液体肝臓で、フェニルケトン尿症の患者さんに食の楽しみを！

　横浜市立大学の小島伸彦です。10月9日（土）にメドテックグランプリKOBE2021というイベントが開催されました。このイベントは神戸市、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構、株式会社リバネスが主催するものです。新しい予防・診断・治療の社会実装を目指す起業家・研究者がそれぞれの技術や思いをプレゼンテーションし、サポーター企業とのマッチングを行うことが最大の目的です。

　私たちは「液体肝臓の開発」というテーマで応募し、１次選考の書類審査を通過して、ファイナリストの12企業・チームに選出されていました。昨日、神戸大学先端融合研究環統合研究拠点コンベンションホールで開催された最終プレゼンテーションの結果、「ロート賞」を受賞することができました。「ロート賞」はその名の通り、イベントのサポーター企業の一つであるロート製薬株式会社によって設定された賞です。今後、ロート製薬株式会社と共同して研究開発を進めることができるかどうかを模索してまいります。また、他のサポーター企業からも協力を模索したいという打診を受けており、今後調整を行ってまいります。

　我々大学の研究者は、最終的に研究を社会実装するプロセスについては、全くトレーニングを受けていません。特に医薬品の社会実装には多くのハードルが存在します。ノウハウに長けた製薬企業のサポートを得られるとすれば、非常にありがたいです。

　さらには、主催者である神戸市や公益財団法人神戸医療産業都市推進機構、株式会社リバネスも、それぞれの立場で研究の事業化を支援しています。このイベントをキッカケに、液体肝臓の研究開発を飛躍させてまいります！

　今後とも、皆様の応援をよろしくお願い申し上げます！！