プロジェクト概要

《世界中の盲学校の子供達に絵を見せたい》現代美術のアートプロジェクト

 

こんにちは。高橋りくです。世界で初めて視覚障がい者の人も一緒に見える絵を描いています。《色》を砂と香りで表現することで、視覚障がい者も含めすべての人が鑑賞できる現代美術の絵画技法《マリス》を作りました。マリスは愛と平和のアートです。優しい社会、世界づくりを目指して、マリスの絵画の作品展や《206+1》の国旗をみんなで作る参加型共同制作《マリス国旗プロジェクト》も行っています。

 

全盲の子供達は今まで彫刻は味わえても絵画を鑑賞することはできませんでした。《マリス》の絵画は触ることで全盲の人も見ることができます。盲学校の子供達の指に絵を見る喜びとたくさんの可能性を届ける活動です。

 

今回はチェコの盲学校の子供達に絵を見る体験と、第42回ジャパンウィークで新しい絵画技法・マリスの絵画鑑賞を提供します。

 

世界を変える3つの大きな方法として、政治、宗教、芸術があります。芸術から、人の可能性を伸ばし、外国の人の幸せを願うことで世界を優しく変えていきます。ぜひみなさん私たちの活動を応援してください。

 

■ 動画:2016リオデジャネイロ・パラリンピック期間中 マリス作品展(リオ) 

作品展の詳細はこちらから

 

 

触って、香って、見る絵画マリス
~色の濃さを砂の粒の違いで表現し、色相を香りで表現する~

 

私の父は3歳の時片目を失明し、64歳の時もうすぐ全盲になると宣告を受け自殺しました。現在も視覚障がい者の自殺はとても多いのが実情です。

 

《亡くなった父が生きていたいと思う社会作りをアートから》

父のように苦しんでいる世界中の人に、生きる希望をつくりたい。父が生きていたいと思える社会作りをアートから行いたいのです。それが私のアートの根元にあります。マリスの絵画技法は見えても見えなくても一緒に感じることができ、共有意識を高めます。

マリス制作以前から、無意識的に目が見え無い父でもわかる、立体作品を制作してきました。

 

Mint  (country road series) の一部
2009 / マリス技法(砂   アクリル絵の具   メディウム)) / M30×2 60×180(cm)
©Liku M. Takahashi

 

そんな中、色の濃さを砂の粒の大きさの違い(10段階)で表現し、色相(色の違い)をそれぞれの香りで表現するマリス技法が偶然に発明できました。ニューヨークのギャラリーでの個展の際に、花の絵17枚をアクリル絵の具で描きあげ、アトリエの窓に並べたところ、自分でも驚いたことに、《ミントの香りの風が吹いてきている》(共感覚)と感じたことがきっかけです。

 

《みんなにこの感覚を共有してもらうには絵に香りをつけてしまおう。》しかし、問題は香りは飛びやすいので、一日くらいしか、この楽しさはもたないことです。長続きさせるために、凹凸の凹んだところに香りを留めておくこと。すぐに砂の粒を絵に接着することを思いつきました。色の濃淡は砂粒のサイズを変えるなら「なんと、全盲の人が絵画をわかるんじゃあないか!」


彫刻作品は視覚障がい者も鑑賞できます。名画をコピーしたものの上からアウトラインに凹凸をつけた視覚障がい者用の絵などはこれまでもありましたが、これらは目の見える側には芸術価値のない絵画の説明道具でしかありません。残念ながら美術業界でも視覚障がい者は絵画の対象者として含まれていませんでした。その現状の中でマリス技法はついに絵画の鑑賞者の対象を視覚障がい者も含めた全人類にまで広げることに成功しました。
 

©マリス世界統一基準表の一部

 

 

NY 7つの美術館前でのデコレートアクション
2011.4.15 | NY| Metropolitan Museum |  写真:©MARI J BROOKLYN

 

ニューヨーク/  7つの美術館前でのデコレートアクション
2011.4.17 | NY| Museum of The American India  | 写真:©MARI J BROOKLYN

 

7つの美術館前でのデコレートアクションの詳細はこちらから

 

 

世界中の全盲の子供達に絵を見せたい
~目が見えなくても絵は鑑賞できる。いろいろなことができる希望~

 

「視覚障がい者は絵を見たいと思ってなんかいないんじゃない?」とよく質問されます。2009年、マリス技法の研究段階中に、「今ね、テレビであなたの絵が見たいと言っている子がいるわよ」母から突然電話を受けました。「僕は絵が見えません。僕にもわかる絵を誰か作ってください」と全国盲学校弁論大会で1人の男の子が大きくはっきりした声で訴えました。その知らせを受けた5ヶ月後、彼の通う大阪の盲学校に私はできたばかりのマリスの絵を初めて寄贈しました。この世界には、マリスを必要としている人がたくさんいる!その時確信しました。

 

リオ2016・パラリンピック期間中・マリス作品展/リオの盲学校の生徒たち

 

海外で初めて訪れた盲学校は、世界63カ国にある世界最大のパーキンス盲学校でした。ヘレンケラー女史の母校でもあります。学長にマリスを発明したと伝えると「その絵に価値があるか、子供達の反応を見よう」と特別授業のチャンスを下さったのです。

 

特別授業は歓喜で溢れかえりました。

線路が描かれた《線路は続くよ》や花をモチーフにした《Mint》を鑑賞すると、「線路はどこまで続くの?」「お花はここに6つあるよ、あ、ここにもあるから7つだね!」「このお花の後ろに隠れてるお花もあるよ」と、全盲の子供達が絵の感想を誇らしげに口々に語りだしたのです。その内容は目の見えている子どもとほとんど変わりません。現場にいた教員の先生たちは、想像を超える生徒たちの反応に驚いていました。

 

世界最大の盲学校で、目の見える子供と目の見えない子供が一緒に絵をみて会話をすることができると証明されました。そして私に夢の扉が開きました。《世界中の盲学校の子供達に一緒に絵を鑑賞してもらおう》

各国の美術館で目の見える子供と目の見えない子供が仲良く一緒に絵を見てはしゃぐ姿が見られれば素敵だと思いませんか?

 

パーキンス盲学校の当時校長と高橋(盲学校のミュージアムにマリスの絵画が常設展示)

 

 

リオ2016・パラリンピック期間中・マリス作品展/リオの盲学校の生徒たち

 

被災地の子供達の世界平和への願いをチェコへ

 

パーキンス盲学校以降、国内での活動を中心に、海外でも活動をおこなってきました。昨年度2016年は、パラリンピック期間中、リオの盲学校で作品展を行いました。その土台として、2013年から被災地支援のアートプロジェクトを宮城県・塩竈市で毎年行っています。

 

風化してはならない3.11を、被災を実体験した塩釜の子供達だからこそ多くの想いを込めることができる《平和への願い》を芸術に昇華しました。丁寧に作った世界国旗は、昨年リオのパラリンピック期間中にリオ現地の盲学校で展示されました。今年2017年7月には4回目となる被災地・塩釜での国旗共同制作を行いました。ここで制作された国旗は次回チェコへと繋がっていきます。(国旗は完成するまでに、膨大な時間がかかるため、1箇所の共同制作では完成せず、リレー方式で次の会場へと引き継がれます。)

 

現在、パリやドイツを中心にヨーロッパツアーを予定している中、第42回ジャパンウィーク in チェコ/プラハのお話をいただきました。チェコと日本は今年で国交回復60周年を迎えます。その記念として行われるジャパンウィークで、《日本発信の新しい技法・マリス》を発表することは、大変意義のあることです。プラハは芸術の都です。芸術に理解と関心が深い土地で、ヨーロッパで初めてとなるマリス作品展を行います。

 

2014 マリス国旗プロジェクト in 塩釜

 

2017年6月28日、マリス国旗プロジェクトin 小学校の第1校目、塩竈市立第一小学校の子供達。
ここで制作した国旗はチェコでの共同制作に引き継がれます。

 

 

206+1 (難民国旗) 207の国旗を共同制作。世界平和への願いを1粒の砂に。

 

私たちは《アートからLOVE&PEACE》を理念として世界各地でアートプロジェクトを行なっています。今回《第42回ジャパンウィーク・チェコ・プラハ》の現地で作品展示。そしてプラハの盲学校で絵画鑑賞・特別授業を行います。

 

会場で展示される作品は、一般の方の参加型アートプロジェクトとして国旗共同制作によって完成した作品も含まれます。これまで、国内外で26回開催され、約50カ国が完成しています。共同制作では、最少年齢3歳〜80代までの様々な人が参加し、平和を祈りながら1粒1粒丁寧に砂を置いていきます。一人一人が優しい気持ちを持ち、助け合うことができれば世界は優しい社会になっていくはずです。共同制作を通して、愛と平和の願い込め、全盲の子供達に愛の国旗を届けます。

 

活動概要:

[事業名:マリスアートプロジェクト in チェコ/プラハ]

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団

公益社団法人企業メセナ協議会 認定

 

① マリス絵画展示、国旗の共同制作

会場:プラハ・コングレスセンター・サウスホール

日時:2017年11月18日(土)〜23日(木)

絵画展示、国旗の共同制作

 

日本の文化・芸術に関心のある方が参加予定で、約2000人の来場を見込んでいます。マリスで制作された世界国旗を16枚展示します。

 

② 交流プログラム(※2)

会場:Škola Jaroslava Ježka(盲学校)

日時:2017年11月20日(月)

国旗の共同制作、特別講義(絵画鑑賞)

 

これまで視覚障がい者は、絵画以外の文化・芸術を楽しむことはできていました。しかしマリスによってさらに絵画さえも楽しむことができるようになりました。子供達は自分の可能性を体感することができるのです。「努力すればたくさんのことができる」ということを子供達に伝えたい。

 

今まで盲学校で展示した際には誇らしげに「絵が見える!私、絵も見えるよ!」と言って子供達が大騒ぎしてくれます。子供達の潜在的な可能性を引き出していく役割もマリスは担っています。子供達が学校を卒業すると、社会の荒波に揉まれて生きていかなければなりません。その時にマリスで知った《可能性への挑戦》をきっと彼らは忘れないでしょう。彼らの豊かな未来のために、絵さえも見える、それなら自分はもっといろいろなことができるという主軸を、人生の信条として持つことができるのです。

 

(※2)ジャパンウィークのプログラムの内の1つ。現地学校等を訪問し、シンポジウムを通じ交流を深める、双方向交流プログラム

 

リオ2016・パラリンピック期間中・マリス作品展/リオの盲学校の生徒たち
リオ2016・パラリンピック期間中・マリス作品展/リオの盲学校の生徒たち

 

第6回マリス国旗プロジェクト in  BankART Studio NYK(横浜) / 2014

 

 

目が見える人も見えない人も一緒に絵画を鑑賞できるアートでやさしい社会を後世に

 

私は、目が見える人も見えない人も一緒に絵画を鑑賞できる方法を偶然に発明しました。これは視覚障がい者だけに向けた福祉プロジェクトではありません。現代美術のアートプロジェクトです。

 

今、視覚障がい者を取り巻く《社会》と構成する《人》の心が変われば、私たちの目指す《やさしい社会》を後世に作り出していくことができます。社会がやさしくなれるきっかけをアートから作りました。でも、これはまだ入り口の扉を見つけただけです。大きく拡げて進んでいくためには、多くの皆さんの善意の力が必要です。

 

過去に立体の作品を発表した時に、賞賛の言葉は「かっこいい」「素晴らしい」でした。マリスを発明して以来、かけられる言葉は「ありがとう」に変わりました。だからどんなに大変でも頑張っていけるのです。一緒に優しい社会作りのうねりをつくり出しましょう。

 

美術には、社会を変える力が有る。この信念のもと、活動をこれからも続けてまいります。皆様、どうかご支援のほどよろしくお願い致します。

 

リオ2016・パラリンピック期間中・マリス作品展/リオの盲学校の生徒たち(全盲に近い弱視)
(Rio de Janeiro / Instituto Benjamin Constant)
「つい笑顔がこぼれちゃう。だって私この絵が見えるのよ。」

 

 

マリスの作品についてはこちら

マリス国旗プロジェクトについてはこちら

立体作品の詳細はこちら

 

★TV放送のお知らせ

11月12日(日)9:00~9:24 BS-TBS 

《こころふれあい紀行 音と匠の旅》

に高橋りくが出演します。

マリスについて特集されますので、皆様ぜひご覧ください。

 

 

リターンについて 各アイテムの詳細説明

 

・ポストカードは、チェコでの活動の写真をポストカードにしたものです。

例:リオの盲学校のポストカード

 

・活動報告レポート

チェコでの活動のご報告を写真と文章でまとめたものです。

 

・マリスの10人を幸せにする10粒の砂粒

マリス国旗共同制作で使う10粒の砂です。

※色の指定はできませんので、予めご了承ください。

 

・マリスの作品のポストカード5枚セット

JudyⅠなど、change the world、お花シリーズなどのポストカードです。

 

 

・高橋の絵(多少サイズの変更あり)

マリスではありません。感謝の気持ちを込めて絵を贈ります。

 

 

 


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