学習支援事業第2弾活動報告
皆さん、こんにちは。子ども支援センター小鳩マナワオラ会の小林です。この度は学習支援事業にご支援いただき誠にありがとうございました。
皆様の支援のおかげで今年度も16名の児童たちを笑顔にすることができました。特に昨年度より支援している貧困家庭の児童が県立高校に合格できたこと、また、4名の中学3年生が高校に進学できたことは本人たちはもとより私にとっても大きな喜びになりました。本当にありがとうございました。以下、活動報告並びに今後の活動方針です。
学習支援事業活動報告
活動内容
前年度から継続している活動に加え
・神埼市の中学3年生、小学2、5年生の学習障害の児童の支援開始。
・鳥栖市の中学2年生の学習障害の児童の支援開始。
・佐賀市内の小学2年生の自閉スペクトラムの児童の支援開始。
・佐賀市内の中学2年生の学習障害の児童2名の支援開始。
・佐賀市内の中学3年生の学習障害の児童の支援開始。
・合計で16名の児童を常勤の先生1名と学生のアルバイト4名に加えて、教員経験者を1名雇用し、 学習支援を行ってもらっている。
2、 活動成果の一部
去年に引き続きNHKより取材を受け、より多くの人に発達障害児童の問題を考えてもらうようになったと思う。
中学3年生の場合
一人一人に高校進学へのアドバイスをし、中学3年生は4名みんな進学できた。
また、貧困家庭の児童も依頼している塾の塾長が驚くほど成績が上がり、見事県立高校に合格できた。
小学2年生の場合
学習支援事業を続ける前は、学校の方から特別支援学級へのクラス替えを提案されていましたが、支援を続けた結果、学校が驚くほどの成長を見せてくれて、最終的にはこのまま通常クラスで続けることになりました。
小学5年生の場合
この子は今年で2年目の児童ですが、完全に通常クラスで勉強も遅れずについていける状態になっております。入塾前は特別支援学級への編入を進められていました。
中学1年生の場合
この子も今年で2年目なのですが学習障害と軽い自閉症もあったんですが、英語の成績では80点以上を取れるくらい頑張っています。
中学3年生の場合
この子は特別支援学校に通っている子ですが、普通高校への進学を希望しているので助けてくださいと本人から連絡があり、支援を始めました。支援した結果、12月の試験で見事普通高校への進学を決めてくれました。
中学2年生の場合
この子は学習障害児童で中1から支援をしていますが、学校のテストでも100点中30点〜50点ほどの点数しか取れていませんでした。
根気強く指導を続けた結果、前回の試験では英語が74点、社会が63点まで順調に伸びてきています。
保護者の感想
学校側から発達障害があるかもしれないと言われるまで、自分の子がこんなにできないという事実をわかっていませんでした。そこで小林先生を紹介していただき、相談させてもらった時に、小林先生から「大丈夫です、やれることからやっていきましょう。」と言われ、非常に安心したことを今でも覚えています。成績を上げるためだけではなく、自分自身の問題と正面に向き合う姿勢が身に付いてきているように感じますし、何より「来れる時はいつでも塾に通って良い」という先生の配慮のおかげで、学習に対する姿勢もかなり身に付いてきたように思います。本当に感謝しております。また、ちょっとしたことでも連絡をいただけるので安心しております。さらに家庭でも取り組める事をアドバイスなどをいただいて実践しております。その事で私自身が子どもの問題と真正面から付き合うことが大切だということにも気づきました。色々迷惑をかけすると思いますが、今後ともよろしくお願いします。
3、今後の展開
ニュースなどでも発達障児のことが多く取り上げられるようになって、相談件数が増えてきている。また、コロナ化の影響で学校による学習の進度を調整するために早く進んだりしていることも、発達障害児童にとっては大きな問題でそのことによって躓いてしまう子も多くなっていると思う。
また、県内の唐津市や鳥栖市などや他県からも相談が増えてきているので、今後はさらに教室の開講やリモートによる支援も考えている。
2021年度もより多くの児童を笑顔にすべく、頑張っていきますのでご支援のほどよろしくお願いします。