モロッコ農村部の教育格差にアプローチして、子どもの可能性を広げたい

モロッコ農村部の教育格差にアプローチして、子どもの可能性を広げたい

支援総額

301,000

目標金額 300,000円

支援者
35人
募集終了日
2023年4月30日

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プロジェクト本文

モロッコの砂漠にある高校で「理科」授業の質の改善に取り組みます。都市部と農村部の教育格差の中でおいていかれている生徒たちが、急激に進歩している科学やテクノロジーで可能性が広がることを、もっとイメージしやすくなると期待しています。

質の良い理系授業が行えるよう、良質のプロジェクター購入へのご支援をお願いします。

 

プロジェクトの管理は、PDMと課題分析ロジックツリー(PDF)で行っていきます。

   *PDM:JICAにてプロジェクト管理で用いられている手法

 

皆様、はじめまして。小松京子と申します。

モロッコ旅行ビジネスのボランティアを10年以上し、砂漠の美しさに魅了されてきました。

この間、都市部と農村部との格差がとても気になったきました。なかでも、若者の就職や仕事選びを見ていて、教育の格差は重要と気づかされました。

私自身、高校生のとき「生物はロマンだ!」と熱弁をふるってくれた生物の先生に影響を受け、バイオテクノロジーがいかされている分野での仕事を選びました。製薬会社で人を救う仕事について、充実した毎日を送れています。また、この先生がいなかったら医者にはならなかったと言っている友人が何人もいました。

 

☆プロジェクトの内容☆ 

Where: 砂漠のエリアにあるエラシディア州Et-Taouz郡全域の生徒全員が通う公立メルズーガ高校の中等部(日本での中学校)を対象としています。公立メルズーガ高校には、同郡に住む全生徒700人が通っています。

メルズーガ高校

When:2023年9月~2024年8月

What: 理科の授業に立ちはだかる言語の壁や実験不足を補うため、実験や生物の様子を動画や写真で学べるようプロジェクター2台を購入するお金を寄付します。この他、

  • このプロジェクトの前後で、学生たちの授業に対する満足度を調査します。
  • メルズーガ高校の先生から模擬授業をしてもらい、授業へのアドバイスを行います。  
  • 実際の社会において、理系の知識がどのようなところで活かされているか想像できるよう、学生との交流授業を計画します。  

☆プロジェクト立ち上げのきっかけ☆

モロッコは急激に発展を遂げています。しかし、都市部と農村部の格差を肌で感じ、危惧しています。そんな中、昔から良く知る方が中等部の先生になりました。彼との意見交換をきっかけに、これまで感じてきた課題について、具体的に行動することにしました。

 

↓↓↓写真をクリック↓↓↓先生からのメッセージ動画に飛びます↓↓↓

<メルズーガ高校の理科の先生たち> 

 

教育の質はモロッコ全体の社会課題です。そして、地方でより深刻です。

  • 農村部の教育の質:教育への取り組みは、州・エリアに地方分権・分散化されています。農村部の教育の質が問題視され、若く経験の浅い先生が多いと言われています。
  • 理数系教育:国際数学・理科教育動向調査(2019年)で、モロッコの理数系教育の質と習熟度は最下位群です。JICAもモロッコ全域の理科教育の改善に協力し、「地方の理数系教育の強化が、切実な課題のひとつ」と報告しています。

         

高校卒業後に満足に仕事をしていない若者が、砂漠エリアにはたくさんいます。

  • 現代的なロールモデルの欠如:砂漠エリアでは小規模農業、個人経営の観光業、商店主、鉱業・採石業(大理石やリン鉱石など)以外のロールモデルがありません。

☆モロッコの理系教育運営上の課題☆

メルズーガ高校の先生たちは、限られた環境の中で科学の楽しさ・興味を喚起しようと模索しています。しかしながら、プロジェクトに先立って私がメルズーガ高校の先生にヒアリングした結果、授業を行ううえで下記の課題が判明しました。

 

①言語の問題により落ちこぼれていく生徒が非常に多い状況です。

  • フランス語の壁:中等部から、数系科目はフランス語の教科書で行うことが義務づけられています。
  • 砂漠エリア(=ベルベル語が第一言語の地域)で深刻な問題:
    アラビア語が第一言語の地域(=モロッコで豊かなエリア)に比べ、大きな負担なのです。
    「第二外国語」で理科の授業を受ける難しさを想像してみてください。
    フランス語は学校で教えていますが、公用語ではありません。
    砂漠エリアの子どもたちは、アラビア語、フランス語、さらに英語も習っています。 

 

②言語の壁を補うために、写真や動画を多く使って解説したいのですが、問題があります

  • 現在、メルズーガ高校には2台のプロジェクター(2011年発売、2200 ルーメン)があります。しかし、カーテンを閉めてもよく見えません。

<教室 6mx6mでのプロジェクター映写の様子>

 

 

<授業の様子>

 

☆Q&A☆

Q. なぜ、支援の対象にプロジェクターを選んだのですか?

多くの生徒に長い期間ベネフィットがあるものを対象として選びました。他には下記の点も検討しました。

実験で必要な試薬や薬品の支援

  • 現在は、中等部3年間で4回の実験をしています。身近な器具や材料でできる実験しかできません。
  • 試薬や薬品を支援しようと検討しましたが、他校での事故をきっかけに、政府が試薬購入を止めていることがわかりました。
  • しかし、今回のプロジェクト検討をきっかけに、特別な試薬を必要としない実験を増やすと先生が約束してくれました。 

サブテキストの購入費の支援

  • 継続的に支援を続けることを考えるより、単発支援をと考えました。
  • 様々な写真や動画を紹介しやすいプロジェクターのほうが、ベネフィットが大きいと考えました。

Q. なぜ、理科なのか?

2つの理由から理科に注目しました。

この高校のエリアには病院や歯科がなく、エリア出身の医者、歯科医、薬剤師もいません。

  • そういった背景からも、コロナ禍、最新テクノロジーの正しい理解が難しくなっていたと感じました。
  • 私もメルズーガ高校の先生も、理科に興味を持った生徒の中から、こういった状況を変えてくれる人が出てくれることを願っています。

私の背景だからこそ、先生たちに重要なことを伝えられると考えています。

  • 高校の生物で、最先端テクノロジーにも触れるような授業を先生がしてくれました。これが刺激になり、理系を専攻し、大学院卒業後30年間、製薬会社で働いています。
  • 実はモロッコの小学生が簡単なアラビア語さえ読めないことも、問題となっています。しかし、理科教育も課題のひとつであり、私の経験を生かせる領域を選びました。

Q. 立派な校舎がありますね。プロジェクターくらい買えないんですか?

  • モロッコ  政府はこのところ、農村部を中心に生徒の学校へのアクセス改善に取り組んできました(moroccoworldnews.com; 2020年12月8日発行)。ようやく、郡全域の生徒が通う高校が、3年前に建設されたところです。それまでは、中学生は隣のエリアの遠くの学校で、親元を離れ宿舎暮らしで勉強をしていました。
  • 教育の質は、各エリア、各学校に任されており、十分な予算がありません。  

☆プロジェクトの展望・ビジョン☆

  • 質の良い理系教育を受けることで、現代的な科学やテクノロジーとつながった職業がイメージしやすくなると期待しています。
  • 中等部終了試験の合格率アップ(現在63%)、高等部進学時の理数系選択者の比率アップ(現在37%)を目指します。
  • 今回のプロジェクトで良い結果がでれば、メルズーガ高校や同州の別の郡部に理科教育の質改善プロジェクトを展開したいと考えています。 

参考:PDMと課題分析ロジックツリー(PDF)

 

☆最後まで御覧いただきありがとうございました☆

私には、大人になってから進路選びで感じた、小さな後悔があります。

高校3年生のときに、大病をした父から「医者になれ!」と言われました。

当時、医者という仕事の内容を誤解していて、医師の仕事に憧れることができませんでした。もっと学生のころに、様々な職業の内容について深く知っていたならと後悔があります。

こういった経験も、このプロジェクトの私の思いと関係しています。

自己紹介

 

【寄贈に関して】寄贈先である「公立メルズーガ高校 ثانوية مرزوكة التأهيلية」様より、今回寄贈する物品(寄付金等も含む)の受け入れとクラウドファンディングのストーリーに公表されることに関しての同意を得ております。

 

※募集終了に伴い、画像の一部を修正いたしました。 2023年10月18日 READYFOR事務局

プロジェクト実行責任者:
小松京子
プロジェクト実施完了日:
2024年8月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

2023年9月からの授業のために以下の内容で使用させていただきます。 教室用単焦点プロジェクター2台:225,000円、生徒に対するアンケート調査用紙コピー費用 5,000円、wifi接続費用22,500円、海外送金手数料7,500円、クラウドファンディング運営手数料(12%+税金):見込み額として39,600円。 2023年6月に中等部2年生で、2024年12月に中等部3年生で科学の授業の満足度を調査します。

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プロフィール

若い頃にケニアを訪れて以来、旅先で出会う人々や文化に関心を持つようになりました。視野を広げようと、毎年、新しい国を訪れるようにしています。約10年前に訪れたモロッコの砂漠の美しさや親切な人々に魅了され、モロッコの旅行ボランティアをしています。 ビジネスキャリアは、高校生の時の生物の先生の影響で理系の道を選び、製薬業界で先天性疾患やがんの患者さんのために働いてきました。

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リターン

500+システム利用料


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感謝のメール

感謝のメールをお送りします。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

1,000+システム利用料


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先生からの感謝の手紙(PDFのメール送付)

感謝の手紙(英語)をPDF形式でメールで送付します。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年1月

3,000+システム利用料


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活動報告書 (PDF)をお送りします

活動報告書をお送りします。

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年9月

5,000+システム利用料


お礼の動画 (プロジェクター使用の授業の様子)

お礼の動画 (プロジェクター使用の授業の様子)

メルズーガ高校からプロジェクターを使った授業の様子を動画でお伝えします。

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年7月

8,000+システム利用料


生徒/先生から手書きのお礼

生徒/先生から手書きのお礼

生徒や先生からの実筆のお手紙をお送りします

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年1月

10,000+システム利用料


モロッコの天然美容液:サボテンオイル(15mL)を差し上げます

モロッコの天然美容液:サボテンオイル(15mL)を差し上げます

サボテンオイル美容液(15mL 定価9800円、約1カ月分)をプレゼントします。ただし、使用期限2023年6月。https://oasis-sahara.com/prickly-pear-oil/

支援者
4人
在庫数
16
発送完了予定月
2023年6月

10,000+システム利用料


支援したプロジェクターを使用する授業の様子(ライブ)

支援したプロジェクターを使用する授業の様子(ライブ)

支援したプロジェクターを使用している授業の様子をライブでお伝えします。

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年7月

12,000+システム利用料


モロッコのローズのオイルをお礼に差し上げます

モロッコのローズのオイルをお礼に差し上げます

モロッコのバラで有名なムグナのローズ・オイルをプレゼントします。本品は、香を楽しむための雑貨です。手指・身体には使用できません。

支援者
1人
在庫数
9
発送完了予定月
2023年8月

20,000+システム利用料


メルズーガ中学校教員による理科授業:砂漠のふしぎ(ウェブ)

メルズーガ中学校教員による理科授業:砂漠のふしぎ(ウェブ)

メルズーガ中学校の教師が行う授業にご招待します。あまり知られていない砂漠の自然や生物についての授業です。決定しましたら、メールにて詳細をお伝えします。
開催方法:zoom
開催日時:2024年1月までの期間で決定してお伝えします。
言語:英語

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年1月

100,000+システム利用料


メルズーガ高校と周辺の砂漠(モロッコ・エラシディア州)でのおもてなし

メルズーガ高校と周辺の砂漠(モロッコ・エラシディア州)でのおもてなし

メルズーガ高校の先生が学校内・周辺をご案内します。現地集合・現地解散です。食事・宿泊等は別途ご負担をお願いします。訪問する1カ月前までに、支援者様ご自身で現地にお申し入れをお願いします。
期限の延長については、個別にご相談ください。ただし、期限を超え将来的になんらかの事情で実施が難しくなった場合にも、支援者様への返金は致しかねますのでご了承ください。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年8月

プロフィール

若い頃にケニアを訪れて以来、旅先で出会う人々や文化に関心を持つようになりました。視野を広げようと、毎年、新しい国を訪れるようにしています。約10年前に訪れたモロッコの砂漠の美しさや親切な人々に魅了され、モロッコの旅行ボランティアをしています。 ビジネスキャリアは、高校生の時の生物の先生の影響で理系の道を選び、製薬業界で先天性疾患やがんの患者さんのために働いてきました。

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