こんにちは。しまこみ編集部です。

 

本日は現在執筆中で、1月にはおおむね原稿が完成する見込みの「ラッキーキャッツルアーフィッシングスクール②」より紹介いたします。

 

②は都市河川渓流/ジャングルパーチ編として、オオクチユゴイという魚が登場するお話です。

 

 

オオクチユゴイはスズキ目ユゴイ科に属し、本州では磯場に多いギンユゴイ、また、亜熱帯、熱帯域で見られるユゴイの仲間です。本州でも見られ今年は福島県でも釣られました。

亜熱帯の魚なので死滅回遊魚になりますが、温泉地などに住み着くことがあり漢字では「湯鯉」と描きます。

 

オオクチユゴイは海と川を行き来する両側回遊と言われており、汽水域や海でも釣れることがありますが、一般的な釣り場は渓流です。

 

オオクチユゴイ及びユゴイは「渓流の魚」と言われていて、沖縄でこの魚の釣りが紹介された15年ほど前は、本島北部の山原まで行かないと釣れないと言われていましたが、近年は水質が回復するなどして都市河川でも見られるようになりました。

私の地元の河川でオオクチユゴイを釣ったときは本当に感激しました。

 

さて、下水道の整備などにより河川の水質は良くなり、近年では多自然型川づくり工法(斤自然河川工法)が用いられ、石灰岩を用いた環境護岸が使われるようになりました。

 

一方で生えている植物や、淡水魚はほとんどが外来種という状況でもあります。

最近は池の水を抜いたり、外来魚を捕獲して食べるテレビ番組が多く放送されていてご存知の方も多いかもしれませんが、沖縄は外来種天国ともいえる場所でもあります。

(「リアルガチ危険生物」にちょっとだけ出演しました)

 

河川内はティラピア類やグッピー、ソードテール、プレコ(マダラロリカリア)などの外来魚が占めており、護岸はヤナギバルイラソウやシュロガヤツリなどで覆われています。

2巻の表紙の美しい草花は、ほとんどが外来種なのです。

 

 

また、釣りにおいてはブラックバスやブルーギルなども関係してきますが、沖縄では残念ながら外来生物法以降の密放流が行われているのでは?と疑うケースも増えています・・・今まで見られなかった水系でバスが釣れるようになっているのです。

 

物語中に登場するブラックバスのエピソードも、実は実際にあった出来事を描いています。私の地元河川でも数年前からバスが釣れるようになってしまったのです・・・

釣り友達キンポーが釣ったバス

 

WEB(特に動画)により釣りが流行り、特に中高生がルアーを楽しんでいる様子も多く見られます。

「かっこいい」「釣ってみたい」と知らずのうちに外来生物法違反行為をしていたりというケースもあるかもしれません。

 

なお、私個人の意見としては、外来生物法は尊重すべきと思います。法律ができた以上、違法行為は犯罪になってしまいます。

 

また一度入った外来種を取り除くのは難しいです。

これはブラックバスなど特定外来生物に指定された、一部の外来種の話ではなく、他の外来種にも同じことが言えます。

 

たとえば沖縄ではペット由来のグッピーが在来メダカと競合。メダカが絶滅に向かう最大の要因になっています。グッピーが確認された水域ではメダカが確認されないのです。

同じカダヤシ科のカダヤシは特定外来生物ですが、生息域が亜熱帯や温泉地などに限られ、商品価値の高いグッピーが特定外来生物とされることはほぼないでしょう。

 

環境問題では、ある問題が大きくクローズアップされるために、身近な問題がなかったことになるというケースが多いです。

環境問題は生活にかかわる身近な問題であり、また、釣り人はさらに身近な問題のはずなのです。

 

このような複雑な事情を描いたのが、②巻:沖縄都市河川渓流/ジャングルパーチ編なのです。

作中では猫耳の女の子たちがいろいろ体験し、悩んだりもします。皆さんの気づきや知識につながっていただければと思っています。

 

外来種だらけの都市河川でたくましく生きる在来種オオクチユゴイ。沖縄ルアーフィッシングではトップウォーターで狙える最高のターゲットでもあります。
 

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