事務所または徴税窓口など)にお問い合わせください。
■法人によるご寄付
法人が認定NPO法人に対して支出した寄付金は、一般の寄付金の損金算入限度額とは別に、損金算入限度額の範囲内が損金に算入されます。
(資本金等の額×0.375%+所得の金額×6.25%)÷2
税制改正により、損金算入額限度額が拡大いたしました。
詳しくは最寄りの税務署へお尋ねください。
■控除を受けるための手続き
所轄税務署にて確定申告を行ってください。年末調整で申告することはできません。確定申告の際、KnKが発行した受領書を添付し申告してください。
※いずれの場合も弊団体では個別のアドバイスは致しかねますのでご了承ください。
お問い合わせ
認定NPO法人国境なき子どもたち
取材等に関するお問い合わせ:https://knk.or.jp/contact/
Homepage https://knk.or.jp/
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プロフィール
愛知県出身。日本、ベトナムでの美術教員を経て、2011年よりヨルダンにて青年海外協力隊の活動に参加。その後もヨルダンにてNGOに勤務し、2014年より「国境なき子どもたち」ヨルダン事務所にて、シリア難民支援事業総括としてホストコミュニティおよびザアタリ難民キャンプ事業に従事。
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ギフト
3,000円
「知る」支援
KnKの書籍『わたしは13歳、シリア難民。 ──故郷が戦場になった子どもたち』1冊をお送りします。(国境なき子どもたち著/2018年 合同出版)
【注】寄付金控除対象外となります。
- 申込数
- 102
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年2月
5,000円
★5,000円支援コース:ご支援の多くがシリア難民キャンプの授業運営に使われます
■松永と子どもたちからサンクスレター(デジタル)をお送りします。
★本コースは寄付金控除の対象となります。寄付受領証明書の発行は、2021年2月10日付けとなります。
- 申込数
- 119
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年2月
3,000円
「知る」支援
KnKの書籍『わたしは13歳、シリア難民。 ──故郷が戦場になった子どもたち』1冊をお送りします。(国境なき子どもたち著/2018年 合同出版)
【注】寄付金控除対象外となります。
- 申込数
- 102
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年2月
5,000円
★5,000円支援コース:ご支援の多くがシリア難民キャンプの授業運営に使われます
■松永と子どもたちからサンクスレター(デジタル)をお送りします。
★本コースは寄付金控除の対象となります。寄付受領証明書の発行は、2021年2月10日付けとなります。
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プロフィール
愛知県出身。日本、ベトナムでの美術教員を経て、2011年よりヨルダンにて青年海外協力隊の活動に参加。その後もヨルダンにてNGOに勤務し、2014年より「国境なき子どもたち」ヨルダン事務所にて、シリア難民支援事業総括としてホストコミュニティおよびザアタリ難民キャンプ事業に従事。