ご支援ありがとうございました – 第1・第2目標終了報告
この度はNPO法人小鳥レスキュー会が実施したクラウドファンディング、「小鳥レスキュー会|鳥たちの命をつなぐ最適な居場所を作りたい!」をご支援いただき、どうもありがとうございました。
皆さまからの温かい応援とご支援のおかげで、無事に目標金額を達成し、新しい施設のための物件を購入することができました。
心から感謝申し上げます。
クラウドファンディング終了よりあっという間に2ヶ月が経ち、現在もまだ施設の整備を行っておりますが、今回はまず、第1目標の「移転先物件契約」に関する終了報告をさせていただきます。
第2目標として掲げた取得物件の設営と移転についてのご報告は、施設の整備完了後、本終了報告に追記し、新着情報にてその旨お知らせいたします。
【取得物件について】
・場所: 埼玉県鴻巣市
・土地面積: 135坪
本プロジェクト開始時点では候補物件が複数ありましたが、最終的に目標金額設定の際にベースとした上記物件で決定いたしました。
▼外観 – 家屋の横に倉庫があります
▼倉庫
▼間取図
▼1階 – リビング、二間続きの和室
▼2階 – 和室、二間続きの洋室
【収支報告】
第1目標金額のみの実際の収支は、以下の通りです。
上記、収入から支出を差し引いた832,579円は、第2目標の取得物件への設営、整備費用に充当させて頂きます。
【リターンについて】
感謝メールは10月末に送信済、全3回お送りするデジタル壁紙は、12月末の送信で終了となります。
それ以外のリターンにつきましては、来年の6月までに、順次送信、ご連絡いたします。
今年に入り、施設の入る建物のオーナー都合により、いつ立ち退きが必要になるかわからない状況となり、まずは野鳥や家禽、水鳥たちの施設の移転先を、と探し始めてから数ヶ月。当初は先が見えず不安な思いでいっぱいでした。
まだ施設の整備は完了しておらず、費用も予定以上にかかっておりますが、まずは鳥たちの新天地を確保することができ、移転先物件取得についての終了報告ができますことを大変嬉しく思っております。
改めましてこの度は、当会の小さな命をつなぐ活動にご賛同いただき、たくさんの応援、ご支援を賜り、
本当に本当にありがとうございました。
引き続き当会の活動を見守っていただけましたら幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
NPO法人小鳥レスキュー会
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第2目標終了報告
第2目標として掲げた取得物件の設営と移転、最終収支につき、追記という形になりますが、最終報告をさせて頂きます。
皆さまから賜りました温かいご支援は、すべて鳥たちの新しい家のために、大切に使わせて頂きました。
当会の小さな命をつなぐ活動にご賛同いただき、ご支援、応援いただきましたこと、改めて心から感謝申し上げます。本当にどうもありがとうございました。
【収支報告】 *2023/5/31まで
<収入>
クラウドファンディング達成額 | ¥28,478,000 |
クラウドファンディング手数料 | ¥-5,325,386 |
小計 | ¥23,152,614 |
虹の翼プロジェクトご支援金* | ¥5,360,540 |
合計 | ¥28,513,154 |
*会独自で、募集期間は設定せず支援を募った「虹の翼プロジェクト」 2021/10/8~2022/8/14までのご支援金合計金額
<支出>
中古物件購入費用 | ¥15,246,961 |
内装工事費用 | ¥2,348,211 |
電気工事費用 | ¥4,387,225 |
外構工事費用 | ¥3,802,181 |
水道工事費用 | ¥816,473 |
中古ユニットハウス購入費用 | ¥1,254,000 |
ケージ、配線等の備品購入費用 | ¥1,013,600 |
引っ越し費用 | ¥630,000 |
解体処分費用 | ¥660,000 |
合計 |
¥30,158,651 |
【取得物件の設営】
売主様の多大なるご厚意により購入契約完了前から物件への立ち入りの許可をいただき、10月上旬より施設の整備を進めることができました。
内装工事については、中古物件のため、天井や床下、壁など実際に開けてみないとわからないことも多く、そこで予定の調整、追加の作業や資材発注が発生し、当初の予定よりも長くかかりました。
またクラウドファンディングの間にも野鳥や家禽のレスキュー、引き取りで羽数が増えたこともあり、整備を進める中、10月中旬に、プレハブまたはユニットハウスの設置を検討し始め、最終的には当初予定していなかった中古のユニットハウス2棟を設置することになりました。
日々の鳥たちの世話、レスキューや相談対応の合間に、工事への立ち合い、施設整備、引越し作業を行いましたが、慢性的な人員不足と限られた日数の中、連日夜中の作業になることも多く、かなり慌ただしく厳しい状況でしたが、最終的には無事、11月末までに鳥たちの引っ越しを終えることができました。
▼母屋内装工事
10月上旬より、和室3部屋の床をフローリングにする工事を実施し、10月末に完了。
エアコンは動力用のエアコンを設置するため、動力用の配電盤の設置、各部屋への動力用配線を直接引く工事を行いました。
その他電気のスイッチがない和室への配線・取り付け工事、押入・クローゼットの加工、全ての天井のライト撤去と新規取り付け、水漏れしている蛇口の交換、浴室の故障している換気扇の交換、玄関・台所・風呂場の照明交換、襖・障子のはりかえ、照明タイマースイッチ取り付け等を、行いました。
▼外構工事
庭の周りにフェンスを建てるため、敷地の境界にあった木を手掘りで伐根。敷地内のごみの掘り出し作業や、元々畑のため柔らかい庭部分の土を固めるのに2週間ほどかかりました。購入契約完了前からの作業のため、電気や水道の契約ができず、夜は懐中電灯の灯だけでの作業となり、非常に大変でした。
この地域は風が強いため、1メートル掘り、コンクリートの基礎をしっかりと作り、敷地をぐるりと囲む基礎ブロック土台は、天候による工事の遅れがあり、11月中旬に完了。
ユニットハウスを設置後、ブロックの上にフェンスを設置し、門を取り付け。12月上旬にやっと外構工事が完了しました。
▼ユニットハウス
11月下旬、日をわけて1棟ずつ設置作業を行いました。
設置場所の土を掘るとかなりゴミが出てきたため、前準備も大変でした。地面がぼこぼこのため土の移動など、整地にもかなり時間がかかり、もともと畑だった場所で土が沈み込むため、重機でかなりの地固めが必要でした。
設置後はすぐに使用できず、まずは掃除と消毒。その後、電気の配線工事を行い、タイマーとエアコンを設置しました。
▼倉庫
電気の配線作業後、断熱材をはって板張り。その他古い配電盤の撤去、割れていた窓ガラスの交換、天井のライト撤去と新規取り付け、照明タイマースイッチ取り付け、エアコン設置等を行いました。また10月中旬には雨漏り箇所を発見し、急遽屋根の補修作業も発生しました。
倉庫は以前、機械工場として使用していたようで、コンクリートの床に重機を固定するアンカーや柱に危険な釘が多く、処理に手間がかかりました。床の油落としと消毒作業には1週間ほどかかり、特に臭いがなかなか抜けず苦労しました。
【取得物件への移転】
戸田の3室の引っ越しにあたり、3社の引越業者から見積を取りましたが、100-150万ほどかかるということで、経費を抑えるため、1室分の、鳥以外の荷物についてのみ業者に依頼し、鳥たちと家具や家電の移動は自分たちで行いました。
鳥たちの移動は一度で完了できるものではなく、私たちにとっても、鳥たちにとっても、本当に大変なイベントでした。
小型のケージの鳥はケージごと移動できますが、家禽、水禽、カラスなど大きいケージの鳥たちは、まずは移動用のキャリー等に移し(人に慣れている鳥ではないので、この作業が非常に大変です)、ケージも一緒に持っていく場合は素早く解体して車に載せ、鳥たちの状態を気にしながら車で移動。大型トラックではありませんので、一度に運べる鳥やケージの数も限られ、レンタカーを借りて一日に何往復もの繰り返しとなりました。
また環境が変わったことにより、ごはんを食べなくなってしまう鳥たちもいるため、引っ越してからしばらくは、鳥たちの体調管理のため施設で寝泊まりをして、様子を観察しました。
移転前に使用していた戸田の3室(各2DK)の片づけ、屋外にあった野鳥リハビリハウスの解体、ベランダフェンスの撤去、廃棄物の分別等は、会員さんのお手伝いもお願いしながら、行いました。日中はまとまった作業時間が取れないため、夜中までの作業も続き、終了するまでは2カ月ほどかかりました。
なお廃材処理や不要な物の処分は、経費を抑えるために半分のみ業者に依頼し、自分たちで細かくできる物は、粗大ごみや集積所への持ち込みをしました。
今回施設を整備するにあたり、施設のある埼玉県でも毎年鳥インフルエンザが発生していることから、まずは安全対策を優先することとしました。
今後は鳥インフルエンザ対策として、外フェンスへの目の細かいフェンスの設置、庭に支柱を立て、天井部分へのネット設置等を検討しております。
今後も施設の整備に費用がかかることから、会独自で2021年10月より開始し、本クラウドファンディング実施中は休止していた「虹の翼プロジェクト」を再開し、引き続き設営費を募ることとなりました。
費用が集まり次第、一つずつクリアし、水鳥のための池などは、安全対策が完了してからの目標といたします。
この度は鳥たちの新天地のために、温かいご支援を賜り、本当にありがとうございました。
今後とも当会の活動を見守っていただけましたら幸いです。
NPO法人小鳥レスキュー会