【抱樸子ども支援】電気鍋と食材費用：食事を作る力、生き抜く力を。

12月に入り、本格的な寒さが訪れましたね。

こんな時は、みんなでお鍋を囲んで温まりたい。

今回は、購入した電気鍋で調理・試食会を開催したので、その様子をご報告させていただきます。

 

電気鍋はかなり悩んでいましたが、こちらの鍋を購入。

付属のプレートがついていて、焼く・煮るだけでなく蒸すこともできます。

本体も熱くなりにくいため、火傷の心配も少ないです。

小さいサイズのお鍋は、ママと2人暮らしのご家庭に、大きなサイズのお鍋は兄弟がたくさんいるご家庭にお渡しする予定です！

 

試食会のメニューは、なんと…すき焼き！

実は、毎年この時期にお肉の寄付をしてくださる方がいて、いつも12月にはみんなで「すき焼き会」をしているのです。子どもたちもこの「すき焼き会」をとても楽しみにしています！

 

学校が終わった子どもたちが続々と集まり、まずはしっかりとお勉強。大学生ボランティアの方たちについてもらいながら、学校の宿題やこちらが用意したドリルをしてもらいます。みんな、すき焼きが楽しみでどこかソワソワとしていましたが、しっかりと勉強に取り組んでいました。

 

みんなの宿題が終わった後、調理室に移動して、すき焼きの準備開始です。

 

まずはお野菜の下ごしらえから。

調理実習の経験がある子は、率先して包丁を持ち野菜を切ってくれます。

お姉さんから「包丁の時は、”にゃんにゃんの手”にするの忘れないで！危ないよ！」と言われ、少し不満気に野菜を押さえ直す小学生。

大学生のお兄さんやお姉さんに囲まれ、嬉しそうに野菜の切り方を質問している中学生。

「うちの調理実習で炒飯の作り方を習ったから、お母さんが入院していた10日間、毎日炒飯だけで生き延びたんだよね」と支援員に話しかけられ、「そうなんすよ」と照れ笑いをしながら、豆腐を切る高校生。

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​短い時間の中でも、色々な光景が溢れます。

 

電気鍋でお肉を炒めてから、野菜を投入します。

 

味付けは簡単に「すき焼きの素」を入れるだけ。

後は蓋を閉めて待っていれば、出来上がりです！

 

もちろん、待っている間には道具の後片付けも忘れません。

 

いよいよ出来上がったすき焼きをみんなで実食！「おいしい！」と言いながら、次から次へと箸が進みます。

すき焼きの締めにはお餅を投入し、お腹もいっぱいになりました。

 

子どもに付き添って来ていたママさんと「すき焼きの素があれば、お肉がなくても豆腐やお野菜、お餅をいれるだけで十分おいしくてお腹いっぱいになりますね」と話すと、「ほんとですね。いつかやってみます！」と笑っておられました。

 

調理実習で料理の能力を学ぶこともとても重要なことですが、食卓を共にすると自然に何気ない会話ができるようにもなります。

 

「この間、初めて柿をもらって家で食べてみたんですよ。でも、どうやって食べるのかわからなくて、娘にネットで調べてもらったの。ネットに載っていた切り方を参考に、柿を切ってみたら大きな種があってびっくりした。そのネットの写真には、種なんて写ってなかったんだもの」と話すママの姿を見ながら、どんな些細なことでも誰かに教えてもらったり、経験したりしないと、知らないままなんだということを再認識します。

 

子ども達に色々な経験をしてもらい、この世界にある「知らなかったこと」を知ることは、きっと彼ら・彼女らがこれから生きていく上での、選択の幅が広がるだろうと実感する試食会になりました。

 

電気鍋の性能も体験できたため、今後は調理実習も続々と実施していく予定です。そちらの様子もこちらのページで引き続きご紹介していきたいと思います。

 

どうぞ、今後もご支援のほど、よろしくお願いいたします。